2008年11月02日

五段階計画とオシム氏。

オシム親子就任報道については、どこまでが事実なのかは良く判りません。
個人的には「オシム総監督」が実現するとしたら大歓迎です。少なくとも、選手の意識は大きく変わると思います。


しかし同時に怖いのは、「オシムさんに任せちゃえば何とかなる」とフロントが思考停止状態に陥ることなのです。


それでは、岡田元監督に「このチームは監督の仕事だけでなく、チーム運営の基本を作り直すところまで私がやらないとどうにもならない」と言わしめた2000年頃から何の進化も無かったことになります。

「J1に上げればなんとかなる」と乱脈経営も構わず有名監督を獲得し、「岡田の次は柱谷だ」と監督としての実績を度外視し有名人人事を敢行した結果のJ2降格。「1年でJ1復帰!」とジョアン=カルロス監督+J2規格外のブラジル3選手獲得もチームは空中分解で数億もの赤字を出してJ2で9位……その結果が2004年からの「じゃがほっけ路線」でした。

柳下監督の3年間でチームの色を付け始め、三浦監督でJ1に通用するための戦力を充実させる。

コンサドーレがいつまでも札幌に在り続けるための、愛され続けるための「五段階計画」だったはずです。

現時点でビジョンらしきものがあるか、と問われて答えるならば、強いて言えばこの「コンサドーレが市民に愛され続けるチームにする」しかないのでしょう。

オシムさんを呼んで、これからのチームのあり方に新たな色を加えて貰うのは大切なことです。だけれどもそれは、現在のフロント陣が「札幌をこうしたい」というビジョンを持って初めて成り立つもの。もちろん現実には資金力による限界などありますが、そうであれば尚更、「コンサドーレというチームはどうすれば市民に愛され続けるチームになるか」を真剣に議論しなければなりません。

現状では残念ながらそのあたりが見えません。

「オシム氏を呼べばなんとかしてくれる」
そんな認識で呼ぶのであればきっと彼を使いこなせませんよね。

やはり、呼ぶならこちらも彼の要求に応えるだけの準備をしなきゃ。

posted by uran |00:14 | 2008年総括 | コメント(0) | トラックバック(1)

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