コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年12月09日

~進化~ シーズン最終戦を終え「コンサは進化したのか」

コンサの今シーズン最終戦が終了。
その試合評価については、色々な見方があります。
同時に、シーズン最終戦としての「意味」の考察からは「今シーズンの中で、コンサは進化したのか」の答えも出て来たものでした。

その前に、心境・試合後感を考えてみます。
試合印象・インパクトはとても重要です。と言うのも、どんな理屈・理論よりも、試合の実感にこそ「その真実がある」と言うものだからですね。
試合印象は、
①「90分は今迄で最速の進み方」
それは、
・「高いパスサッカー戦術」・・両チーム共に、無駄パスが少なく、パス戦術を駆使した「連続パス交換」でプレイが形作られ、ボールの停滞は少なく、常にボール位置が変化しました。両チーム共に「高いパス成功率」を証明するもので、その前提の「パスターゲット構成と連携(タイミング・ポイント・パス内容)」の選手間=チーム内共有化の構築によるもので、「高成功率」である事が証明しています。
・「攻守の切り換えの速さ」・・両チーム共に、リーグトップ水準の「攻守切り換え」を実践しました。相手攻撃を「ボール奪取で阻止」した瞬間に、攻撃開始への第1パスと攻撃選手の攻撃的ポジショニング前進が徹底され、その反復こそが「一瞬の間や緩みも無く、一瞬にして展開が激変」との激しく・素早い展開となりました。両チーム共に「リーグトップ水準の攻守切り換えスピード」である事を証明しました。
・「超攻撃姿勢」・・両チーム共に、攻撃的システム、攻撃的ポジショニング、攻撃的バランス、攻撃積極性、で一杯の試合内容で、「前線からの守備・ゲーゲンプレス」や「両チームのストロング特徴による強力攻撃パターン」により、多回数・反復攻撃を試合終了まで仕掛け続けました。
その「一瞬も目が離せない強烈な緊迫感」試合は、あっという間の90分となった訳でした。
➁両チーム共に「見どころ満載」
・規律=戦術徹底とその中での個での打開が両立・・両チーム共、チーム特徴ストロングポイントを出し、また、その対抗守備も、見どころでした。
・選手「多彩・多才」・・川崎は、現・元代表クラス選手で構成され、対するコンサも「1対1の個の闘いで良い勝負と出来る選手」が揃い、個の才能が最大限に活かされる試合となりました。

この様に、「手に汗握り、最後まで勝利を目指す」事、客観的にも「とてもスピーディーで、魅力満載のハイレベル試合」との印象ですね。
これこそが<川崎を相手にしても、リーグトップ水準試合が可能>にコンサが成ったとの証明です。

では、「試合評価」と「シーズンの中の意味~コンサは進化したのか?!」に。
1.「試合評価」
前置きの「印象評価」での結論は、ここでの結論でもあります。
試合(速報)スタッツは、
     コンサ        川崎
    前半 後半 全体   前半 後半 全体
得点   0  1  1点   2  0  2
シュート   6  6 12本   6 12 18
枠内   4  3  7本   3  8 11
支配率 57 57 57%  43 43 43
パス数 291  330   621本         247  236  483
成功率 84 84 84%  84 84 84
CK数  2  3  5本   3  4  7
決定機数 5  6 11回   3  4  7
    コンサ陣  ミドル位置 川崎陣
ボール占率26~30 49~45 25~25
走行距離      109.9km       106.8km
スプリント       152回        163回 
個別選手は、
シュート   数  枠内 枠内率 得点 成功率
ロペス  4   1 25%  0  0%
ルーカス 3   2 66%  1 33
武蔵   2   0  0   0
進藤   1   0  0   0
福森   1   0  0   0
ミンテ  1   0  0   0
パス   数  成功率 内A'3rd 同成功率 スルーパス 同成功率
福森 106本 78%  22   55%  2    0%
宮澤  78  91    7   71
進藤  52  89    7   57
深井  51  94    2  100
ミンテ 51  90    0
荒野  44  86    8   75
菅   40  70   17   59   1     0 
中野  30  87   10   80   3   100
ルーカス29  66   14   64
チャナ 26  89   13   77
武蔵  26  65   12   58   3     0
ソンユン18  67    1    0
ロペス 13  77    3   67   2     0
ジェイ  8  88    7   86

