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2011年02月26日

スキージャンプ女子

スキージャンプの世界選手権女子が終わりました。

スーパー中学生高梨沙羅が6位入賞、渡瀬あゆみが7位、葛西賀子12位
、伊藤有希15位と、日本勢は大健闘の大会でした。
ただ、練習では高梨が100m越えを連発、表彰台を狙えると期待が膨らんだ分6位というの少し残念な気がします。ただ、本人の目標だった6位入賞は果たしたのですから、ここは素直にその快挙を讃えたいところです。

ところで、このスキージャンプ女子というのは最近になって急に世間の注目を浴びるようになりました。その要因は高梨沙羅の大倉山での141mの大ジャンプでしょう。男子でも滅多に見ることの出来ない、大倉山での140mジャンプ。それを若干14歳の女子中学生が成し遂げたとなれば世間が騒ぐのも当然です。いったいなぜ彼女はそんな大ジャンプを飛ぶことができたのでしょうか。

実はスキージャンプの女子というのは、他のスポーツでは考えられないような特殊なスポーツなのです。何が特殊かというと「女子は男子より難しく危険な競技を行う」ということなのです。普通の競技なら体力的に男子より劣る女子はより危険度難易度の少ない競技を行うでしょう。しかし、スキージャンプは違います。例えば大倉山。K点は120mですが、女子にこのK点越えジャンプを求めるならば、その方法は一つしかありません。それはスタートゲートを高くして、踏切速度をあげることです。
つまり、女子は常に男子よりも高いゲート、早い助走スピードで競技を行うことによって男子と同じ水準の飛距離を出せるわけです。

でも、踏切スピードが速いと、その分踏切動作の難易度が上がるし、男子よりも速いスピードで滑空するということは、転倒リスクを考えると、女子の方が明らかに難しく危険な競技を行っているといって過言ではありません。
その辺の事情はまだまだ世間一般には浸透していないのではないかと思います。

いずれにせよ女子4選手が全員15位以内というのは、素直な快挙として喜びたいものですね。

posted by たじ |01:58 | コメント(0) |

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