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2007年10月01日

新人ホペイロ純平の誕生 Vol.4

無事にラジオ出演も終わりましたので、
話を続けます。

それから、仕事の説明を受けた。

ツムさんから、

「仕事を3日で覚えてくれ!」

と、言われた。

冗談だと思って笑っていたが、
ツムさんの顔を覗いてみると……

「笑っていない、やばいこの人マジだ!」

話を聞くと、ツムさんもこの日からマネージャーになったばかり…
僕なんかに仕事をゆっくり教えている時間など無いらしい。

「一度に全部説明しても覚えられないと思うから・・・」

「とりあえず、選手とスタッフの背番号、名前
年齢、練習着のサイズ、スパイクのサイズ」

「それと、(各選手が)契約しているスパイクのメーカー、
クラブハウスにあるスパイクが誰の物かを、明日までに全部覚えてきて!」

と、サラッと言われた。

そして後ろを振り返ると、

「ここは靴屋の倉庫か!!」

と、見間違うばかりのスパイクが置いてあった。

ユニフォームを確認してみると、

「ここは、スポーツデポの倉庫か!!」

と、見間違うばかりのユニフォームが置いてあった。


正直な話、僕はコンサドーレに入社するまでに、
知っている選手は数名程しかいなかった。

物覚えの悪い僕は、
一週間ジャージのポケットに選手名鑑を忍ばせ、
カンニングをしながら、選手とコミュニケーションをとっていた。

この先どういう生活を自分はするのか、
自分の役割は何なのか良くわからないまま、
ただ頑張ろうという気持ちだけでスタートした。

こうして、僕はホペイロになった。





(完) 新人ホペイロ純平の誕生編

posted by jumpei |13:18 | コンサドーレの思い出 | コメント(0) | トラックバック(0)

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