たじの○○な話

2011年05月23日

里見香奈の挑戦

棋士養成機関「奨励会」編入試験を受験していた将棋界のトップ女流棋士、里見香奈女流三冠（１９）＝女流名人、女流王将、倉敷藤花＝が２１日、大阪市福島区の関西将棋会館で４級の現役女性奨励会員に勝ち、通算成績を２勝１敗として１級で入会した。今後、女流棋戦に参加しながら、棋士を目指す。 

里見女流三冠、奨励会入り　編入試験２勝１敗　将棋

えーと、このニュースは将棋ファン以外には分かりにくいニュースかなと思います。
要は里見香奈が若くて強くて人気もあるので特例を認めました、という話です。

試験自体特例で、女流との掛け持ちを認めるというのも特例なので、将棋界、将棋ファンの中には批判的な意見もあるようです。本人の希望がどうだったかは正直わかりませんが、日本将棋連盟の里見人気を活用しようという戦略的判断なことは間違いないです。

ただ、個人的にはこの例外措置は私はあまり良くないと思ってます。
奨励会に入ると女流枠での一般棋戦参加ができなくなります。そのほうが失うものが大きい気がするのです。もし今後も里見香奈が順調に棋力アップしていけるのなら、女流枠参加の棋戦での勝率が現在の２割程度から４割くらいまで上げることができるのではないかと期待してました。そしてそうなった時に特例での（奨励会ではなく）プロ編入を検討すれば良かったのではないかと思います。
女流と掛け持ちで１級から奨励会ルートでプロを目指すというのはなんだか効率が悪い気がしますが、奨励会ルート以外は認めないという勢力が強いんでしょうかね。


このことが彼女の今後の将棋人生にとってどんな影響が出るかはわかりませんが、
いずれにしても里見香奈は将棋界の女性における未踏の地に踏み出したことは事実。
頑張ってほしいですね。

posted by たじ ｜10:58 | コメント(2) |

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