2015年01月29日
願い
イスラム国が日本人を人質にとり、身代金、更にヨルダンにいる死刑囚の釈放を要求しています。 このイスラム国のニュースのたびによく出てくる地名のひとつは、私が十数年前に住んでいた街です。 そのことを知っている友人知人から届くメールやメッセージには、「あんなところに滞在してたんだよねぇと思う」と書かれています。 でも。 私の知ってるあの街は、活気があって、食べ物が安くて美味しくて、みんな親切で、そして平和でした。 10キロ以上もあるスークのすぐ隣りにあった当時の私の職場が無傷だったとは思えません。 シリアのプロバイダのメールアドレスしか持っていなかった上司や大家さんとはあれから音信不通になっています。 去年、十数年ぶりにフランス人友達夫婦と再会しました。 シリア人友達夫婦ともそんなふうに、あの街に行きさえすればいつでも会えると思ってました。 それがもう叶わないことなんだとはまだ信じたくありません。 後藤さんのような人がもし私の代わりに難民キャンプ等で当時の同僚、友人たちを捜してくれるとしたら、きっとお願いしてしまいます。 彼らの行動を自己責任というには、私は自分勝手にあの街のことを知りたいと思い過ぎてます。 彼らが提供してくれる情報の中に、私の知りたいものはないか、いつもチェックしています。 だから、私は人質となっている全ての人々が無事に解放されることを願ってます。 新しい情報のために。 ほんとに、解決のために奔走している人々には聞かせられない、恥ずかしい自分勝手な願いです。
posted by r_parade |22:37 | JAPAN | コメント(0) | トラックバック(0)