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2010年12月21日

フィギュアスケート全日本展望

久しぶりにフィギュアスケート関連のエントリーです。
23日から全日本選手権が始まりますので、その展望。

【男子】
高橋大輔、織田信成、小塚崇彦の3強は盤石だと思います。この3強内での順位については、本当に蓋を開けてみるまでわかりません。全体的な安定感ではやや小塚有利でしょうか。既に3番手の男ではないという確たる自信が演技から感じられます。織田は今期4回転に安定感が出てきたので、コンビネーションの4T3Tがきれいに決まればかなり高得点が期待されます。対して高橋大輔はまだ今期本人納得の演技はできてないように思いますが、ここまではそれを演技構成点の高さでカバーしてきました。強いて言えばこの3人の争い、ミスした者が負けるという戦いになると思いますが、見る側としては誰もミスしない演技が見たいです。全員が持ってるエレメンツで一番高い演技をし、全員ノーミスという前提ならば高橋優勝だと思います。ただ、4Fに挑戦するのかどうか、挑戦して成功するのかどうかは微妙かもしれません。

この3強に誰が続くのかというのも今後の日本フィギュア界を考える上では大変興味があるところです。昨シーズンのジュニアチャンピオン、羽生結弦は今期シニアデビュー。グランプリシリーズでは4位、7位とまずまずですが、やはりまだシニアでは体力面で不安が感じられます。町田樹、無良崇人、村上大介といった中堅選手と競い合って3強を脅かすような活躍をして欲しいところです。特に羽生はソチを目指すステップとしてこの全日本、3強に食い下がって欲しい。ショートとフリー、どちらか一つでも3位以内に入れれば合格点。今回は国内大会でもあり、ここまで名前を挙げた6人は全員200点越えがノルマだと思います。

その他では南里選手がたしか今シーズンがラストだと思いますので、ぜひ有終の美を飾るような演技をしてほしいです。あとジュニア勢の中村健人、、日野龍樹、川原星、田中刑事あたりの中から目立つ活躍をする選手が出てくれば本当に面白くなると思います。

ちなみに、世界選手権代表はもし大穴で3強以外が優勝するようなことが無い限りは3強で鉄板。

【女子】
グランプリファイナルに出場した安藤美姫、鈴木明子、村上佳菜子の3人に、今期まだ状態が上がっていない世界女王の浅田真央がどう絡んでいくかというところがポイント。今期真央がジャンプの矯正に時間をかけていることは周知の通りで、ここまでの状況ならば今の3強には勝てないと思います。逆にジャンプの矯正にめどが付いているのなら、自力は圧倒的に真央が上。つまり全日本の行方は真央次第と言って過言ではありません。

グランプリファイナル3位と日本人最高成績となったニューヒロイン村上佳菜子ですが、全日本ではどうでしょうか。既に表彰台に登るだけの実力は身につけているとは思いますが、全日本という緊張する舞台で実力を発揮できるかどうか。今期3-3コンビネーションの安定感は世界一ですから、大きな躓きはないと思います。演技には荒削りでエレガントさという点ではまだまだ子供っぽいのですが、ショートのプログラムは彼女にぴったりの名プログラムなので期待大。

安藤美姫はグランプリファイナルでショートの曲を変えました。結果は思わしくなかったのですが、全日本までには仕上がってくるのではないかと思います。最近は大人の余裕、気持の安定が演技に表れる感じがして精神的に強くなったと思います。鈴木明子も今期安定した力を発揮できているとは思いますが、去年のウエストサイド・ストーリーのような完成度の高い演技にはまだ至っていない感じ。全日本ではどのくらい演技に磨きがかかっているのか楽しみです。

ここまでの4人に続く5番手は今井遥。グランプリシリーズを経験してシニアとしての自覚も出てきたのではないでしょうか。性格的に控えめ、おとなしめなので案外無欲でいい成績が残せるかもしれません。ショートで上位に入り、フリーは最終グループというプレッシャーに潰されなければ楽しみな存在になるでしょう。

実は今の日本フィギュア界、男子に比べて女子の方が上位層が薄いのです。5番手今井遥までは世界で戦えるとして、6番手からが実力が落ちてしまいます。残念ながらかつての名選手村主章枝は既に全日本の表彰台を競う選手ではなくなってしまいました。澤田亜紀や武田奈也も不調や故障で最近はあまり結果が出てませんが、もう一頑張りを期待したいですね。特に久しぶりに奈也スマイルが見てみたいです。
ジュニア勢ではジュニアグランプリファイナルで4位に入った庄司理紗が注目。まだ中学2年生ですが演技はしっかりしてます。ルックスもちょっと大人びた感じで、全日本の中にはいって演技しても案外見栄えがするかもしれません。その他では後藤亜由美、西野友毬、押川ロアンナ紗璃あたりに注目したいです。

さて、これを踏まえての世界選手権代表選考ですが、これまた真央次第。基本的には三強+真央で考えますが、真央が優勝、あるいは2位ならば代表に選ばれると思います。問題は3位だった場合。この場合1位2位の選手は当然代表に。4位の選手と3位の真央との比較になると微妙です。4位になる選手が誰かにもよりますがグランプリシリーズの実績を考えると仮に真央が3位でも世界選手権の代表から外して四大陸に廻した方が良いと思います。ちなみにこの4人以外の場合は優勝しないと世界選手権代表はないと思います。

五輪直後のシーズンは世界的にも勢力図が動くシーズンなので、今年の全日本も目が離せませんね!

posted by たじ |22:45 | コメント(0) |

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