コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年07月10日

~進化~ 再開第3戦・第4節湘南戦展望

再開後2連勝を飾った第3節アウェイ鹿島戦から「中3日」で次戦「第4節アウェイ湘南戦」は、再開後「中3日連続の3連戦」との超過密日程で、その最終3試合目で、選手の累積疲労は「最大値」まで達しています。
この3連戦での試合時フィジカルゲージは、
         フィジカルレベル キレ  累積疲労
第2節横浜FC戦   60%    60%   0%
第3節鹿島戦     70%    70%  30%
そして
第4節湘南戦     60%    60%  50%
と推移ですね。
ここからは、連続起用選手のフィジカルコンディション低下=プレイのキレダウン、累積疲労から「故障リスクが増加」し、フルタイム起用には大注意!との状況が想定されます。
第3節で、前横浜FC戦での大課題「試合前半身体が重く、キレも無く、ボールへの寄せ・甘い球際」を、「第2節実戦での体重減から、キレが上昇し、走行距離・スプリントも上昇」し、「粘り強く、泥臭い勝利」の原因となりましたが、第4節で、同一選手起用では、累積疲労によるフィジカルコンディションダウンから、走行距離・スプリント、ボールへの寄せ・球際はダウン必至です。データ値で確認すると、
     走行距離   スプリント数
第2節  111.3km  140回
第3節  113.6km  173回 ~両データ共に大幅に増加
しかし、このまま同一選手起用では、想定すると、
第4節  110km    140回 ~上手く行って、第2節並み程度しか見込めないものとなりそうです。

そして、大問題が「武蔵の肉離れ離脱」です。「軽度の肉離れ」は、原則「2週間治癒」でその後トレーニングで「復帰には3週間」となります。しかし、現在は、「酸素カプセル治療」等で「1週間治療」~「集中4日間リカバリートレーニング」で「11日間復帰」も可能です。「治療施設・設備」次第ですね。日程を重ねると、「武蔵」不在は、4節・5節の2試合で、7/22ホーム第6節から復帰となります。「短期間治療・リカバリー」を期待です。
加えて「ジェイ」は「軽度の打撲」で、「筋肉組織に損傷」が無ければ「内出血」が収まれば出場可能で、「2~3日患部冷却」しながら「フィジカル調整」程度の「軽トレーニング」は可能です。実際、「別メニュートレーニング」を出来ていれば、次戦での「復帰」は可能ですね。

この様な「フィジカルコンディション」状況での次戦を展望してみましょう。

1.第4節対戦「湘南」現況
〇シーズン前
今シーズンは、前シーズンシーズン最終盤まで降格争いの中、ギリギリの残留となり、同時に、前監督不祥事問題に荒れた波乱のシーズンでした。そんな中、シーズン前の選手構成では、毎年「主力選手の流失」に悩む内容でしたが、主力で流出したのはMF杉岡・FW山崎凌・DF山根視の3人に止まり、一方でMFタリク、MF三幸、DF馬渡、DF大岩、そして我らのMF岩崎、更にMF茨田、MF福田晃、GK谷の獲得に成功。力のある選手や将来性の高い選手を獲得でき、最主力MF杉岡が抜けた左WBは高卒2年目MF鈴木冬が穴を埋めて、MF杉岡よりも攻撃力は高く、東京五輪出場狙う逸材。更に、ノルウェー代表のMFタリクで、実力者で攻撃の中心になるもの。しかし、フォワード陣は脆弱で更にFW山崎凌が抜けさらに脆弱となっています。
〇今シーズン
第1節シーズン開幕戦は、対浦和に「2-3」の惜敗で、「チーム全体走るサッカーとサイド攻撃」は健在でした。
その後、コロナ禍中断後、再開となりますが、「今シーズンのレギュレーション変更」の影響で、
湘南はもともと若手主体のチームだったが降格が無くなったことでさらに積極的に若手を使う指向が強化され、チャンスを与えられた若手が次々に覚醒して快進撃を見せることは想定されるものです。しかし、他クラブと比較すると明らかに弱いフォワード陣の奮起は必要でしたが、
実際、再開後試合結果は、
2節ホーム仙台戦 「0-1」、3節アウェイ横浜FM戦 「2-3」と接戦の「1点差負け」連敗で、公式戦3連敗となりましたが、若手選手を主力とし、完全ターンオーバーの選手起用となっています。
次戦も、ターンオーバーから「第2節・再開初戦メンバー」が予想される所です。
〇戦術・システム
一貫した「湘南スタイル」を今シーズンも追求との姿勢・戦略です。
フォーメーションは「3-5-2」、より詳細には【3-1-4-2】で、3バックにアンカーを置き、前に6選手を配置し「前線からの守備」と「攻撃ポジションへより近づく高い位置取り」が可能なスタイルです。しかし、一見攻撃型=前にバランス配置型に見えるも、守備ラインは、相手攻撃時は「自陣」にまで下がり、自陣で「ボール奪取」からは、一気に全FPは前進・高いポジション取りへ「全力で走り・前進」します。
「全員攻撃・全員守備」を基本に、「走るサッカー」の選手運動量を基礎に、「ポジショナルサッカー」「サイド突破・クロス攻撃」を展開します。「ポジショナルサッカー」は、「ポジション」優位(より高い位置が優位性を持つとの考え方)を根幹するプレーで、そのため「全選手が、そのポジションを最適化するポジションを取る(=そこへ移動する)」ポジショニングが絶対要件となります。その最適ポジションに「逸早く移動する」ために「走る・運動量」が必要となる訳です。この「ポジショナルサッカー」を実践・指向しているチームは、唯一「湘南」だけとなりました。それだけ、実践に「ずば抜けた運動量・全選手一体となった規律」が条件となり、そこまでの徹底は、他チームでは困難、という点がその理由です。
実は、その戦術が故に、「ターンオーバー」型しか方法が無い、との判断・選択となったものです。というのは、他チームに比べ、並外れた運動量を必要とされ、「中3日」の日程では、「リカバリーが間に合わず」、「中6日」=「週1試合」の間隔が必要となるためです。
実際のデータ値は、
2節対仙台戦   走行距離115.3km スプリント166回
3節対横浜FM戦 走行距離121.8km スプリント261回
上記したコンサ数値。増加の第3節値は、
3節対鹿島戦   走行距離113.6km スプリント173回、コンサも、ミシャ流「走るサッカー」ですが、遥かに上ですね。

