2007年08月20日
そしてラストラン
7月4日の北海道新聞生活面にこんなタイトルのコラム(投稿)が掲載されました。 ランナー達に夏の終わりを告げる「北海道マラソン」 その大会を彼女は毎年楽しみにしています。 以下、掲載された文章をそのまま引用いたします。 あなたとは、お友達になりたくなかった。これから何年も付き合わなければならないなんて。私にも、いろいろ予定があるのよね。 母がグループホームに入居して少し安心した途端、三月にあなたとお友達になったと知らされ入院、手術、そして最後の放射線治療。六月、ようやく第一段階の治療が終わった。あなたの名前は「乳がん」。 母さん、元気でいてくれてありがとう。働かせていただいてありがとう。感謝の気持ちでスタートラインに立たせてもらっている、こだわりの北海道マラソン。母が生きている限り走り続けたい、と思っていたけど、やっぱりもう無理。今年で最後にしようと、二月から少しずつトレーニングしてたのに。 過去に何回か、一年間の予定を綿密に立てると良くない事が起きた。また何かあるかもしれないと、一抹の不安はあった。 乳がんの告知を受けた時、お医者様にお聞きしたのは、「北海道マラソン走りたいんですけど、間に合いますか?」会社にも快く治療させてもらって、感謝している。だから、おとなしくしていなければならないのは十分知りつつ、「今回で最後、申し訳ございませんが走らせてください」です。 今はまだ、五キロ走るのがやっと。本当に参加できるかどうかはわかりません。ただ、「がんでも目標があったら元気でいられるよ」を、笑顔で証明できれば。 山下希代美(会社員)=札幌市中央区 (北海道新聞社生活部様のご好意により、掲載文を引用させていただきました。ありがとうございます) 通っているスポーツクラブで「最近見かけないな」と思ってはいたのですが、まさかそんな理由があることなどまったく知りませんでした。最近は走っている姿を見かけるようになりましたので、声をかけたところ「5キロでやめさせられるかもしれない(関門不通過)」と彼女は笑っていました。 この「友達」とのお付き合いがどのくらい大変なものなのかは私にはわかりませんので、真正面からのストレートな応援をすることはちょっと難しい・・・。 だから、こんな言葉がふさわしいかどうかわかりませんが・・・・・、 ・・・・・「ラストだなんて言わないで来年も一緒に走ろう、山下さん!」 沿道の70万人とも言われる観客の声援が、選手の背中を後押しする「北海道マラソン」。 9月9日、私も70万分の一となって彼女の背中を後押ししたいと思っています。 そして9月15日は、4万分の一となって彼らに声援を送りたいと思っています。 こちらは「北海道マラソン」のゴール地点中島公園にある「豊平館」