コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年09月10日

〜進化〜 ミシャ・コンサ研究その(9)と少し第25節点検

日本代表・日程では、9/13金曜朝に成田空港着・午前中に札幌に帰札が可能で、その通りの日程でしょうが、遠征4選手のフィジカルコンディションは、翌日正午付近時刻の試合起用は極めて困難で、4選手外し体制、主力・スタメンの連続離脱継続が濃厚となり、前試合離脱進藤のリカバリー状態が益々大きく影響します。
日程は、
火曜;完全オフ(試合後から筋肉再生48時間タイムのため)
水曜;全体戦術・前試合課題改善
木曜;対仙台戦対策ー攻撃編
金曜;対仙台戦対策ー守備編・総まとめ・セットプレー/試合スタメン候補Aチーム
土曜;試合
ですが、
今節は、4選手外しで、現スタメン・準スタメン(試合サブメンバー)・現2軍メンバー、全選手に、「スタメン起用候補獲得チャンス」の可能性幅が縮小し、次戦のベンチ入り・試合起用への大チャンスとして、全選手が、より活性化し、トレーニング・アピールをチャレンジします。
ミシャの試合起用・選択基準は、全選手・チームに明示されています。
その試合起用基準は、「規律=戦術が求めるタスクの実践度順」で、
ハイフィジカルを武器、ハイテクニツクを武器、ハイ戦術理解・把握・判断を武器と、各選手の持ち味を存分に発揮し、そのポジション・タスクのプレーチャンスを求めます。 実に、この試合起用基準も、コンサ・ミシャの優秀さそのものですね。
他チームでは、そんな純粋に<プレイ度順に試合起用>とはなりません。何故なら、トレーニング姿勢に大きな差があり、[ トレーニング<実戦 ]の方程式が多くのチーム水準だからです。つまり、<トレーニングの主眼がコンディショニング>に置かれ、その結果、<最高パフォーマンスは実戦で発揮>との考え方では、例え「どんなにトレーニングで、周囲選手以上のパフォーマンスを示しても、実戦では無い、として試合起用は獲得出来ず、そんなトレーニング環境の中からは、自主的に・成長のスピードに、大きな差」が付いてしまいますね。多くの選手が、ミシャ(トレーニング)を求めて、コンサ移籍を要望する大きな理由のひとつですね。

では、本日テーマに移りましょう。
1.ミシャ・コンサ研究(その9)~シュート決定力考察
昨今、コンサ最大課題【決定力】について考察してみましょう。
今回の研究は、決定力の【改善】がテーマとしたいと思います。
そこで、以下のデータを記載し、その点検の中で考察します。
ここまで9試合のチームデータは。
 節  得点 決定率% シュート数 枠内数 PA内シュート率%
17節  1  6.7△  15   6△   66.7△
18   1  6.3△  16   3☓   62.5△
19   1  0  ☓  17   3☓   82.4◎
20   5 21.7◎  23  14◎   87.0◎
21   0  0  ☓  16   1☓   75.0〇
22   1  5.6△  18   5△   66.7△
23   8 50.0◎  16   9〇   68.8△
24   1  6.3△  16   6△   56.2☓
25   3 30.0◎  10   6△   80.0◎

・得点だけ見れば、9試合中8試合得点、計21得点・平均2.3得点と、問題点は無し、とされそうな高数値に見えますね。
・しかし、得点1以下(1点と無得点)が、9試合中6試合の66%が得点不足により、引き分け・敗戦が十分想定される<低得点試合>で、当然この<毎試合得点獲得力>では、リーグ上位など到底不可能となる低数値。因みに「1点以下試合の実際の戦績は、0勝3分3敗・勝点3」と低迷し、因みに、この6試合にプラス1得点づつを獲得していたら、「3勝3分0敗・勝点12」獲得となったところ。実に「勝点△9」喪失という事。コンサの得点力は、大きな【課題】という所以です。
〇決定率は、9試合中、☓2・△4と6試合で低率。その前提の枠内数も、☓3・△4計7試合が低数値試合でさらに低下。シュート精度に直結のポイントのPA(ペナルティエリア)内シュート数が、☓1・△4の計5試合で、シュートポイントも課題です。
◎しかし、23・25節と、シュート精度改善を意識した「改善チャレンジ」が数値に現れ始めたのも明白です。

しかし、この数値は、あくまでも全体値で、全体値を議論しても、本質到達・改善糸口とはなりません。
ミシャが「決定力はチーム課題ではなく、個人課題の問題・分野」であると、常々コメントする様に、選手個々毎の現状・改善の問題です。

