2008年03月04日
『青の群像』
サッカー日本代表の1992年から2007年までの歴史を綴ったドキュメンタリーです。 『青の群像』 戸塚啓 著 / ソニー・マガジンズ / 1,400円+税 (写真等はコチラ) 帯に記載されている下記のキーワードがこの本の内容を充分想像させてくれます。 ワールドカップ出場宣言 / オフトのカーテン / アイ・コンタクト / ダイナスティカップ / ラモス×オフト / 初アジアチャンピオン / 左サイドバック論争 / ドーハの悲劇 / ファルカン短期政権 / ゾーンプレス / コパ・アメリカ / ネルシーニョ騒動 / アトランタ組 / 加茂監督更迭 / 生卵・パイプ椅子 / ジョホールバルの歓喜 / キング落選 / 初出場3戦全敗 / 白い魔術師 / 500ページの教科書 / フラット3 / 解任騒動 / レバノンの栄光 / サン・ドニの屈辱 / 俊輔メンバー落ち / 日韓W杯開催 / 黄金の4人 / DF総入れ替え / 海外組・国内組 / 奇跡のアジア杯 / アブダビの夜 / 無観客試合 / ドルトムントの惨劇 / 川淵失言 / ポリバレント / オシムチルドレン / 日本の日本化 ワールドカップ出場をを本格的に目指すようになった頃の日本代表の記述で、 当時の中心選手だったカズが語っているコメントが印象に残りました。 チームって、勝っていくことでまとまることが多いでしょう。 新聞とか雑誌的には、選手が代わってどうとか、練習のメニューがどうとか 色々あるんだけどさ、試合をやってみないと分からないからね。 こういった本を読んでいると、どうしても我がコンサのことを考えてしまいます。 先日の福岡戦や熊本戦では、内容は褒められたものではなかったようですけれども、 やっぱり「勝った」っていうことは大事だと思います。 未勝利のまま開幕を迎えていたらと思うと、ゾッとしますよね? この本の特徴としては、事例の描写が非常に断片的であるということでしょうか。 色々な文献等で代表を知り尽くしている方にとっては良いエッセンスになる一冊でしょう。 私はたまたま『サッカー監督はつらいよ』と『敗因と』を読んだ後だったので、 代表に対する理解がより深まりました。