試合スタッツからは、
前半戦は、試合開始直後10分以外は、両チーム共に完全な拮抗状態で、シュートチャンスも同数で、川崎の試合の入りの巧さはあるも、その後、両チームの高い攻守が証明されました。しかし、決定機の数は、コンサが上回り、シュート精度さえあれば、同点〜逆転まで可能だった事もポイントでした。
後半戦は、川崎の攻勢意識が上がり、中盤の攻防は川崎優位となり、コンサ陣内のボール占率が4%上昇し、シュート数も、コンサの倍数まで増加させ、一見、川崎優位の項目数値に見え兼ねないものでしたが、決定機数は、コンサが上回っており、チャンスメイクとその成功数は、コンサ優位で、コンサ1点獲得、川崎無失点は相当な後半戦結果なスタッツでした。惜しむらくは、コンサのシュート精度に尽きるもので、シュート精度が高いチームなら、逆転濃厚で、シュート精度大課題が明白でした。
個々選手のパフォーマンスでは、
・シュートでの、シュートポイントにいたポジショニングの良否はある物の、シュート精度に課題が顕著ですね。ルーカス以外枠内シュートは不適✖︎、ジェイはシュートチャンスも来なかったパス回し、武蔵のシュート精度は大問題の超不適✖︎✖︎
また、パス精度でも、福森のロングチャレンジパス、サイドルーカス・菅のクロスパスのチャレンジによる低下は問題は無いレベルでしたが、シャドーの武蔵の低精度は問題です。一方、チャナティップとロペスのゲームメイクパスは合格で、高レベル。
更に、ソンユンのパス低精度は、ビルドアップ精度低下の元凶と言う事を証明してしまいました。
試合評価は、
a.攻守に高いレベルでの、戦術、戦術実践、選手能力、交代選手層とチーム力は、川崎と同レベルである事
b.試合開始の入り方課題;相手チームによる最速の攻撃殺到とその対応未準備〜タッチ数を1・2位内制限の連続パス、最前線の守備・ボール奪取・2次ボール回収とそのため攻撃バランス(選手前掛かりの配置)、主導権・流れを掴み連続攻撃 、への予測、対応準備を待たず、漫然と試合開始してしまったもの。
c.シュート低精度、特に、特定選手に限られている。
以上3点。
2.「シーズンの中の意味~コンサは進化したのか?!」
シーズン初戦の試合評価を覚えている方は少ないでしょうね。
それは、湘南に0ー2完敗 試合評価も、
「ホームの湘南に軍配が上がった。ボールを支配する札幌に押し込まれる展開が続いたが、それでも運動量で相手を圧倒する「湘南スタイル」で時間帯が深まるにつれて徐々に流れを引き寄、武富が気迫の2得点。札幌は攻撃陣がかみ合わず、無念の完封負け。前線ではチャナティップの単騎突破に頼るシーンが目立ち、Aロペスや鈴木ら新戦力の一刻も早いフィットが求められる。」との酷評、試合スタッツも、
湘南       コンサ
41%	ボール支配率	59%
10	 シュート	11
5          枠内シュート	2
121.3km走行距離	115.3km
197      スプリント	158
331(67%)パス(成功率)574(78%)
唯一支配率のみで、選手理解、戦術実践、シュート精度、運動量、スプリント数、パス精度と基本項目は湘南以下の低レベルでした。
シーズンスタート時点、更に、今シーズンは7節〜10節4連勝と2節3節の2連勝のたった二度以外連勝は成功しませんでしたが、その連勝時と対比しても、シーズン最終戦数値、レベルか大幅に成長、上昇となりました。
確実に、間違い無く大きな成長、進化は成功です。
しかし、その成長進化した地点、レベルだからこそ、新たな課題が発生しました。そのその課題は、低レベルでは決して直面出来ないものて、その課題克服こそが、よりハイレベルへの道、方法となりました。
今シーズン、連勝が不成功となった第一原因は、コンサ対策を用意するチームが標準となり、特に、ミシャ戦術の基本攻略さ法であるビルドアップ局面でのパス交換を狙え!を始めとし、最終ラインの裏、横のスペース狙いなどのコンサ守備を攻略する対策が機能させてしまった事にありました。この事から、シーズン最終のミシャコメントに、来シーズンでの守備強化があったものでした。

シュート精度、守備再構築整備、パスレベル上昇、選手層の拡大進化の課題克服こそが来シーズンの取り組みで、それによる結果が、戦績進化となる来シーズンを作るとの明確目標設立こそが、今シーズンの最大の成果で、

《コンサは進化した‼️》   で締め括ります。

posted by yuukun0617 |14:03 |