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2007年12月13日

GPF展望

フィギュアスケートのグランプリシリーズ、そのファイナルが今週末トリノで行われる。その展望をしてみます。

【女子】
昨期の世界女王安藤がまさかのGPF漏れというのは、フィギュアスケート界のちょっとした事件ではないかと思う。非常に残念だが、代わりに6番目の椅子に滑り込んだのは注目のキャロライン・ジャン。今期シニアデビュー、14歳の天才少女である。
それにしても今回の6人、最年長が中野の22歳、10代が4人という、本当にトリノオリンピックの時からは世代交代したんだなと実感する。

さて、優勝争いは正直2強で決まりである。キム・ヨナと浅田真央の一騎打ち。現状の女子の中ではこの二人が抜きんでていて、よほどのことがない限りは、このどちらかが優勝すると思う。今期は真央はまだプログラムをこなし切れていない、トリプルアクセルに不安があるなど、ヨナの方が安定感がある感じがする。最近のヨナの点数の出方が凄まじいので、真央といえど、ノーミスで滑りきるくらいでないとヨナに勝つのは難しいかもしれない。ヨナはよほどの失敗をしなければそこそこの点は確実に出してくる。190点を超える、200点に迫るハイレベルな二人の優勝争いに期待したい。

この二人に次ぐメダル候補は中野友加里。グランプリシリーズは今期2位2回だが、負けた相手はヨナと真央だから仕方ない。グランプリシリーズで今期170点以上を出したのはヨナ、真央と中野の3人だけであり、ついにメダルに手が届くところまで来た。今期はトリプルアクセルも好調で、170点台を出して銅メダルを狙いたい。2強の片方がこけることがあれば銀メダルの可能性もある。

キミー・マイズナーは、さすが米国のエースという安定感はあるものの、世界チャンピオンになった当初のような勢い、元気の良さがなくなっている。中野と共に3位争いとなりそうだが、勢いでは中野に負けている。しかし、潜在能力はあるので中野の強力なライバルな事は間違いない。

カロリーナ・コストナーは大柄でスピードのある滑りが魅力。一発はまれば高得点も期待できるが、ミスも多いので表彰台は難しそう。しかし、完璧に滑ることができれば一番美しさを感じる、魅力的なスケーターなので健闘を期待したい。

一番未知数なのはキャロライン・ジャン。過去二年は、シニアデビューしたばかりの真央、ヨナがGPFを制していることを考えると大穴でジャンの大躍進ということも考えられる。14歳ということで、GPFの時にはさらに成長しているかもしれない。圧倒的な柔軟性、パールスピンは見るものを魅了するが、現状の実力ではまだ表彰台には届かないのではないかと思う。

優勝確率 ヨナ55%、真央40%、その他5%

【男子】
テレビ朝日の男子の扱いが悪いので、女子ほど情勢を理解していないのだが・・・
大本命ブライアン・ジュベールの欠場で男子の優勝争いは混戦模様となった。高橋大輔には絶好のチャンスである。

実績から言えばランビエールが頭二つ抜けていると思われるが、今期のランビエールはかつてのランビエールではない。モチベーションが上がらないのが、全体の5位でGPF出場というわけで、優勝争いの本命とは言い難い。もちろんその潜在能力は間違いがないので、かつてのランビエールが復活すればやはり優勝するだけの力は持っている。

ランビエールに代わり、今大会本命と言ってもいいのが高橋大輔。ついに世界のトップを取るときが来た。4回転を確実に決め、ステップで場内を魅了し、金メダルを取ってほしい。今回は最高のチャンス。ここで金メダルを取れば、世界選手権で対決するであろうジュベール、復帰が噂されているプルシェンコに対してもプレッシャーになるはず。

今期好調なのはジョニー・ウィアー。最近若干精彩を欠く印象があったが、王子様が復活した。もちろん金メダル候補。同じく米国のエバン・ライザチェクも実力通りにファイナル進出したが、インパクトが少々足りない感じ。金メダルには届かないのではないか。

男子でも注目の若手はパトリック・チャン。16歳。目下もの凄い勢いで成長中なので、ファイナルでは一気に先輩陣をごぼう抜きにする可能性もあり、楽しみな存在である。

残念ながらケビン・バンデルベレンは表彰台圏外だろう。たまたま6番手になっただけという感じなので、5位以上に一つでも順位を上げることができれば上出来ではないかと思う。

優勝確率 高橋30%、ランビエール25%、ウィアー25%、その他20%

posted by たじ |11:58 | スポーツ | コメント(0) |

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