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2010年02月04日

あの頃オレ達アホだった History in the 80's  017

普段の日の練習は、

夕方6時過ぎ頃に終わり、

部室に戻ってから、

今日の反省という名の1年生イジメが始まる。

大抵は15~30分のそんきょをやらされ、

足もフラつき、

夜7時半過ぎにようやく帰ることができた。

自転車に乗り、

途中まで同じ方向のキー君と別れてからは、

一人ぼっちで田舎の暗闇を走る。

その帰り道は何だか怖くていつも大声で歌いながら帰った。

ヒィがよく歌っていたのが、

シャネルズのランナウェイ。

そして、そのランナウェイをCM曲にした、

パイオニアのラジカセ「ランナウェイ」がたまらなく欲しかった。
runaway


価格は79800円。

とても小遣いを貯めて帰る金額では無い。

帰宅して夕食、風呂の後、

恐る恐る父にラジカセが欲しいと言ってみた。

もう少しでボーナス時期だし、

もしかしたら・・・

父はこう言った。

「次のテストで30番以内なら買ってやる」

「さ・・・30番・・・」

ヒィの通うR中学の1年生は270人もいる。

前回の中間テストは67番だった。

部活やりながら37番も順位を上げなければいけないのか・・・

ヒィはため息をつきながらも、

机に向かう。

ランナウェイ欲しいなぁ・・・


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posted by beat91 |21:25 | あの頃オレ達アホだった | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年02月04日

昨日書いたことで思い出す・・・

昨日の016話を書いていて思い出す。

H中のメンバーは、

その後、コンサドーレ札幌に大きく関わった方が鍛え上げて、

一時期、北海道の強豪チームとなったことを。

今はさっぱりだけど(笑)


さて、骨折した右膝もだいぶ治りかけてきて、

来週から仕事復帰の予定。

行きたくないなぁ。

ずっとブログ書いて生活したいw

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posted by beat91 |11:43 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年02月03日

あの頃オレ達アホだった History in the 80's  016

5月中旬の日曜日。

H町からH中学校が遠征してきて、

R中グラウンドでの練習試合となった。

H中は、まだサッカー部が無く、

同好会として活動していて、

来年からの正式活動を目指す、

1年生主体のチームだった。

なかには野球のスパイクを履いて参加している選手もいた。

もちろん3年生主体のR中が負けるはずも無かったが、

思ったより点差は開かず3対0の勝利。

ヒロユキ先生は、ヒィ達1年生に、

「来年、再来年、あいつらと戦うんだぞ。

あいつら強くなるぞ」

と言った。

しかしH中の面々との戦いは、

来年再来年どころか、

その後もずっと続くことになるとは、

この時はまったく思って、

いなかった・・・


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posted by beat91 |23:05 | あの頃オレ達アホだった | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年02月03日

あの頃オレ達アホだった History in the 80's  015

すごく大きな人だった。

その態度から1年生ではないとすぐにわかり、

ヒィは挨拶した。

サカイ先輩、2年生。

冬季間はスキー部の選手として活動し、

ゴールデンウィークを過ぎ、

スキーシーズンが終了してサッカー部に復帰。

今シーズン初めての練習に参加したのだった。

サカイ先輩は、3年生と同じように、

また、それ以上にサッカーが上手くて、

力強かった。

そして怖い・・・

3年生は12人いて、

そのうち1人は今年になって入部した初心者なので、

その人は最初からベンチ要員。

サカイ先輩がレギュラーに入ると、

3年生のうちもう1人が落ちることになる。

3年生の練習中の顔つきも真剣みを帯びてきたのだった・・・


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posted by beat91 |11:48 | あの頃オレ達アホだった | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年02月02日

あの頃オレ達アホだった History in the 80's  014

ゴールデンウィークも終わったある日の練習前。

キャプテンのガシ先輩が、

ヒィ、マサキ、ガンゼの1年生3人を呼びつける。

何か悪いことしただろうか?・・・

ヒィは不安になる。

「お前らちょっとジャンケンしてみろ」

ガシ先輩が命じる。

負けたヤツそんきょとか言われたらイヤだなぁ・・・

たぶん3人ともそんな心境でジャンケンをした。

一発でヒィが勝ってしまう。

あぁ・・・どうなるんだろう?

不安げな顔つきでガシ先輩に、

「自分が勝ちました」と報告する。

「おう、ヒィか。これやるよ」

と言って手渡されたのは、

PUMAの白地に青いライン、襟付きのゲームシャツだった。

「俺にはもう小さくなっちゃったからさ。

体型見てお前ら3人ならちょうどイイと思ってな」

その時、1年生でゲームシャツを持っていたのは、

3年生のマサ先輩を兄に持つキー君だけで、

みんな学校指定のジャージで練習していた。

「ありがとうございます!」

「うん、今日も頑張れよ」

もっとも、ヒィはゲームシャツを貰った嬉しさよりも、

そんきょなどと言われなかった安心感の方が大きかったのだけれど。

でも初めてのゲームシャツは一生忘れられない1着となった。


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posted by beat91 |11:22 | あの頃オレ達アホだった | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年02月01日

あの頃オレ達アホだった History in the 80's  013

ゴールデンウィーク、

初めての練習試合が行われた。

相手はK中。

R中サッカー部は3年生の人数が12名。

2年生8名、1年生15名。

この日は全て3年生が出場した。

FWのタケ先輩の2ゴールなどもあり、

3-0でK中に圧勝。

幸先の良いシーズンのスタートだった。

ただ、ゴールデンウィークといえど、

まだ寒い北海道北部。

1年生は寒さに震えながら観戦していたのだけれど、

そこはまだ子供。

数名が退屈と寒さから、

そこらを走り回って遊びだし、

試合後、学校に戻っってから、

しっかり1年生全員そんきょさせられてしまうのだった・・・


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posted by beat91 |21:26 | あの頃オレ達アホだった | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年02月01日

あの頃オレ達アホだった History in the 80's  012

草や木々も少しづつ緑に色づいてくる4月後半。

放課後の練習が始まる前に、

1年生のマサキと2年生のソエジマ先輩が、

グラウンドに座り込み、

なにやら話している。

ソエジマ先輩は手に小枝を持ち、

地面になにか書きながらマサキに説明しているようだ。

なんだろ?

練習の動きとか説明してるのかな?

いや、言っちゃ悪いけど、

ソエジマ先輩は俺たち1年と同レベルくらいヘタクソだし・・・

「おーい、ヒィ、こっち来いよ。面白いぞー!」

マサキがヒィを呼んだ。

ヒィは駆け寄り地面を覗き込む。

何が書いてあるのかよくわからなかった。

ソエジマ先輩が説明を始める・・・

・・・・・・

それは女性の身体の構造だった。

あっという間に他の1年生も群がる。

ソエジマ先輩は、

サッカーの時のツラそうな顔とは別人のように、

得意げに説明する。

こうして1年生は、

サッカーだけではなく、

色々なことを部活で学んでいくのだった。


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posted by beat91 |11:03 | あの頃オレ達アホだった | コメント(0) | トラックバック(0)

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