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2006年12月10日

今日10日は、フッキデイ!

今日10日は、フッキデイ!
FWフッキを応援しよう!!


今日の温度(JR札幌駅近くISHIYA温度計)
札幌が2年ぶり8強!新潟を撃破/天皇杯 
新潟FW矢野のPKを止めるJ2札幌GK佐藤(撮影・井上学) <天皇杯サッカー:札幌2(8PK7)2新潟>◇5回戦◇9日◇フクアリ

 コンサドーレ札幌が劇的勝利で2年ぶり2度目の8強に進出した。新潟との一進一退の攻防は、2-2のまま延長でも決着がつかず、もつれ込んだPK戦で8人全員が決め、4回戦千葉戦に続く番狂わせを演じた。前半13分に失点するも、MF砂川誠(29)の連続弾で逆転。勝利をほぼ手中に収めながら、GK佐藤優也(20)のミスで後半38分に同点に追い付かれたが、気迫の守備で守り抜き、最後はGK佐藤がPKを止めた。クラブ史上初の4強をかけた準々決勝は23日、ユアテックスタジアム仙台で甲府と対戦する。

 我慢できなかった。涙がどっとあふれ出た。GK佐藤が赤色に染まったサポーター席の前で、深々と頭を下げた。松井GKコーチに促され、右手を上げた。「ユウヤ、ユウヤ」の声援。その言葉が胸に突き刺さった。186センチの大男が号泣した。「サポーターの声援でここに立っていられる。心で感じました」。PK戦8本目。自分を信じて左に跳び、はじいた。その瞬間、男になった。

 まさかのミスで追い付かれた。2-1の後半38分。前線に蹴ろうと地面に置いたボールをゴール前でかっさらわれた。痛恨のミスで同点。「(2失点目は)一生残ってしまう」とショックを受けた。得点源のFWフッキは負傷で途中退場。交代枠を使い切り、守備を固めつつあった時間でのアクシデントだった。

 だが、そのミスで逆に選手の結束は固まった。延長戦前の円陣で全員が声を出した。「あきらめない。気持ちを1つにして勝とう」。90分を終えて足がつる選手が続出。雨も降りしきり、体はボロボロだったが、延長では新潟の5本のシュートを必死で体を張って防いだ。PK戦開始前は佐藤に誰彼なく、声を掛けた。「PKで取り返せ」「男になれ」「止めてくれ」「見せ場だぞ」。その激励に応えた。

 今季、リーグ戦ではフッキという絶対的ストライカーがいながら、戦い方は不安定だった。負けが込んでくると責任を転嫁するなど、気持ちはバラバラ。戦う姿勢に欠けていた。しかも、ここにきて柳下監督の退任が明らかになり、来季の新監督の行方も不透明。チームは揺れ動いた。それが、佐藤のミスをきっかけに、最後の最後でチームは1つになった。MF大塚は「開始前から徐々にきずなが1つになっていた」と感激した。

 04年に続いて2度目のベスト8進出。佐藤は「元日に国立のピッチに立ちたい」とJ2勢では初の決勝進出を見据えた。フッキの去就問題、緊縮予算など来季は厳しい状況に変わりはない。クラブ存続の危機を懸けて1シーズンを戦うことになるが、選手のベクトルが同じ方向を向けば、勝てることをこの天皇杯で証明した。【長島一浩】

 ◆天皇杯の番狂わせ 92年のJリーグ発足後98年までの1部制時代、当時の下部リーグだったJFL勢では94年度C大阪が準優勝、92年度フジタ(現湘南)と97年度東京ガス(現東京)が4強入り。99年にJリーグに2部制が導入された後の下部リーグ勢では、8強以上は5度(99年度J2山形、01年度と02年度J2川崎F、04年度J2札幌とJFL草津)あるが、4強は01年度J2川崎Fの1度しかない。

[2006年12月10日8時39分日刊スポーツ紙面から]




posted by dome123 |13:02 | コンサ | コメント(0) | トラックバック(0)