コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2019年04月02日

〜進化〜 第5節リーグ試合データ分析~コンサも!

J1リーグは、第1節~第3節まで一貫して増加して来た「攻撃優先」指向に対しての反作用・対策が、「守備主導・攻守バランス型チーム」にて用意・準備され、第4節での試合対戦で発動し、具体的には、「攻撃型チーム」の攻撃時に、
➀「より自陣近くのブロック守備」体制で対抗し、「ゴール近くまでの侵入~シュート機会」数を、最終「シュートの得点阻止」局面でのDF・GK密集ブロックで徹底阻止。➁➀によりプレッシャーとシュートコースが狭められ、更に成功率を低下させる局面となり、攻撃型チームの「成功率」低下。➂「攻撃型チーム」の特徴・共通リスク課題の「相手カウンター」を集中的に狙われ、特に、スピードとフィジカルの強さを加えられて「強力カウンター」反復で失点。との対策・具体的戦術。
つまり、「守備主導や攻守バランス型(戦術)チームからの反撃」は、相手チーム戦術・対策が想定を上回り「戦術負け」となりました。
しかし、12日間の中断・インターバル期間を経過した第5節では、どんな動向となったものでしょう?
試合データから、その動向と次節への展開・展望を分析します。
1.試合データ~第5節J1リーグ~
第3節⇒第4節⇒第5節の動向を。
主要攻撃項目 ~リーグ平均値~(得点=失点、決定率=被決定率)
   得点  シュート数(本) 枠内数 決定率% PA内数(本)
3節 1.6  13.5    4.4   11.5   8.6
4節 1.0  13.3    4.2    7.5   7.7
5節 1.3  12.2    3.4   10.9   7.1
※得点力+0.3点アップ、シュート・枠内数は減少傾向、決定率+3.4%改善
コンサ 得点 シュート数(本) 枠内数 決定率% PA内数(本)
3節   5点   24本    5本    20.8     21本
4節   1     13     4      7.7     10
5節   0     13     3      0        8
※全項目、急低下。チャンスメイク・決定力・シュートポイント全て低下。
基礎項目
   パス数  同成功率  30m進入数 走行距離 スプリント数
3節  487本   77.6%  39回    107km    167回 
4節  490     78.4   41回    114      169
5節  506     77.7   43回    114      169
※パス数・進入数(=攻撃数)・走行距離は着実に増加、成功率・スプリント数は維持。
コンサ パス数 同成功率  30m進入数 走行距離 スプリント数 
3節  520本   83.3%  42回    119km    155回 
4節  518     83.2   34     113      178
5節  428     73.4   40     117      186
※パス数・成功率=ゲームメイク力激減・リーグ平均以下の低レベル状態、攻撃数・走行距離は回復、スプリント守備が急増

試合数値からの結論は、「攻守バランス・守備主導チームよりの反撃は継続、その対抗策は、パス数増加と決定力改善で、シュート数=ゲームメイク数は低下させても、パスの精度で「支配率=ボール保持時間拡大」、シュート精度改善にて、「得点獲得(力)拡大」としたもの。
この「パス数・精度、シュート決定率」の改善が出来たチームのみが、勝ち点獲得チームとなったのが、第5節でした。次戦・第6節では、益々その傾向・動向が進展し、「パス数・精度、シュート決定率」を改善したチームが「勝ち点獲得」となるもの、となります。

2.コンサ状況
コンサについては、第5節・リーグの勝利の方程式・勝利条件とは「正反対」のチームプレイ・状況に転落し、次節までの改善が、連敗脱出・勝利獲得の絶対条件です。
「パス数・精度、シュート決定率の改善」は、
➀GK・DFラインからの「ビルドアップ」パス交換の精度が、その後のゲームメイク量と直結の失点数を決定付けますね。・・・この「リーグ最低ランクのプレイ」を、第4・5節で完全喪失したのは、大苦境です。しかし、ここは「担当選手のポジショニング・基礎的プレイの回復・改善」の問題で、本質は、選手のテクニック・フィジカルの問題・レベルではなく、「意識・認識」そのものの問題で、「適正な判断を欠いた原因は、プレイへの不安感・自信の無さを理由とした『誤ったプレイ、遅滞だらけのスピードとタイミング、冷静で正確な判断の喪失』」であり、ミシャの指導の見せ場・力の見せ所で、一気に「改善・回復」も可能です。
➁シュート決定力も、本質は、➀と全く同一で、「前線選手の意識・認識のもんだいそのもの」ですが、「適正なトレーニングによる習慣付け」の外的改善も可能ではあります。ただし「適正」なトレーニングの方法=「適正トレーニング・メニュー」も問題で、即効力ある適正メニューのシュートトレーニングか否か、もミシャの力の見せ所です。

第5節は、名古屋・風間監督のコンサ分析と対策が「完全炸裂・成功」となりました。これまでも、全チームが、対コンサチーム分析と対策を仕掛け、たびたび、その術中に陥り、敗戦・苦戦の経験も累積されています。前回第5節も同様ではありますが、大きな相違点があります。
対戦対策により「コンサのチーム戦術・プレイを、ほぼ全てマークされ、フリー状態・時間帯も全く無く、予定・想定プレイの実践を大きく阻止されたもの」でしたが、
~ほとんどの試合プレイ選手が『その厳しい局面の打開への意思・意欲・姿勢、そのトライ』を完全に失った~点は、これまでの全試合では起きなかった事態でした。
選手の自信と判断を全て奪われた完全敗北試合のダメージは、今後の試合で、「厳しくなると『また第5節の再発』との恐怖感がトラウマとして刷り込まれてしまい、払拭・脱却は相当期間が必要」との懸念が高いです。
当初から予想されていたコンサの弱点「若いチーム」=「成功実感の累積が乏しく、順調時には「勢いに乗れる」が、逆境時は、「不安の無さから、不安定さが発生、回復の経験も無く、立ち直り難い」、とのポイントがありました。
職人・ミシャでも、手を焼きそうな懸念点が、チームにやって来てしまった、かもですね。
この解決方法は、唯一つのみですね。『成功体験の累積』による精神(=自信)の強化、です。
このため「試合では、先制点獲得」「安定したプレイの徹底により基礎固めとし、ギャンブルプレイは当面回避」「起用メンバーに『経験者や強いハート選手』を加えた形成」「適正トレーニングを徹底・とことん実践し、トレーニング上の自信・成功感獲得」などは、必須条件となります。

posted by yuukun0617 |23:53 |