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HN:たじ たこ焼きの移動販売「ほっと12」の店主です。 2001年からコンサドーレのサポートシップスポンサーを継続中。 このブログは旧題「たじ争論」でしたが2010年より「たじの○○な話」に改題致しました。 個人的に好きなことや興味のあること、気になったこと、その他いろいろを特にサッカーやコンサドーレにとらわれずに適当に書いてこうと思ってます。

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裁判員制度

2009年05月22日

5/21から裁判員制度がスタートした。
本当に始まっちゃったんだ・・・ってのが感想。個人的意見としてはこの制度には反対です。司法関係者以外で裁判員制度に賛成な人ってあんまり聞いたことないのだけど、なんでこんな制度できちゃったのか不思議だ。

裁判員制度(最高裁判所HP)
見てなっとく!選任手続き(最高裁判所HP)

基本的には法の素人が人を裁くということ自体に疑問を感じるのですが、仮にそこを譲ったとしても、裁判員に選任された人の物理的、心理的負担に見合う合理的効果があるとは思えない。仮に裁判員制度が円滑に運用されるようになったとして、今までとどんな違い(良い意味での)があるのかは疑問だ。

問題点はたくさんあると思うけど、関心の高いポイントは大きく2つ。一つは辞退できるかどうか。もう一つは守秘義務について。

辞退について。
一定のやむを得ない理由があって,裁判員の職務を行うことや裁判所に行くことが困難と裁判所が認めた人は裁判員を辞退することができます。
・重い病気又はケガ
・親族・同居人の介護・養育
・事業上の重要な用務を自分で処理しないと著しい損害が生じるおそれがある。
・父母の葬式への出席など社会生活上の重要な用務がある。
・妊娠中又は出産の日から8週間を経過していない。
・重い病気又はケガの治療を受ける親族・同居人の通院・入退院に付き添う必要がある。
・妻・娘の出産に立ち会い,又はこれに伴う入退院に付き添う必要がある。
・住所・居所が裁判所の管轄区域外の遠隔地にあり,裁判所に行くことが困難である。

特に問題なのは「事業上の重要な用務を自分で処理しないと著しい損害が生じるおそれがある。」です。これを誰がどう判断するのか。ほっと12は従業員のいない個人事業者なので、裁判員に選ばれると著しい損害が生じる恐れがあります。裁判員になるということはその間休業するということですから。当然これは辞退事由になります。しかし、仮に会社員だとしても、職業人としての誇りと矜持はあるはず。自分がいなければ会社は困る、自分でなければできない重要案件を持っているという自負は多かれ少なかれみんな持っているのではないでしょうか。会社で上司に「お前の仕事は事業上の重要な用務でお前が処理しないと会社に著しい損害が生じるのだから辞退しろ」と言われて「自分が業務をしなくても大きな差し障りはない」と言えるサラリーマンなんていないと思います。結果としては本人が裁判員制度に積極的、かつ会社自体も裁判員制度に理解のあるケースでなければ裁判員になることは難しい。つまり裁判員になる人は何の辞退事由もない人に限られる、要は裁判員になる人の人材には偏りができてしまいます。例えば世の中には介護に疲れ果てて起こった事件というのはたくさんありますが、実際に介護をしている人はほとんど裁判員にはならないと思われます。零細事業者の経営難から起こった事件はたくさんあるけれど、実際の零細事業者はほとんど裁判員にはならないと思われます。これでは広く国民に参加してもらうという当初目的が果たされるとは思えません。
サッカー選手はどうでしょうか。特殊職業ゆえ辞退が認められる可能性は高いのではないかという気がします。ただ、クラブ自体は一人の選手がいなくても試合はできますし、裁判員になったことでクラブが選手に対して不利益な扱いをすることは認められないはずなのでサッカー選手という職業自体が辞退事由になるというわけではないと思います。また、裁判員制度に積極的な選手が「試合を欠場してでも裁判員になる」というならばクラブはそれを拒めません。しかし、裁判員になっている期間は守秘義務として裁判員になっていることを公にできないので、欠場理由は発表できないということになります。なんだかめんどくさい。

守秘義務について。法的には何が守秘義務に相当するのかは線引きがはっきりしていると思いますが、一般人にはその線引きがわかりづらい。要は何は言っても良くて何は言ってはいけないかがわからないという非常にストレスのたまることになります。あと、現代のネット社会では守秘義務違反の書き込みがネットに蔓延するのではないかと思われます。例えばサッカー選手が裁判員になって試合を欠場した場合でも、その理由は公表できません。でも、公表できない理由で選手が試合を休むケースというのはそうあるものではないので、当然裁判員になったという推定がなされて情報がネットに出まわることはほぼ確実です。

こう考えると本当に裁判員制度なんていらないと思います。始まっちゃったものはしょうがないけど・・・
あと、もう一つ付け加えるならば、きっと裁判員制度に絡めた詐欺が発生すると思います。辞退するのにお金がかかるとかそんな感じの。国民の多くが詳しく理解していない、それでいて全国民に科せられる義務なわけで、そういった不安な心理につけ込まれないように十分注意したいものですね。


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post by たじ

11:45

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