という事で、次に、ここ9試合の個別選手現況確認です。
ミシャ戦術での全員攻撃・全員守備のコンサでは、ここ9試合のシュート選手は、何と14選手となりました。~リーグでも、恐らくは、断トツで、シュート選手・最多数チームですね。~
では、個別選手点検です。
  試合    17ー18ー19ー20ー21ー22ー23ー24ー25ー計
ジェイ9 シュート 6ー5ー2ー3ー5ー1ー4ー5ー2ー33
     枠内 2ー1ー0ー2ー1ー1ー3ー2ー2ー14
     得点 0ー0ー0ー2ー0ー0ー3ー1ー1ー7
    決定率 0ー0ー0ー66ー0ー0ー75ー20ー50 ここ3試合大改善
ロペス4 シュート 3ー4ー3ー2ー ー - - - -12  
     枠内 3ー0ー0ー1ー ー - - - -4
     得点 1ー0ー0ー1ー ー - - - -2
    決定率 33ー0ー0ー50ー ー - - -  2試合毎に好調
武蔵 9 シュート 1ー3ー2ー9ー3ー7-2-2-3ー32  
     枠内 0ー1ー0ー5ー0ー3-1-1-2ー13
     得点 0ー0ー0ー0ー0ー1-1-0-1ー3
    決定率 0ー0ー0ー0ー0ー14ー50ー0ー33 ここ4試合改善開始
ルーカス 3 シュート  ー2ー ー ー1ー3- - - -6   
     枠内  ー0ー ー ー0ー0- - - -0 
     得点  ー0ー ー ー0ー0- - - ー0
    決定率  -0ー - -0ー0       決定力は「0」
チャナ6 シュート  ー - ー3ー2ー2ー3ー3-3ー18    
     枠内  ー - -2ー0ー1ー2ー2-1ー8  
     得点  ー - -1ー0ー0ー2ー0-0ー3  
    決定率  - - -33ー0ー0ー66ー0ー0 決定力にムラ多い
白井 6 シュート 1ー1-2ー -2ー -1ー -1ー8    
     枠内 0ー1-1- -0ー -0ー -0ー2  
     得点 0ー1-0- -0ー -0ー -0ー1  
    決定率 0ー100ー0ー ー0ー -0ー -0 決定力ほぼ「0」
進藤 3 シュート 1ー - ー3- ー -2ー - -6    
     枠内 1ー - -2- ー -1ー - ー4 
     得点 0ー - -1- ー -1ー - ー2 
    決定率 0ー - -33ー - -50ー -  高決定力保有
その他選手・・菅・福森・深井・荒野・宮澤・ミンテ・駒井がシュートしていますが、福森・宮澤の2得点はあるも、34シュート・枠内8で決定率5.8%で、決定力ある選手、最近試合での改善もありませんでした。
如何でしょうか。
決定力を元々保有しているといえる選手は、ロペス・進藤の2選手のみ。
ここ3~4試合で急速改善選手が、ジェイ・武蔵の2選手のみです。
詰まり、結論は、
【ロペス・ジェイ・武蔵+進藤】のみが決定力選手で、シュート機会・チャンスを集中し、
その他選手は、この4選手でのシュート決定力を上昇させるための「集中分散・得点獲得はオマケ」で、
基本戦略は、
シュート数~15本
 内訳 ジェイ・ロペス・武蔵+進藤 シュート数 12本
    その他選手 シュート数 3本
枠内シュート数~(現在6.3本を)10本へ
決定率~(現在14.2%を)20%へ
得点~(現在2.3点を)3点以上へ となります。
この戦略で、「コンサ決定力課題」を改善です。

※4選手と他選手の決定率の差には明確な理由があります。決して、単純に、選手のシュートのテクニック・能力が原因というよりも、シュートポイントの違いで、「他選手シュートの特徴」が、相手ゴールに遠いロング・ミドルシュート、ペナルティエリア(PA)外のシュートポイントでのシュートチャンス・プレイだからですね。

2.リーグ戦第25節・公式試合データより
リーグ上位陣の項目別数値は、
順位 チーム 得点 シュート 枠内 決定率 支配率 走行距離
1位 F東京  2 10 5本 20.0% 40.5%  106km
2位 鹿島   4  9 5  44.4% 46.7%  104km
3位 横浜FM  3 16 5  18.8% 65%   117km
4位 広島   2 10 3  20.0% 46.1%  110km
5位 川崎   1 14 3   7.1% 60.3%  109km
7位 コンサ  3 10 6  30.0% 34.6%  110km
平均     1.4 12.9 4.3  11.2% 50.0%  108km

ここで確認しておきたいのは、
支配率・シュート数・枠内数の低数値と、それに反して、高い決定率・得点獲得です。走行距離を含めて、上位陣は、ボール保持=高支配率の「試合コントロール」を求めず、「堅守・速攻」主攻の効率型戦術・試合展開を指向との傾向が顕著になって来ました。上位陣は、ACL戦・カップ戦のW日程が重なり、選手起用・過酷試合環境対策の両面より、省エネ型戦術が主流化してきています。
コンサの直近戦略は、
「得点獲得に集中した際の得点獲得」に強い自信を持ち、「北海道・気候リスク」からコンディションコントロールの観点より、「前半は省エネ型・堅守速攻」戦術~「後半は一転攻撃・得点獲得」の試合展開戦略を指向・実戦しています。しかし、上位陣の「試合全般戦略」とは異なり、基本は「攻撃指向」戦術で「リーグ最多決定機構築力・ゲームメイク力」を追求しています。

コンサの課題は、今回テーマの通り「シュート決定力」ですが、今節・決定率「30%」はリーグ2位にランクアップしています。
コンサの「決定機構築力」☓「高決定力」獲得・・⇒「毎試合・多数得点獲得」となり、まるで【マンC】の様な強烈な攻撃力の構築となります。
期待するところです!!




posted by yuukun0617 |22:04 |