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HN:たじ たこ焼きの移動販売「ほっと12」の店主です。 2001年からコンサドーレのサポートシップスポンサーを継続中。 このブログは旧題「たじ争論」でしたが2010年より「たじの○○な話」に改題致しました。 個人的に好きなことや興味のあること、気になったこと、その他いろいろを特にサッカーやコンサドーレにとらわれずに適当に書いてこうと思ってます。

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名人の権威

2006年06月20日

私の趣味の一つに将棋がある。一応免状も持っているのだが、最近はたまにパソコンゲームで指すくらいなので、甚だしく棋力は低下していると思う。

年に一度の将棋名人戦が先週の金曜日ついに決着。森内名人が谷川九段を4-2で下して防衛に成功。永世名人の資格を得るのにあと一期となった。
ここで多くの人は思うであろう。「森内って誰?」と。現名人にして名人四期の名棋士ではあるが、世間では殆ど名前を知られていない。彼はクイズマニアで、いくつかのクイズ番組に出場した経験があるので、クイズ好きの方の中には森内俊之の名前に聞き覚えのある人もいるかも知れない。現在、将棋の棋士といえば、世間に最もよく知られているのは羽生善治であろう。10年前に史上初の七大タイトル全冠制覇を達成したときは、スポーツ新聞の一面は全て羽生善治になったのである。しかし、彼は現在三つのタイトルを保持しているものの、名人ではない。

将棋界で、名人に関してもう一つ大きな話題がある。それは名人戦の主催紙を毎日から朝日に移行するかどうかという問題である。現在の主催紙は毎日。しかし、朝日が将棋連盟に対して契約金を大幅に上げた条件を提示していて、将棋連盟は朝日に移行したいと希望している。それに対して毎日が反発している、という構図である。これがどういう決着をみるかは今のところ不透明である。

結局何の話なのかというと「名人の権威」とはなにか、ということについてなのだ。かつては名人は世襲制だったが、その後実力制となり新聞棋戦となった。長年、名人こそが将棋界の第一人者である、最高権威である、と将棋界、将棋ファンには信じられてきた。しかし、現在棋戦数も増え、タイトルは7つに上る。名人もそのタイトルの一つである。
現在公式には序列第一位の棋戦は読売主催の竜王戦ということになっている。竜王戦を最高棋戦とすることを条件に、読売が毎日主催の名人戦よりも僅かに高い金額の契約金を払っているのである。そして将棋連盟は契約金額が一番高い棋戦を最高棋戦とする、としているが、多くの将棋ファンはこのことに反発している。金額がどうあれ、最高棋戦、最高権威は名人であると。読売は金で権威を買ったのだと。

しかし、実際には上記の通り、名人といってもほとんど世間的認知度はない。なぜかというと、名人戦を含め、タイトルは全て新聞社主催の棋戦だからである。名人戦といっても、それを大々的に報道するのは主催紙の毎日新聞だけであり、他紙は当然自社主催棋戦よりずっと小さな扱いをするのだ。正直そんな状態では権威も何もあったものではない。もともと、名人戦を新聞棋戦とした時点で将棋連盟は名人の権威を新聞社に売ったのであり、読売に対して「金で権威を買った」等の反発は的外れなのである。

現実は、名人でなくとも、過去10年以上に渡り最も多くのタイトルを保持してきた、史上唯一の七冠王達成者の羽生善治が現在の第一人者であることは揺るがない。
つまり、権威は冠や金にあるのではない、人に権威があるのだ。


post by たじ

10:11

コメント(3)

この記事に対するコメント一覧

まじっく

Re:名人の権威

2006/06/20 20:02

将棋のことはよく分からないんですけど、5年くらい前に米長さんの講演会を聞きました。 変わった人だった.....

えんしゅりん

Re:名人の権威

2006/06/21 07:01

こんにちわ。 名人戦の扱いに対し、すったもんだしてますね。 羽生ブームで将棋が認知されたのに、人気回復へと、 うまく続いていかなかった。 新規のファンの開拓に繋がらず年齢層は高齢化。 (将棋界にとっては)悪い事に、 むしろマンガ「ヒカルの碁」で若い世代の興味を 将棋より囲碁の方へ目が向かれてしまった 感があります。 回りまわってこれが、将棋連盟の赤字体質に。 それをなんとかしようと、高額のお金を出すから ぜひうちにという朝日新聞と毎日新聞のつなひき。 そもそも将棋連盟現会長の米長さんが根回し等の 事務的なことをしないで突っ走ったのが騒動の原因かと。 昔は米長さん、「さわやか流」、史上最年長で名人位 に返り咲いた「中年の星」という栄光の第一線は夢・幻か。 この頃どちらかというと、連盟の会長という本業より も「日の丸教育論者」の顔が見え隠れすることが コメントなんかで見受けられます。 「奨励会」という将棋のプロ養成機関からプロとして 認められる「四段」になるのは、年に大阪2人・ 東京2人と計4人だけの狭き門。 その影で、年齢制限という壁 (確か26歳までだったかと) により泣く泣く奨励会の将棋盤の前から去らねばならない、 夢破れた多くの若者たち。 人生をかけて将棋に取り組む人達に応えていける 解決策を早く示す事を連盟に対して切に願うばかりです。 ではでは。

たじ

Re:名人の権威

2006/06/21 10:00

>まじっくさん 米長会長はやはり将棋ファン以外の人が見ても変わった人なんですね・・・ >えんしゅうりんさん 米長会長は東京都教育委員として、石原都知事の下バリバリの日の丸教育論者です。 政治力はあるのですが、自らの政治力に溺れて暴走している、といったところでしょう。 毎日のメンツに傷をつけ、将棋から撤退した時に、他紙も雪崩現象を起こすのではないか、という最悪のシナリオも想定されるかなり緊迫した状況ですね、今は・・・・

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