コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年10月31日

~進化~ 第31節仙台戦~対戦準備②ミシャスタイル考

ミシャスタイルを何度も点検・確認して来た今シーズンでしたが、ミシャスタイルの典型があります。
プレミアムのチェルシースタイルで、一部内容以外は、ほとんどが酷似スタイルで、その中での、チーム戦術、選手毎のプレー、選手起用が参考になります。
ポイントを拾って確認してみましょう。
1.現状
現在、ミシャ戦術の根幹:可変システムは、ヨーロッパではビッグクラブの多くで採用し、一般戦術となり、更に、3バックフォーメーションも同様にビッグクラブの採用が増加傾向の流行スタイルです。
前々プログでも記載の通り、プレミアム、リーガエスパニョーラ、ブンデス、エールディビジの4ヶ国の動向が、ワールドワイドに浸透し、J1リーグでも、可変度に差はあるものの、6チームで可変システムを採用しています。
しかし、可変パターン数、狙い・目的の差から、可変度に、2パターン~5パターンまであり、コンサは、攻撃4パターン+守備1パターンの5パターンチームの最先端型ですね。
実績も、多くのWクラスビッグクラブで、リーグ戦制覇、カップ戦制覇と大きな成果を挙げ、J1リーグでも、広島・浦和でチャンピオン獲得にまで到達しています。

2.チェルシースタイルとコンサスタイルの対比から。
プレミアには、似たチームが2つあり<マンチェスターCとチェルシー>で、17-18シーズン、どちらも「3バックの可変システムチーム」ですが、

〇マンチェスターC;〖4-3-3〗基本→〖3-4-3〗可変で、ピッチ全体幅広く使い、スペースを埋め、フィールド全体にボールが循環し、中盤を経由した前進を優先のスタイル。
〇チェルシー;〖3-1-4-2〗⇔〖3-2-4-1〗→〖3-3-3-1〗可変で、十分な幅を使いサイドから前進と数的優位を形成した中盤を経由して前進で、長短パスを異なる高さのポジションで「縦に速い攻撃」優先のスタイル。とコンセプトに違いがあります。
シーズン結果は、マンチェスターC・グァルディオラ監督のプレミア制覇となりましたが、両チームの接戦がリーグの中心でした。
コンサスタイルは、どちらの影響・要素も受けていますが、「チェルシースタイル」が近いです。

では、チェルシースタイルのポイントです。

〔戦術と狙い〕
中央のエリアに人数を多く配置⇒中盤に数的優位形成してコントロール、同時に、左右の空いた(サイド)スペースから前進を図る。

~ライン・ポジション別に~
〇前線は、2人か1人かの選択で、
2人;①最奥部に2人で2DFと対峙(2ターゲット)プレー、②1トップ・1周囲プレー(ラストパス・2次攻撃)の組み合わせ、
1人;FW選手の中、1トップ・背後を取る+①1シゃドー・スペースプレー、②1周囲プレー
〇後ろ6人+1シャドーにて、中央エリアに数的優位形成。内側からサイドWBへ多数サポートでボール保持し、スペースのあるサイドへ配給し前進する。
1シャドーは、個人で打開できる優位性があるも、依存度は低く他選手も同役割を行う。
〇ボランチがDOWNして、DFライン位置からのロングフィードを前線・逆サイドにプレイし、スピードと局面打開力を持つ。
〇攻撃へ切り替え局面で、3DFは幅を取りません。すなわち、DF間を横方向へ広げず、至近距離からの「ビルドアツプ」を行います。理由は2点。①サイドにスペースとパスの角度を付ける。(WBに上下のスペース確保、縦ではなく、斜め位置へのパス角度、となり、パス成功率を上昇させます。)
②敵にパスカットされた時、組織守備低下のリスク回避できる。というもの。
〔総論〕
この様に、前線・中盤・DFラインでのプレーを、局面毎に、フォーメーションを可変させた「3バック」システムで、
どのポイントも、コンサシステムの一場面・狙いプレーそのものですね。
つまり、〔戦術と狙い〕が酷似したスタイルです。

〔選手別対比〕
コンサ基本システムで、選手ポジションに見ると。*チェルシー選手*表示

         ジェイ・都倉*モラタ・ジルー*
   チャナ*アザール*   三好*ペドロ・ウィリアン*
菅*アロンソ* 深井*カンテ*  宮澤*セスク* 駒井*モーゼス*
  福森*ジュディガー* ミンテ*クリステンセン* 進藤*アスビリクエタ*

 となります。
ポイントとなる選手特徴は、
・FWモラタ;ダイナミックな背後へのマーク外すプレーでスペースを作る。
・FWジルー;フィジカル優位で相手CB近く位置で足元で受け、空中戦強く、サイドからのターゲット 
→モラタが都倉、ジルーがジェイ・都倉。
・FW・MFアザール;スペースでプレー、1トップの周りで衛星的プレー、ライン間に位置取りし、足元に入れ、背後に斜めに走るモラタへパス配給のダイレクト攻撃役。
→チャナティップ・三好のプレーそのもの。ジェイの「偽9番戦術」もアザール様プレイ。都倉は、あまり上手くない。
・DMFセスク;精密パス力で、ボランチ位置とDownしてのDFラインからの、ショート・ロングフィード。攻撃の起点そのもの。攻撃時で、サイド攻撃が停滞時にバックパスからの逆サイドチェンジ・フィードでの打開。
→宮澤が目指すスタイル。
・DMFカンテ;アンカー型中盤守備の要。≪利他選手≫として、徹底した献身プレーアンカーとして有名。
→確か?以前、深井が常々「目指す選手」としていましたね。
  
チェルシースタイルが、当面目指す、コンサ各選手が成長した「完成形」でしょう。
しかし、そのチェルシーも、新たな成長を見せています。

可変システムは、
 〖3-1-4-2〗⇔〖3-2-4-1〗→〖3-3-3-1〗
 + 守備の〖5-4-1〗の4パターン可変ですが、

攻撃3パターン毎の攻撃力を上昇・向上し、可変せずに、そのままスタイルで得点獲得、とのバリュエーションがチャレンジされ始めました。
相手チームは、オートメーション=自動的に、次のパターンへの可変を予想し、先回りして、「可変後フォーメンション用の対抗システム」を用意し始めましたが、更なる対策・進化が、「可変するはずが可変せず」で、強力攻撃です。
結果として、
可変型攻撃3パターン+非可変型攻撃3パターン=攻撃6パターンとなり、
相手予想・想定を外し、
「戦術対策困難」⇒組織対策困難=個別対応のバラバラ守備状態、
を多数回成功させる展開・次元に進化です。

ミシャスタイルは、現コンサは第一段階を開始し、一定成果を得ましたが、
今後の未来は、その段階を一段階ずつ成長・上昇させ、得られる成果は、急増・数倍増して行きます。
そのためのステップ・明確な段階基準が、チェルシースタイルとなりそうですね。

現代サッカーは、スペインのオランダサッカーで、新たな窓が開かれましたが、その潮流が営々と続き、「可変システム・3バック」スタイルに到達し、その一端を、コンサミシャスタイルも担っている事は、誇り高い事です。
益々、好きになりますね!

posted by yuukun0617 |19:23 |