2008年01月30日

CONSAISM clasics #16

clasics #16、今回はヒマネタ第2弾。
音楽とサッカーにまつわる話です。


たいてい通勤の時はヘッドホンステレオで音楽を聴いています。本を読んでいるときもあるのですが、そのときも耳にはヘッドホンが刺さったままです。それにラッシュの混雑の時には本なんて読めないので、約一時間電車の中の手持ちぶさたを解消するにはちょうどよいのです。
聴いているジャンルは広く浅く様々に。洋楽邦楽ポップスにロック、クラシックからテクノまで。ちなみに今日はとあるブラジル歌手のボサノバを聴きながらの行き帰りでした。
最近CDショップに行くと、やはりワールドカップというイベントが浸透しているのかいろいろとサッカーに関係した曲を見つけます。有名どころではChemistryが日韓歌手のコラボレーションに参加し、ワールドカップ公式ソングを歌います。ゴスペラーズは「エスコート」という朝日新聞FIFAワールドカップキャンペーンソングをリリースしましたし、タイトルだけで言うならDragon Ashの新曲は「Fantasista」ですし、マイナーなところでいうとカジヒデキも「Footballing Weekenders」なんて曲をリリースしました(ちなみにこのときは、カジヒデキを買ったのですが)。いつの間にかいろんな音楽ににサッカーが入り込んでいるなぁ、とCDショップで考えました。

応援にも音楽性がないとしまりがない、というかリズムを作れない感じがしてもどかしいしつまらないのですが、他のチームの試合や応援を見ているとなかなか独自のスタイルを感じさせるものがあって、いろいろと勉強になったりします。仙台はパンクっぽさを感じさせるし、東京は「東京」にまつわるいろいろな歌謡曲を織り交ぜていたりします。清水は言わずとしれたサンバのリズム。その原曲をしり、そこからまた自分の音楽の趣味の幅が広がっていったりもして楽しいものです。
かといって特徴ある応援だけが耳に残るかと言えばそうでもないもので、たとえば声の勢いで押される浦和や鹿島なんかも、実際アウェーで体感したときは想像以上に気圧されたものでした。そんなものに影響を受けつつも、札幌のゴール裏は「札幌」の応援を築き上げてきたし、これからも築き上げていくでしょう。
昔の札幌のゴール裏も当初はいろいろな歌を歌ってきましたが、98年あたりからは独自性が強く出てきたように思います。それまではフレーズの短い、繰り返す感じのものが多かったのですがこの時以降から長いフレーズで、長めの歌が出てきました。また、ホームの利である観客の多さを活用してわかりやすい、シンプルさを重視するスタイルができてきたと思います。それ以降もいろいろな歌が出ては消え、消えては出てと繰り返しつつ、あの「俺達の誇り 赤黒の勇者・・・」の歌が出てきました。自分はこの曲がすごく好きなんですが、室蘭での道内開幕戦、さらに自分の魂を揺さぶられるような歌がテレビから聞こえてきました。「何も恐れず 胸を張り戦え」という、あの歌です。本当にまっすぐに戦う気持ちを出して、真っ直ぐに歌う声に一瞬試合を忘れて音に集中してしまうほどでした。
 
応援歌の世界にもはやりすたりがあっていろいろな歌が出ては消えていき、自分で考えたものでも札幌のゴール裏には合わずに泣く泣く使うのをやめたものも多くあります。
自分で考えてまともに使ったのは2000年の「VIVA!エメルソン!」のコールくらいじゃないでしょうか。だからこそ、そういう時代の流れを乗り越えて歌い継がれる歌というのはとても強い歌なんだと思います。
どこのチームが同じ歌を歌っている、とかセリエAの中継で同じ歌を聴いた、とか言う声も聞こえる事がありますが、けれどもそれはメロディーこそ同じであれ、札幌のサポーターが札幌のために考え出した歌。札幌の勝利のために歌う歌。一番大事なのは勝利を信じて歌うことなのだと思います。いろんなサッカーの中で歌われる中から吸収してきたリズムやメロディーであっても、それが札幌のゴール裏で歌われる時には間違いなく札幌の歌なのです。まだまだ札幌のスタイルとして築き上げなければならないものがたくさんあるからこそ、いろんなものを吸収することも大事なんだと思います。
 
さて、実は室蘭で歌われた新曲を自分はまだ歌っていません。次に自分が向かうは柏の葉、ここで思いっきり歌って、チームのために力になれればと思います。
 
 

posted by retreat |23:09 | classics | コメント(0) | トラックバック(0)

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