2008年07月23日
「強者の論理」
だから犬飼氏のサッカー協会会長就任には反対だった。もう少し、専務理事等を 長く勤めさせてからでも遅くはなかった。 氏の言う秋春制移行の考えの中に「海外リーグとの選手の移籍問題をスムースに出 来る」というのもあるはず。これはまさに「強者の論理」であって、強いチームの支 障になるものは極力避けたいという考え。 そもそも、氏はサッカー協会会長であり、Jリーグチェアマンではない。サッカー協 会会長ならばJリーグばかりでなく、日本における全てのサッカーを秋春制にしなけ ればこれまでのシステムがおかしなことになる。 Jを目指すJFLや地域リーグも同様にするのか? 学生サッカーはどうする? アマチュアを含めた全てのクラブに参加の権利がある天皇杯の開催時期は? いろいろな方が述べている東北以北の冬場対策は? (これはJに限った話ではない…) 我が国のシステムは春に始まるものが多い。決算システムはいろいろな形が採られ ているが、春に卒業する学生はどうする? 半年も試合もないのに選手に給料を払 えるのはごくごく一部でしかない。ここでも「強者の論理」が見え隠れする。 氏はサッカー協会会長の立場なのだから各都道府県サッカー協会の意見を第一義に 聴取すべきだ。今回の発言は自身の立場を全く理解できていない悲しい発言であ り、そういう人物を会長に据えたJFAの見識のなさを露呈した非常に不愉快なもの である。
posted by ボーナス |14:34 | サッカー全般 | コメント(10) | トラックバック(0)