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プロフィール
HN:たじ たこ焼きの移動販売「ほっと12」の店主です。 2001年からコンサドーレのサポートシップスポンサーを継続中。 このブログは旧題「たじ争論」でしたが2010年より「たじの○○な話」に改題致しました。 個人的に好きなことや興味のあること、気になったこと、その他いろいろを特にサッカーやコンサドーレにとらわれずに適当に書いてこうと思ってます。
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2007年11月06日
浅田真央はインタビューに答えてこう言った。 「大人の演技をしたい。でも大人にはなりたくない」 屈託のない表情で、それでいてちょっとはにかんだようでもあった。 彼女にとって「大人の演技」とは、「大人になる」とはどういうことだろうか。 大好きなスケートを思い切り滑りたい。好きなジャンプをたくさん飛びたい。姉の背中を追いかけ、姉にもできないジャンプを飛んで見せて胸を張る。スケートが大好きだから一生懸命練習する。練習して大会に出て、優勝すればみんなに褒めてもらえる。「真央はオリンピックで金メダル取れるようになるよ」って言ってもらえる。だから一生懸命練習する。一生懸命練習したスケートが大好きな少女は気が付いたらグランプリファイナルの表彰台の一番上にいた。 15歳で初参戦のグランプリシリーズでいきなりのGPF優勝という衝撃のデビューを果たしてから2年。国民的ヒロインとなり、グランプリシリーズは勝って当たり前と思われる存在となった。今、天真爛漫、純粋無垢だった少女は、いつまでも少女でいられない現実と向き合っている。 2007年GPシリーズが開幕。真央の初戦はカナダ大会。中野、ロシェット、エミリーといったライバルもいるが、実力通りならば真央の圧勝は疑いの余地のないもののように思えた。 しかし、ショートプログラムはコンビネーションジャンプの失敗など、まさかの3位となる。1位はフィンランドのレピスト。前回世界ジュニアで7位、シニア初参戦のいわばノーマークの選手であった。ここで負けるわけにはいかない。大きなミスをしなければ十分に逆転できる。そう判断したのだろう。フリーではトレードマークのトリプルアクセルをダブルに切り替え、ほぼノーミスの演技で逆転優勝を果たす。優勝を果たした真央は安堵の笑みを浮かべていたが、あの天真爛漫な、弾けるような笑顔を見せることはなかった。トリプルアクセルに挑戦せず、安全策で確実に点を取って優勝する。彼女の言う「大人の演技」ができたと共に、なりたくないと言っていた「大人」にもなってしまったのではないか。 もう彼女は周囲の期待とか順位とか、そんなことを気にせずに思いっきり自分のしたい演技をすることが許されるような子供ではなくなってしまった。その葛藤が「大人になりたくない」という言葉なのではないかと思う。 真央に夢を見る多くの人の期待が17歳の少女から天真爛漫な笑顔を奪っていく。 私もその罪深い一人である。
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