2019年04月30日
~進化~ 第9節公式試合データより(平成最後に)
平成最後の本日、リーグ戦第9節のJ1リーグ公式試合データリリースの点検ブログを。
粛々と・・・。
1.「公式試合データ」から読み取るリーグ動向・・
ここまでの今シーズン動向・推移は、
第1節;攻撃力の発揮を模索・整備中。守備力主導⇒高守備力チームが主導
第2~4節;攻撃力が進行し、攻撃項目数値・得点力急増。攻撃中心・主導⇒高攻撃力チームが巻き返し
第5・6節;守備主導チームから「攻撃優位への対抗策」が準備され機能発揮、巻き返し進行⇒高守備力チームが巻き返し
第7節;「攻守のバランス」か「攻撃力・守備力のどちらかを高いレベルで発揮」のチームが上位・リーグ主導。「単純な攻撃や守備主導」は、対戦対策による「想定戦術の阻止・制約」を受け低迷。上位進出の鍵・条件が「相手対策を上回るだけの攻守高レベル力」か「相手対策を想定、更にその対策を打破する第2・第3戦術の戦術・プレイ」の2つのみが通用
第8節;リーグ全体「自チームの特徴主体ではなく、対戦対策の徹底により、相手攻撃の制止・抑制」が中心となり、「極度の攻撃・得点力低下・得点低減」をマスコミ問題視、でしたが、
第9節は、多数チームにて、前節の極端な「対戦対策至上主義」による「得点力低下」への改善意向が強くなり、自チームの特徴をより発揮する=得点力向上、結果となりました。
第8節と第9節を対比してみましょう。動向を見るため第7節から。
~リーグ平均値~
第7節 第8節 第9節
得点力・点 1.2 0.7 1.1 ・・7節レベルに回復
シュート数・本 11.8 10.8 11.8・・一定
枠内数・本 4.1 2.8 4.1 ・・7節レベルに回復
決定率・% 10.4 6.7 9.0 ・・回復中
30m進入数 40.9 40.9 40.3・・実は、攻撃回数は一定でした
走行距離km 113 112 113 ・・ここも一定
スプリント数回 175 163 168 ・・一定
この様に、第7節⇒第8節の中心動向が「シュート数を減少させる対戦対策ではなく、シュートの得点阻止対策だった」事を証明しています。
これは、
➀対策の主たる守備ポジションが「DF・GK」中心だった、
➁守備位置が、通常シュートポイント位置となる「バイタル」付近からゴール間の守備対策だった、との事を証明し、
対策の主軸が「低位置に守備陣布陣」との対策だった事を示しています。
第8節では、その守備対策が前面となり、「相手シュートは同一でしたが、得点阻止に成功したもの」で、その反面、当然の帰結ですが、「低位置からの攻撃」は、攻撃推進力が低く、攻撃距離拡大ともなり、「攻撃途中での停止・失敗」が多発し、得点獲得が困難となった、攻撃力低下+守備力強化となったものでした。
対して、それでは「良くて引き分け・勝ち点1獲得」に止まり、勝ち点獲得競争(勝点3の連続が急速スピードで勝点累積=順位上昇に直結)に劣後して来ます。
そこで、攻撃型チームを中心に、「自チームの積極的な特徴・ストロングポイント」を発揮させる「攻撃力回復」が第9節のトレンドとなったものです。
「攻撃力回復」の主眼・主体は「シュート得点獲得力」で、「シュート精度・決定率」改善のため、「より深く進入するパス交換からのPA内シュート」が具体的な改善となりました。
結論は「第9節;攻撃力復活・攻撃型チーム進行」でした。
2.コンサ動向は。
同様にもコンサの数値を確認すると、
第7節 第8節 第9節 コメント (➈節リーグ順位)
得点力・点 1 3 2 ・・複数得点維持(1位)
シュート数・本 14 14 9 ・・大きく減少 (12位)
枠内数・本 7 7 2 ・・大きく減少 (13位)
決定率・% 7.1 21.4 22.2・・回復中 (1位)
30m進入数 34 19 34 ・・攻撃回数回復(11位)
走行距離 117 118 118 ・・一定 (11位)
スプリント数回 186 170 172 ・・一定 (10位)
パス数 466 300 507 ・・回復 (9位)
成功率・% 84.1 79.0 79.9・・回復 (8位)
被シュート数 11 10 11 ・・一定 (9位)
※決定率の高さが特筆。複数得点獲得の真因。しかし「ロペス」の能力で、チーム全体には至らず。
※パス数・成功率が大きく回復。被シュート数は一定で、守備力低下の数値は無い。
決定率1位のみで、優位創出、
こんな第9節でした。
posted by yuukun0617 |19:09 |