コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2020年03月22日

~進化~ 最新版ミシャ戦術・確認!

昨日TG・第1試合・Aチーム対戦で、標題「最新版ミシャ戦術」が明確に実戦プレイで現実化されました。
その内容を検証し、その進化・成長、その特徴を共有しましょう。

【最新版ミシャ戦術内容とその目的・狙い】を確認しましょう。
ここまでのミシャ戦術は、
導入開始時、➀パスサッカー・「オシム流走るサッカー」➁攻撃優先積極型、の2原則を基本に、➂可変システム・ポジションチェンジ、➃5トップ、➄多数サイドチェンジの相手陣形揺さ振り、の3原則を加えた、5原則戦術、
都倉・ジェイの「空中戦高勝率FW」獲得を契機に、➅ロングパス・ロングカウンター戦術を加えた「コンサ式ミシャ戦術」、まで変化・進化して来ました。
今シーズンは、「ミシャ戦術」の代償・想定ウィークポイントの「DF裏広大スペースからの被カウンター失点」を打開するため、➆ハイプレス戦術を加え、攻撃的「守備力強化」、同時に、「ボール奪取時ショートカウンター」で更に攻撃力向上を目指しました。
しかし、a.個々選手の新戦術理解に差があり、戦術必須要件の「チーム連動プレイ」にバラツキが残り、その隙(バイタルエリアにフリースペース発生)を突かれ大量失点、b.DF陣「不安定認識・判断の精神的弱点、スピード不足・予測力不足の個々能力弱点」は、ミスプレイ失点・不安定ビルドアップで、キャンプ中TGでの「大量失点」連続、リーグ戦第1節柏戦「4失点」との結果で、「シーズン前準備未了状態」との評価となっていたもの。
そんな状態の中、新型コロナ中断期間となり、その期間・時間で改善を図っていたもの、という事ですね。

試合内容から確認出来た「中断期間、改善練習」の成果は、
Aチーム起用選手を「戦術理解・実践」で再設定し、
「宮澤・ミンテ・進藤」➝<田中駿汰・駒井・高嶺>交代で、a.課題の「戦術理解のバラツキ」解消、b.課題「精神的・個々能力弱点」解消となり、一気に「ミシャ戦術フル機能」となり、<4得点2失点>の快勝の結果です。
つまり、【コンサ式ミシャ戦術・7原則】フル機能、に到達です。

次に、コンサ式ミシャ戦術の目的・狙いの「真の姿・実像」を確認してみます。
ここには、現代サッカー・最新型そのもの、があります!
現代サッカーの戦術論の最先端「トラジション・サッカー」(:切り替えを非常に重視するサッカー)は、サッカー戦術考察の基本原則にまで到達しています。皆さんも良くご存じの通り、
(1)攻撃~ボール支配
(2)守備~相手攻撃=ボール支配
(3)ポジティブトランジション~守➝攻の切り替え
(4)ネガティブトランジション~攻➝守の切り替え の4つの局面毎に、プレイ考察しますが、
問題点・ポイントは、「どこが<攻撃=得点機会>か」=「各局面毎に<狙うべき内容=プレイは何か>」の観点が、最直近の最重要課題との点です。

従来の考え方は、
〇当初(バルサ)(1)攻撃局面が中心となり、「得点を狙う」ためには「(1)局面の時間帯拡大」=「より多くのボール支配」、との価値観が主力となり、ポゼッションサッカー、そのためのパスサッカー戦術に帰結しました。
 ➝対抗策として<守備型・速攻型・リアクションサッカー>となり、自陣・堅陣は、流石に「攻撃手段停滞・膠着」が続出し、その限界が明確になり、その打開戦術が現代サッカーを進化させました。
◎現代サッカーでは、<得点機会=実際に得点獲得数>は、
(1)攻撃局面、(3)守➝攻へ切り替え、(4)攻➝守へ切り替え局面も、有力獲得局面との認識の上、更に、局面別発生数とそこでの得点獲得数(割合)を管理・仕掛ける戦略にまで到達しています。~当然、チーム毎にその価値観・戦略の導入・実行には「差」があり、従来型戦略傾向が強いチームも混在している現況です。プレミアでのリヴァプールのリーグ席捲が、全世界に波及し、コンサは「最先鋒・最先進チーム」です。
実戦で検証しても、昨日TG・第1試合でも、コンサ4得点は、(1)攻撃局面/1点目、(3)守➝攻局面/2点目Setプレー起点、(4)攻➝守局面/3点目起点、4点目起点でした。
その原因、そして、この戦術の狙いは、
サッカーの価値観の変化が底流にあります。
「ボール支配・ポゼッション」➝「ポジショナル(位置的優位)」;マンCに到達していましたが、「ハイプレス」;リヴァプールにより、「相手配置が未整理局面」狙い、が実は、もう一つの「得点多数獲得局面」である、との価値観・戦略を全世界に現実化し、横浜FM・徳島・コンサに導入されている訳です。
「相手配置が未整理」=「相手守備陣に、スペース・エリア多数」との状態で、更に「選手数も、数的同数~優位」までの相手状況、そんな局面は、(3)と(4)の切り替え両局面ですね。
つまり【(1)攻撃局面、プラス、(3)守➝攻局面、(4)攻➝守局面が、得点期待の狙い局面】へ攻撃機会認識と実践の変革となったものです。
この価値観からは、戦術展開の「狙いプレイ」が出て来ますが、直近、コンサのチームプレーの真の意味がここに現れています。
「コンサ式ミシャ戦術」は、➅ロングパス・ロングカウンター戦術ですが、この戦術の「真の狙い」こそが、
(ア)最前線FWに通れば一気にビッグチャンス・・ショートカウンターで攻撃
「狙い」は、一見これだけしかなさそうですが、
(イ)実は、「通らない時」=「相手ボール保持」で、その瞬間こそが<(4)攻➝守局面>で、相手は、一気に攻撃体制へ変化のため、多数選手がポジションアップし、守備陣型は崩れ、攻撃体制へ配置移動のため、「相手配置が未整理」状態です。その「配置未整理」状態を作り、その局面を待ち構えた様に、「ハイプレスでボール奪取」との一連プレイを構築する事が、真の狙いでした。
つまり、計画的・意図的に「相手にボールを渡し」「ボール奪取からショートカウンターでの得点獲得」を狙う戦略、ですね。
ジェイ・ロペス・武蔵の能力は、リーグトップランクで、(ア)のビッグチャンスも多数作動しますが、(イ)の狙いも、強烈です。
横浜FMもここまでは未到達で、Jリーグ随一の戦術にまで進化可能な戦術です。

いかがですか!
「完成形」にまで到達の証には、
プレミアリーグに置いても、遜色なく、最新形戦術は高い評価と実績となるでしょう。まして、Jリーグでは、リーグ席捲も夢ではありませんね!!
凄い・・・!!

posted by yuukun0617 |20:48 |