2008年11月14日

「応援」に関するふたつの話。

まず、はじめに言っておきたいのは。

ワタシは決してUSさんの「応援自粛」に否定的なわけではありません。



彼等の言っていること。

行動に移した大きな覚悟や決心。

そして何より。
「コンサドーレ札幌」というチームを愛する心。


その気持ちが伝わってきたからです。



そして、彼等の「応援自粛」によって。

会社も、選手も、サポーターも。
このチームのことを真剣に考える良いきっかけになったのだと思っています。



まずは、そのことを理解した上で
今回の更新をお読みいただけるとうれしいです。

「コンサドーレ札幌」というチームをきっかけに。


ワタシには、
あるふたつの出逢いがありました。



2児のおかあさん、ヒロコさん(仮名)

ブログを通じて
メールをいただいたことで仲良くなりました。


ヒロコさんは結婚前からコンサ大好きな方。

今ではご主人はもちろん、
5歳の息子さん・3歳の娘さんもコンサが大好きになったそうです。



・・・うーん、うらやましいっ!!(←canen、心の叫び 笑



お兄ちゃんのユウトくん(仮名)は
試合がある前の日には必ず折り紙でお手製のフラッグや横断幕を作るそう。


試合会場には恥ずかしがって持って行きませんが、
自宅でそれを妹のユウナちゃん(仮名)とふたり、両手に持って
札幌の応援歌をご披露してくれるのがヒロコさんの楽しみでした。


ユウトくんの夢は「はたふりのひと」

ユウナちゃんの夢は「おどるひと」(←ドールズのことらしい、とヒロコさん談


この前の浦和戦。

ヒロコさんご一家は数ヶ月前から日程を組み(道外の方なので)
ご主人は有給休暇を取り、ヒロコさんも仕事を休み、ご家族で参戦。


この日を、とてもとても楽しみにしていました。



試合内容に関しては割愛させていただきますが・・・。


試合後の帰り道。
ずっとずっと不機嫌な顔で黙り込んでいたユウトくんが言ったこと。



ヒロコさんは
その言葉に対して何を言ってあげれば良かったのか。



今でもわからないそうです。



そして、ワタシにもわかりません・・・。



'「・・・おかあさん、どうしてみんなは
コンサドーレのせんしゅをおうえんしてあげないの?
こんなにこんなにがんばってるのに。
しあいでまけそうならおうえんでまけちゃいけないんだよ。
みんなおくちがきけないの?
どうしてみんなはいじわるするの?」'



・・・そう言って泣き出してしまったそうです。


お兄ちゃんが泣いてしまうと妹のユウナちゃんも大泣き。
泣き止むまでひと苦労されたそうで。



ヒロコさんは言っていました。

'「応援自粛は大人の事情。
それを子供にわからせようなんて私にはできなかった。
試合に連れて行ったことを後悔はしないけれど、
ユウトを傷つけてしまったことは事実。
USの気持ちもわかるけれど、
応援を楽しみにしている子供もいること、忘れないで欲しい」'


なかなか現地参戦はできないヒロコさん一家。
でも、今度参戦できるときは。

ユウトくんはお手製のフラッグと横断幕を持って応援するそうです。


「みんながやらないなら、ボクがおうえんするんだ!」


ユウトくんの、言葉です。




     ※※※


もうひとつの出逢いは。
これまたブログを通じて仲良くなったミカさん(仮名)


15歳。

本当なら
何もかもが楽しくて、元気に走り回っている年齢でしょう。


でも、彼女は病院の中。

幼い頃から入退院を繰り返しています。

そのため、現地参戦は一度もありません・・・。


彼女の楽しみは
自宅へ戻れたときのコンサ三昧な日。

お母さんに録画しておいてもらったコンサの試合を観て、
パソコンでコンサの情報を求めてネットサーフィン。

ワタシとのメールもその時の貴重な時間を使ってくれます。



浦和戦後。
彼女のメールにはこう書かれていました。


'「(中略)何が悔しいって?
試合に負けたことなんかじゃなく応援のこと。
みんなずるいよ。
こうやって自由に試合を観に行けて
手足も自由に動いて具合も悪くなくて飛んだり跳ねたりできて声も出せるのに。
応援しないなら代わってよ。譲ってよ。あたしに応援させてよ。
あたしがどれだけ行きたいかみんなにわからせたい。
あたしがどれだけ我慢してるのかわからせたい。
canenさん、どうしよう。すごく悔しいよ・・・」'


涙が、止まりませんでした・・・。








何が正しくて、何が間違っているか。

ワタシにはわかりません。



ただ。


応援したくてもできない人がいること。

頑張っている選手に声援を送りたい子供がいること。


それを、知って欲しかった。




会社やチームに望むことがあるならば
私たちサポーターも変わらなければいけないのだと思います。



「楽しかったね、また来たいね」と思えるような雰囲気。


それを作り上げていけるのは
他でもない私たちサポーターです。



まだまだできることはあるはず。



ユウトくんやミカさんのためにも。


モヤモヤとした気持ちを残す「応援自粛」以外の
前向きな方法をワタシは考えていきたい。


誰もが「頑張っていこうね!」と思える変革。




それを考えていきたいと心から思いました・・・。

posted by canen |22:52 | サッカーのこと。 | トラックバック(1)

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