コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年01月13日

〜進化〜  番外編「高校サッカー決勝戦」

今日、高校サッカー決勝戦を埼スタで観戦。
昨年は、檀崎応援で、青森山田応援席横でしたが、中央席の中立席。
先ずは、観客5万人超えの、Jリーグ、代表戦も越えた動員に驚き‼️
しかし、試合開始となると、両チーム共に、J1トップレベル並みの速い攻守切り換えで、驚きの激戦が展開され、一瞬も目を離せない素早い展開とプレーに興奮でした。

前半は、青森山田が試合巧者を発揮し、2-0と大きく試合をリードするも、プレイ内容は、そんな差は無く、偶々セットプレー成功率位。
しかし、後半は、静学のパフォーマンスが上昇し、試合をリードし、着実に得点機会を活かし、得点を積み上げ、大逆転を実現、との大スペクタル試合で、静学が優勝を掴み、両チームの栄誉と、選手の頑張りを讃えながら、大混雑の中、やっと帰宅したところです。帰路、観客はどちらのサポーターも含め、大満足・大感動で一杯、高校サッカーも、やっぱり本当に面白いですね‼️
昨年の檀崎のスーパープレイと青森山田のサッカー、強さを思い返しました。

あらためて、両チームの試合内容を考察にすると、
①青森山田と静学のサッカーは、どちらも「攻撃型サッカー」で、高校サッカーチームで多数派の「堅守速攻・守備型」とは真逆ですが、全く相違するスタイルです。
今回、この攻撃型でも、対象的なチーム対戦とものなり、その違いが顕著となりました。
明確に言い分けられ、
青森山田のサッカーは「組織連携戦術サッカー」、
対する静学サッカーは「個々選手勝負戦術サッカー」とでも表現するサッカーでした。
一見、青森山田がコンサ、静学が川崎に見えた場面も多く、攻撃型でも、相手ディフェンスラインを突破する手段が、
青森山田は、長短パス交換の複数選手間プレイの戦術が基本でした。
しかし、静学は、ショートパス交換とドリブル突破両方を基本戦術とし、相手守備ラインを、ドリブルで突破し、相手守備選手を置き去りとし、一気に数的優位状態を連続させるサッカーで、
青森山田は、ピッチ全体・スペースとエリアを活用するサッカー、
静学は、狭い密集スペースの突破をショートパスかドリブルで抜くサッカーと、正反対の攻撃型サッカーを展開したものでした。
青森山田のサッカーは、個々のパフォーマンスに左右され難い、安定した、組織サッカーが特徴ですが、
静学サッカーは、個々の突破に、相手守備ライン突破の成否が掛けられ、個々の成功がその前提となり、相手の守備力によってその前提が封じられると、一転して試合困難が想定されます。実際、準決勝の矢板戦は、堅守速攻型の守備主導チームで、大苦戦の、ラストロスタイムでのギリギリ勝利となっていました。
今日は、攻撃型の青森山田が対戦相手だったからの、大逆転勝利だった、と言う事が見えて来ます。
②この2チームでは、選手の育成・成長は、間違い無く、大きな差が生まれる事が分かります。
青森山田では、パス戦術のパス能力、スペース・エリア認識と活用能力、組織・連携戦術能力、それらの前提の走力等が磨かれます。
対する静学では、個々のショートパス能力とドリブル能力が徹底的に磨かれます。
勝ち易い、勝利への成功率は、青森山田が優位ですが、Jリーグへの道、活躍のための入団については、高い個々能力を育成する方法論は、正解と言えますね。
実際、鹿島等への加入決定を獲得していますね。
高校サッカーの存在意義や意味では、
どちらのアプローチが正解かは、色々と考えさせられます。
従来は、高校年代、JチームならU18世代は、チーム戦術よりも、個々の高く突出した能力を持つ選手が期待され、昇格入団もなりました。
現代サッカーでは、同様に、高い突出能力選手が最優選手との評価は変わりませんが、同時に、戦術変化や状況把握能力の、適応柔軟性は絶対的前提条件となっている点です。詰まり、柔軟な「頭・考え方」との「情報処理能力」こそが、現代サッカーの「サッカー脳」の中核で、どんな優秀な能力も発揮させるための前提条件と言う事なんですね。
但し、静学の選手の突破力、ドリブル能力は、Jリーグでは、簡単に封じられるレベルで、そのまま通用するものでは有りません。しかし、高校や大学からのリーグ加入選手の中、高校や大学時代のパフォーマンスを、リーグでそのまま通用するとの過信する選手が頻繁に出て来ます。元々、才能・人材の素材で、即戦力とは言っても、最底辺レベル選手でしか無く、その後の各チームでの成長が無ければ、リーグ選手には到達しませんね。
だからこそ、檀崎も、岩崎も、藤村も、濱も、そして、入団した、田中、金子、高嶺、小次郎も同じです‼️

色々と感慨深い高校サッカー決勝戦でした。


posted by yuukun0617 |18:33 |