スポンサーリンク

2011年04月06日

被災地で事件発生

第一原発から30キロ圏内の南相馬市。
避難先から、人が戻ってきています。
屋内退避地域には
4万5千~6千人くらい住んでいますが
3割近くが戻ってきていると思われます。

ただ、物流が・・・
燃料は官主導の物流で
不自由しなくなりました。

しかし、新聞は配達されません。
郵便も配達されません。
当然、宅配便は届きません。
コンビニは24時間営業でない。
スーパーはやってない。
個人商店の方々が独自の仕入れで頑張っている。
病院は外来のみ。

さて、こんな被災地で今朝事件が発生しました。

ガソリン節約のため、今日も歩いて出勤。
桜の名所の公園の前に差し掛かったところ
憂いのある表情を浮かべた犬が
こちらを窺ってました。
こいつ、おやじの後をついてくるのか?
と、思いながら
そいつの前を通り過ぎた途端

ウッーという、うなり声とともに
右足にガブッとキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 

この、ヤロー!!

いきなりアドレナリン全開
その犬に殺意を覚えました・・
蹴りを入れたる!!
と、そいつと睨み合ったのですが
奴も野生の本能に目覚めたのでしょうか?
おやじの蹴りが届かない距離で
間合いを保っているのです。
そいつに、にじり寄ると、引く
その繰り返しで
埒があかないので
あきらめて会社に向かいました。

しかし、腹の虫がおさまらない。
足にもはっきりとした咬傷が残りましたし
今も痛むし・・
会社の隣にある保健所に通報しました。

場所と、犬の特徴を言うと
どうも昨日も咬まれた人がいるようです。

通報から1時間後
保健所で犯人ならぬ
おたずね者の犬を捕獲したとの連絡がありました。

保健所の人の話では
現場周辺を中心にやや広い範囲を捜索したけど
こいつしかいなかったよ、とのこと。
で、奴とご対面したのですが・・・

50過ぎの中年おやじの記憶の曖昧さ
もう少し小さかったような
もう少し可愛い顔をしていたような・・

この犬も、飼い主が避難してしまって
何らかの拍子で鎖から離れてしまったのかもしれません。
中には、犬を放して避難した人もいるようですが。


と、まあ他愛もない事件でした。

posted by F県のおやじ |20:21 | プライベート | コメント(0) | トラックバック(0)

2011年04月02日

見えない線に翻弄される街

東電福島第一原発からの半径30キロの線。
地図上に引かれた線で
誰にも見えない線です。
しかも、国境線のように
軍隊が配備されているわけでもない。

ところが、この線の内と外とでは
えらい違いがある。

政府は、生活するうえで
不都合があるから自主避難しろという。
そのおかげで、
この線内の区域は
放射能汚染されているかのように思われ
民間の物流は、未だに機能していない。

そんな街、福島県南相馬市に
この4、5日の間で変化が現れはじめた。
人々が街に戻り始めたのです。
戻ってきた事情は、人それぞれでしょうが・・・

夜、灯りのついている家を探すのが難しかったのが
今は10軒のうち2軒くらいは灯りがついている。
個人商店は営業を始めたところもある。
コンビニも3店舗が8時までの営業を始めた。
地元の信金も営業を再開した。
昨日は、営業中のスナックもあった。
今日は、3軒の床屋が店を開けていた。
犬の散歩をしている人も3人見かけた。
重機で仕事をしている人
材木屋で仕事をしている人もいた。
ガソリンも官主導による供給ではあるけど
3時間も並ぶことが無くなった。

あとは、郵便が再開してくれれば
何とか最低限の生活をしていくことができる。

こうやって、やっと復興に向けて動き出したのだから
政府は避難指示区域の拡大という愚かなことは
やらないでほしい!!
良くも悪しくも原発の状態が落ち着いており
環境放射能測定値も全く問題がないのだから。

30キロ圏内の
自主避難、屋内退避が解除され
早く人間になりたい!
早く普通の生活をしたい!

【追記】
 20キロ圏内には
 津波被害による遺体が多数あると思われますが
 遺体収容はほとんど手つかずの状態のようです。

posted by F県のおやじ |14:09 | プライベート | コメント(0) | トラックバック(0)

前へ