具体的に、前線からボールに集散し「前線からのボール奪取」、中盤・自陣での「ボール奪取」からの攻撃切り換えは「全員一斉急速前進」で、「怒涛のラッシュ」を掛けて、スピードと「ポジション優位」で、ゴールにラッシュするスタイルは、「定番・健在」です。

しかし、「ボール前進」は「ポジションへの移動=走る」プレーとなるため、「パス交換」のスピードには付いてこれない欠点を持っています。つまり「ボールを走らせる」=テンポ良く・スピードのある「パスサッカー」には、限界となります。・・・➝ 「適切な最速ビルドアップ・ロングカウンター・サイド突破・サイドチェンジ」が有力攻略プレー・戦術です。

〇想定されるメンバーは、第2節メンバーを「ローテーション・ターンオーバー起用」が濃厚です。具体的には、ローテーション5名・固定6名で、「固定メンバーの累積疲労」は相当厳しい状況に陥っていると予想されます。
想定は、
     タリク 石原
     松田  斉藤
  鈴木        岡本
       福田
    大岩 坂 石原広
       冨居     ですが、
 要・頼りの、鈴木冬・斉藤・岡本・坂・石原広・冨居は、3試合連戦で、コンデイション低下状態がポイントです。

2.コンサの戦術・試合展開・メンバー予想
〇想定前提状況
コンサは、前記の通り、累積疲労による「コンデイションダウン」で、「起用・起用時間調整」が必要なチーム状態となっています。
「武蔵離脱・ジェイのリカバリー状態」も懸念条件です。
更に、フィジカル課題と同程度に大きな「戦術実践度の低さ」も問題です。実際、前2連勝の実体は、「コンサ式ミシャ戦術」とは程遠い、「堅守速攻での得点獲得」で、「相手にボール支配」を許し、「ポストプレー主体」の攻撃にしかなっていません。「攻撃優先」には程遠い現状です。
その原因は、「ビルドアップ不安定」が主因です。
即ち、
ビルドアップは、昨シーズン比60%の完成度に留まっていますね。前節は、鹿島の「前線によるコンサビルドアップへのアタックが皆無」だったため、コンサゴール前のパス交換は成功したかに見えましたが、効果的なビルドアップはなお、失敗でした。
元々、ビルドアップの目的は、
➀相手守備ラインをパス交換により突破し、ボールを前に運ぶ 
➁ボランチ位置からのゲームメイク=パス配給で、ピッチ全体を広く使い、スペース攻撃のサイドとDF裏、縦への攻撃(パス・ドリブル)で相手ゴール直前守備ラインを突破し、多彩攻撃により、決定機構築する、という2つですが、➀は「鹿島の消極性」により出来ましたが、
➁のボランチ位置からの「ゲームメイクけが不全で、その代替がポストプレー・DF裏のロングカウンター一本鎗となりました。
実際の試合データ値も、コンサ・第3節アタッキングサイド占率
 左サイド25%  中央40%  右サイド35% でした。
昨シーズンは、両サイド・中央は、33%、場合によっては、両サイド優位・中央低下がスタイルでしたが、「中央優位」に変化・変形しています。多くが「ジェイの優位するポストプレー」に頼った攻撃に偏重していたとの数値です。
それでも時々、相手ミスや個々ナイスプレーから相手陣内でのパス交換成功で多彩攻撃も極一部ありましたが、意図的・組織的実践には程遠い内容でした。 選手は、前節「深井・荒野」で、前シーズンと同一選手で、選手選択・起用のせいではありませんね。
湘南「ポジショナルサッカー」でも出て来た様に、パス交換成立・成功には「パス出し手」よりも数段「パス受け手」の適正ポジショニングが重要ですが、現状のコンサでは、「積極的にパス受け手」を多数作る、連動した「選手の動き出し」が全く不足しています。その原因が「動きたいが動けないフィジカルの低調」にあるのか、「そもそもその動き出しの意識・実践プレイが無い」点なのか、問題ですが、実体は「その両方、フィジカルと意識」にありそうです。昨シーズン、高いレベルでチームプレーを実践し、リーグに多いな反響を与えた筈ですが。
「フィジカルの低調」=「動きたくても動けない」フィジカルの改善に、解決の糸口・出口を追求すべきと思いますね。
その意味でも、次戦では、選手起用が「走る・闘う・規律を守る」とのミシャ三原則を実現する選択とするもので、「戦術実践度の改善」も図るものです。
