コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2019年08月12日

〜進化〜 ミシャ・コンサ研究その(5)

シーズン目標が変更され、今シーズン残り日程は、次シーズンでの飛躍・AFC戦参戦権獲得の完全達成とすべく「リーグ順位確保を、成長とレベルアップ最優先戦略にて達成」に変換。
試合・実戦も、その目的に合致した戦略・取り組みとなりました。
ミシャ・チームスタッフも、以前の「勝ち点積み上げと、成長への試合内容上昇を同価値とする戦略」とは、方針も転換し、「精神力を締め上げ、激しい闘争心による急成長・プレイ変貌アプローチ」は停止され、「通常レベルの中、個々選手レベルアップ、その見極め(⇒契約方針へ)」になっています。

本ブログの掲載方針も、その大きな変移に従い、
週間スケジュールを、
月曜・前節日公式データによるリーグ検証、水曜・次対戦チーム点検、木曜・次対戦コンサ戦術・試合展開・メンバー予想、金土曜・直前追加記載と参戦記、日曜・試合速報記と、5記載体制でしたが、
月曜・コンサ研究、水木曜・次対戦ポイント予想、土日曜・実戦速報記、の3記載体制に変更いたします。

では、本日は、コンサ研究日で、
本日テーマ「ミシャ研究~5」の個別テーマは、
「ミシャのトレーニング」です。
1.「基本ミシャ・トレーニング」
先ず、キャンプは以前記載していますので、日常日程の確認から。
週間日程は、
曜日 練習メニュー/技術・戦術  /フィジカル /強度
日曜 回復メニュー/次戦内容準備 /リカバリー / 1
月曜 オフ    
火曜 プレー原則 /朝ミーティング決定 /低負荷基本 / 2
水曜 次戦戦術1 /敵守備~攻撃策/最高負荷  / 3
木曜 次戦戦術2 /敵攻撃~守備策/中程度負荷 / 2
金曜 次戦戦術3 /SP・全般  /軽負荷   / 1
土曜 試合    /次々戦内容準備/実戦    / 3
曜日毎に、練習メニュー/技術・戦術メニュー/フィジカルメニュー/練習強度が、明確に設定され、原則そのサイクルで、シーズンは進行しています。
注目点は、多数ありますが、
➀チームの基本・根本の「原則=戦術」は、原則として、週一回「基本トレーニング」として全選手練習となります。この量~少なさに、「精密戦術のミシャ戦術」で不足ではないか、と思われますね。しかし<他必要事項が多数あり、それ以上増加は出来ない>との日程で、「選手毎の理解・習熟度の差へのカバーは、全体練習後の特別練習(特訓)以外、(時間は)ない」という点。
➁次戦の「対戦内容」は、前週に「技術・戦術」面を、
・対戦チームの「過去3試合+コンサと類似チーム対戦」の4~5試合分実戦分析
・対戦チーム特徴、攻守ストロングポイントやパターン、同ウィークポイントポイントとパターン、を中心に情報・データ収集
・そこから、「コンサの対戦策策定」、
・「その対戦策の翌週トレーニング計画」を準備し、週明け朝のミーティングで、ミシャとスタッフへ提示し、協議の上、今週とトレーニング計画を決定します。
ミシャ・スタッフが、決定するために、担当チームが準備し、その内容を基に、決定とのプロセスを踏んでいて、スタッフ全体、情報と対戦トレーニング計画を共有して実践しています。
➂毎週のトレーニングの相当部分(過半数以上)が、次節対戦戦術(3日間)に充てられていて、他事項(例えば、シュート個別練習等)メニューを実施する余地・余裕は乏しいですね。⇒ 個別課題のトレーニングは、「全体練習後の特別訓練」以外ありません!!・・こんな事態なのに、誰も、誰一人として「シュート練習」をしていない事の意味に、深刻!!となってしまいますね。シュート練習の特訓は、相当以前に「ロペス」が一回してていた事しか思い当たりません。‥全然、全く「いい加減シュートが改善しない」理由は、ここです!!
いずれにしても、「ミシャの全選手対象となるトレーニングメニューには、個々選手課題の練習メニューは無い」=ミシャは「シュート決定力改善のメニューを設定していない」という事です。
➃練習「強度」は、「フィジカル」担当が、毎日管理し、週間上下管理を実践しています。

