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2008年09月29日

ハートの弱いオレ

2008 J LEAGUE DIVISION 1 第27節
札幌 1-2 FC東京

頑張ったじゃないか。良い試合だったよ。ありがとう。

監督、選手達にそう言葉をかけたところで、どれほどの意味があるだろうか。
「残り試合で修正すべき点は?」との問いに答えた監督の一言、「ケガ人を出さないことです」にはあまりにも多くの意味、言葉に出来ない思いが含まれている気がしてならない。

ダヴィは確かに素晴らしい選手に成長した。でも逆に、その素晴らしい選手頼みとなってしまった今年のこれまでのチームをあまり好きにはなれなかった。
ダヴィが去った今、アンデルソンをはじめとする攻撃陣はやっと自覚が増して、期待するような攻撃を見せてくれたように思える。

守備の弱さは毎度指摘されることだが、現在DF役を担当している連中を責めても意味は薄いのではなかろうか。ほとんどが本職のポジションではないし、控えの選手よりも別ポジションの選手を宛がった方が良いという状況がそもそもマズイ。
それに加えて、重要な守備要員であるはずのボランチの一人は試合時間が進むに連れて前線に飛び出していく時間が増えるのだから、試合終盤の失点の多さは当然と言えば当然か。
かと言ってクライトン様を責めるのもまた難しい。彼のお陰でどれだけ得点機が生まれたことか。

試合前で既に可能性が限りなくゼロに近かったにも拘らずあれだけの試合を見せてくれた我々のチームを誇らしく思い、試合後に拍手を送った。

勝てなかったけど、良い試合を見せてくれて嬉しかったよ、頑張ったじゃないか、と。
ションボリする息子を優しく励ます親のような気持ちで。

でもそれは、考え方によっては凄く失礼な姿勢だとも思う。
同等の目線に立った戦う漢同士ならば、労わる以上に、「下を向くな! 諦めるな! 次から全勝するんだ!」と声を張り上げて大きなサッポロコールを送るのが正しいだろう。

しかしながら、そんな気持ちは自分のハートからは出てこなかった。
ただ、お疲れ様、ありがとう。そんな気持ちだったというのが正直なところだ。

これから生殺しの期間が続くことになるが、この苦しさも必ず今後のプラスになると信じて、監督、選手の皆さんにはしばし耐えて欲しいと思う。

posted by ヨートク |10:17 | コンサ戦記 | トラックバック(0)