〇戦術
コンサ式ミシャ戦術を取り戻す・リカバリーする「絶好の対戦相手」機会です。「ビルドアップ」の完全実施・2目的のチームプレーにより、多彩パターン攻撃を再構築です。
基本・スタートフォーメーション【3-4-2-1】のシステム可変です。
「攻撃優先・パスサッカー戦術」を基本とした「多彩パターン攻撃」で複数得点獲得を狙います。
・ロングフィードで相手陣深くの「ポスト」起点からのショートカウンター
・ボランチ位置から、
サイドスペース・相手DF裏スペースへのフィードにより、スペース突破、クロス・スルーパス攻撃、
相手陣内ターゲットへのスルー・ショートパスからの相手守備突破、
・素早い連続サイドチェンジにより相手陣を揺さぶり、スペース・ギャップを作り、そこを突く突破
・派生のリーグNo.1プレスキツクのセットプレー と「攻撃の多彩・多様化」で、相手守備陣の狙い・準備を無効化してしまいます。
・最新戦術「ハイプレス」を後半に展開。相手フィジカル低下局面で、仕掛け、ショーカウンターからの得点獲得
〇試合展開
湘南から「コンサビルドアップへのアタック」はありますが、「連携したパス交換」により、守備ラインは突破できます。しかし「自陣ゴール前、パスミスは厳禁」で、その発生原因は、「パスの適正タイミング」、つまりは、「判断ちゅうちょによるパス出しの遅れ、そのための慌てたパス出し」がパスミスの原因で、「選手の集中」がその根幹です。試合集中の「意識」課題であり、最基本・基礎レベルの課題です。ミシャの言う「闘う」原則の意味は、「相手選手に襲い掛かる」だけではありません。「試合にとことん集中し、全力で、真剣に・真摯にプレーに専念する」という意識も「(自分の甘さと)闘う」との意味ですね。
適性なビルドアップが達成出来れば、「多彩パターン」によるパスサッカーが展開され、ボール支配率もコンサが持ち、試合全体コンサコントロールの「攻勢」継続で、複数得点獲得を狙う展開となります。
想定する試合展開は、
試合開始~15分 コンサ攻勢確立し、2・3回目までの決定機に先制。
      予想は、セットプレーからのジェイヘッド!
    ~30分 コンサ攻勢継続、パス交換から決定機を決め追加点 
    ~45分 コンサ攻勢の中、「2-0」で前半終了
後半開始     フィジカル低下選手の交代(2選手)し活性化
    ~60分 更に、選手交代で活性化。
         「ハイプレス」作動開始、追加点獲得
    ~75分 選手交代で活性化
    ~90分 コンサ攻勢・試合コントロールで
         < 3ー0 >完勝  です。
〇メンバー
前記の通り、「累積疲労から、途中選手交代」がポイントですが、順調に試合コントロールのためには、「早いタイミングでの先制点獲得」が重要ポイントです。そのため、前半戦は、前節起用選手の多用、後半開始時「フィジカル限界選手2選手」、以降「60分2選手」「75分1選手」交代で、戦術実践を維持、ですね。

(スタメン)
      ジェイ
   チャナティップ 金子
  菅  深井 荒野  白井
    福森 宮澤 進藤
       菅野 
(交代・SUB)
  45分・後半開始時
    ジェイ ⇒ 駒井 
    白井  ⇒ ルーカス
    <「0トップ」・「3-4-3-0」>が適正と考えます。
          ナシ
     チャナ  駒井  金子
     菅  深井  荒野  ルーカス
       福森 宮澤 進藤
          菅野    のフォーメーションで、
    「偽9(フォースナイン)作戦」で、DF釣り出し、
     スペースで第三列飛び込みも加えて分厚い攻撃展開。
   60分
    宮澤 ⇒ ミンテ
    深井 ⇒ 田中
   75分
    チャナティップ ⇒ 高嶺
      ※荒野・・チャナポジション、高嶺・・荒野ポジション
   SUB
    早坂・カウィン

   こんな起用を予想します。
    

    
         

posted by yuukun0617 |00:13 |