2006年06月29日

コンサドーレ札幌西谷のパスから攻撃

コンサドーレ札幌西谷のパスから攻撃
 札幌の変化の源はMF西谷のリスクチャレンジにあった。17日の仙台戦のワンプレーにそれが凝縮されていた。前半15分、中盤で速いつなぎを見せ、左サイドの西谷が相手DFの背後を狙った。前線のフッキにパスを出し、ゴールを演出。迷わない姿勢があったからこそ、結果につながった。札幌が10戦未勝利から一転、4連勝の要因となった象徴的なプレーだった。
 グラウンドを3分割したアタッキングゾーンへの西谷のパス総数比率は10戦未勝利中は53・1%だったが、4連勝中は64・7%。11・6%増えたのはチーム1。短い時間でスペースを見つけ、リスクを冒しても前線にパスを送ることが勝利につながっている。パスの出しどころがなく、横や後方に逃げるのでは、相手に脅威を与えられない。たとえ失敗しても、攻撃ゾーンへのパスは相手へのプレッシャーになる。柳下監督は「早い決断をして攻撃陣はスペースに飛び込んでいる」と言う。スキを突く攻撃は、西谷から生まれている。
 相乗効果もある。1試合の総パス平均数は10戦未勝利時は404回だったのに対し、ここ4戦は302回。遅攻から速攻にシフトしている。全体の守備意識も高まり、選手間のカバリングなど攻守のバランス感覚も向上。MF西嶋は「西谷さんが前に攻めた方がやりやすい。守備をするというのがハッキリするから」と言う。守備の迷いもなくなり、個々の仕事も明確になっている。西谷は「フッキがもっとパスを出せばチャンスは広がる」と話す。エースがボールをさばければ、さらに1ランク上の戦い方ができる。

posted by dome123 |19:51 | コンサ | コメント(0) | トラックバック(0)

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