そもそも「トレーニング」の目的は、
エクササイズを通して、
試合で起こり得る戦術的状況を再現し、
その状況において、最善の選択肢を選び実行する、
という解釈と判断を身に着ける、という事です。
 謂わば「予習」です。
従来のトレーニング法は、「1つの決まったメカニズムを構想」し、
「11対0」で、それを繰り返すエクササイズにより、オートマティズム構築、
その上で、「11対11」でエクササイズを実際に試す、との方法でしたが、
 現在は、
最初から「敵がいる状況」を用意し、敵側は相手が行う頻度の最も高い幾つかのプレーをランダムに行い、その時々で、それを的確に対応する、との方法です。
その中、「敵味方を入れ替え・選手の一部を入れ替え」て、全選手が異なる視点から状況に関わり、そういう状況に直面した時に、「どう対応すべきか」との解釈・判断を助ける能力を身に着けます。
つまり「解釈と判断のスピード⇒アウトプットとしてのアクションまでのスピード」~「戦術的インテンシティ」と呼ばれる能力を高めるものです。
コンサ式=ミシャ式トレーニングは「試合形式主体」と言われますが、正確には「敵のいる状況」トレーニングという事です。
毎週の「戦術トレーニングメニュー」の中身・根幹です。
最近、選手の成長実績の高さへの高い評価が寄せられますが、このトレーニングにより「戦術的インテンシティ」が上昇した、という事です。

2.チームスタッフ
既に記載の通り、ミシャは、「技術・戦術担当」「フィジカル担当」「総合」と3チームスタッフに支えられています。

「技術・戦術担当」
 ・前週に次週対戦チーム「過去3試合+コンサと類似チーム対戦」の4~5試合分を実戦分析し、
「対戦チーム特徴、攻守ストロングポイントやパターン、同ウィークポイントポイントとパターン」中心に情報・データ収集 ⇒ 「コンサの対戦策策定」⇒「翌週トレーニング計画」を準備します。
 ・週明け朝ミーティングにて、ミシャ・スタッフと共有化の上、修正・決定
 ・戦術トレーニングメニューの内、火曜実施「基本チーム原則・戦術」トレーニングは、ミシャ主導で決定されるものと考えられます。
 総合コーチの「四方田コーチの得意分野」で、四方田コーチチーフで、実際は竹内コーチが専任担当で、四方田コーチ他とチームで、コンサの「頭脳」です。
 ミシャは、基本的に、担当の提示内容を優先し、修正・補正のみ加える、とのスタンスで、毎試合毎の対戦「攻撃・守備戦術とトレーニング内容」は、「担当」の作成したものですね。

「フィジカル担当」
 毎日のトレーニングデータを分析して、負荷を調整しトレーニングロードを担当。合わせて、「故障者のリハビリ担当」も加えてチーム。
※「フィジカルメニュー」と「技術・戦術メニュー」は、統合テータとして一元化されており、全スタッフが共通情報・理解で、一体管理しています。

「総合担当」
 ミシャ+ヘッドコーチ+杉浦コーチで構成でしょうか。ブルーノコーチも「ブラジルコンビ用」では入りますね。
 ミシャは監督として、選手との距離感は、各チームの中で、最も近い監督ですが、それでも「監督としての存在」は選手との一定距離も必要となります。そのため、「選手のメンタリティ担当」として「総合担当コーチ」が置かれます。主役割は「選手とのコミュニケーション役」で、「選手の意見・意思・生活全般」にわたり、監督・スタッフ、時には、チームとの間を繋ぐ役割です。

簡単に、コンサのチーム「トレーニングとスタッフ」を点検してみました。
ミシャ改革は、ここでも大いに発揮され、「最新型スタイル」です。
「トレーニング」メニュー・日程を見ても、今なお、従来型チームも存在していますが、その差は、毎日・毎週の「微差」が集積され、一年や、一シーズンなど、一定期間の後に、「大きな戦力差・選手能力差」となります。
ここにも、「コンサの現在、そして、将来の強さの理由」があります!!

posted by yuukun0617 |19:01 |