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2014年05月29日

小野伸二

 小野伸二の衝撃は今も忘れていない。個人的なことで恐縮だが、自分と小野伸二の年齢は一つ違い。向こうが一つ年上(学年も一つ上)だが、同世代として、そしてその頃も日本中の色々なプレーヤーを見たが、あんなにうまい選手は見たことがなかった。それくらい衝撃だった。

 当時、小野伸二の話題はプロになる前からすごかった。「小野ウォッチャー」という言葉もあったほど。そして、これは本当に偶然だが、小野伸二を初めて生で見たのは実はコンサドーレのホームゲームだった。時は1998年、4月。場所は仙台スタジアム。当時ルーキーだった彼は浦和レッズで28番を付けてプレーをしていた。8という数字が好きと当時言っていた記憶があり、それで背番号は28になったと聞いている。

 今でこそ何とも思わなくなったダイレクトプレー。そう考えると、今の子は本当にうまくなったと思う。しかし、そのダイレクトプレーこそが当時の小野伸二の真骨頂だった。当時例えばヒールパスなんてうまい選手がやるもの、という風潮があり、イコール視野が広くなければ成功率は低い、決まればかっこいいけど決まらなければただのミスパス。そんな考えだった。しかし、小野伸二はこれをダイレクトでやって成功するからすごかった。ボールを受けてディフェンスに囲まれてターンするのが難しいだろうなあ・・・・と、思ってもここをダイレクトでゴールに背中を向けたままヒールで味方に叩いたりするからディフェンスはついていけない。そんなすごいアシストを決めた試合もあった。ああ、すごいなあと何て視野が広いんだ、と。また、当時中田英寿との比較で、中田のパスは「俺のパスに合わせろ!」的なスピードのあるパス、小野のパスは「どうぞパスを受けて下さい」的な柔らかいパス。エンジェルパスとも言われてましたな。

 当時は「同年代でこんなにうまい選手がいるんだ」とただただ驚くばかり。その後の活躍はいうまでもなく、多分自分と同年代の方ならきっと同じ思いのはず。そんな選手が札幌にやって来る。

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posted by あっぺとっぺ |17:23 | トップチーム | コメント(0) | トラックバック(0)

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