2018年10月29日
~進化~ 第18節暫定試合:名古屋戦~勝利の余韻に
ミシャ戦術の完全実施、少なくとも、今シーズン実践度最高値・レベルを目指した「名古屋戦」は、実質利益の「勝利・勝ち点3」獲得、順位3位・ACL圏達成、の成果で終了。
しかし、ミシャの試合後インタビューでは、表情も冴えず、喜びもほとんど見せず、やや不機嫌な雰囲気で、「名古屋戦についての厳しい試合展開想定、その中での勝利獲得は<大きい>、残る4試合でリーグ3位は<我々の手の中にあり、自分次第>である、4・5点獲得の<チャンスを決め切れず>最終盤勝ち点2喪失リスクのある余裕のない試合としてしまった」とのコメントで、不満点・課題点・自己反省と決意に充ちたものでした。
反省点が大きく残る「貴重な勝利」獲得の試合を速報値で点検しましょう。
1.試合(速報)スタッツ
=コンサ= =名古屋=
〔前半〕〔後半〕〔全体〕 項目 〔前半〕〔後半〕〔全体〕
46% 66% 56% 支配率 54% 34% 44%
54.7 59.8 114.5km 走行距離 53.5 54.9 108.4km
7本 12本 19本 シュート数 7本 3本 10本
5本 5本 10本 枠内数 5本 1本 6本
216 407 623本 パス数 289 247 536本
79% 93% 86% 成功率 85% 83% 84%
1本 3本 4本 CK数 1本 2本 3本
プレー占率(L・M・Rエリア別)
15% 35% 25% Lサイド 27% 39% 33%
38% 52% 42% Mサイド 39% 45% 42%
47% 19% 33% Rサイド 34% 16% 25%
プレー占率(A・M・Dエリア別)
23% Dエリア 32%
45% Mエリア 42%
32% Aエリア 20%
※名古屋・風間監督コメント「10人になってから、高い集中力・ハードワークで、チャンスを作れ、押し込めていた。ボールを持てば11人でも10人でも関係ない。一人少なくとも、自信を持って、しっかり目を開き技術を使えばあれ位のチャンスがつくれる。」とあり、その話を真に受けると、名古屋優位の後半戦と聞こえましたが、
試合数値は、
〔前半〕は風間コメントとは真逆で、
名古屋支配率・パス数・成功率を上げ、シュート数・枠内シュート数は同数と、やや名古屋優位・試合コントロールとの数値です。
そんな中、同値シュート数・枠内数による「得点決定力」+「相手シュート阻止力」の差が「2-1」の得点差となりました。
そして、
〔後半〕は、コンサが、全項目で、優位・圧倒する試合コントロールを実施との試合数値です。ミシャコメントでの指摘事項【シュート決定率】は12本シュートを撃ち、前半レベルとは極端に悪化・一変した「枠内シュート率・数」となり、更に「決定的場面=普通なら簡単なシュートで得点となる」簡易チャンスを呆れるほど外しまくったという事でした。前線のシューター選手とその他シュート選手の「集中力=特に、得点獲得意識の低下」=「意識弛緩・緩慢化・腑抜け化」が酷いです。これが、練習試合だとしたら、間違いなく「4か5得点」となっていました。
※プレーエリアでも、後半、コンサは中央突破攻撃が急増していますが、名古屋八反田選手レッドカード退場により、両サイドへの展開による陣型揺さ振りの必要度が低下し、中央エリアでのパス交換による敵陣突破を仕掛け、5回の「決定機」を作りました。
また、上下エリアでは、コンサのAゾーンプレーの高さが顕著で、一部マスコミ解説に「後半、コンサはカウンター狙い」との記事がありましたが、誤りで、「Aゾーンでの攻勢状態」との数値でした。
2.コンサ試合内容評価
【総括】シュート決定力が重大課題化していますが、シーズン当初から継続し続けて来た継続課題で、今になって、ここに来て発生の課題ではありません。しかし、シーズン最終盤に至るまで、いっこうに改善しない現状に、ミシャもキレはじめ、<選手個々の問題>と、問題転嫁のスタイルを取り始めたのはいただけませんね!あくまで「チーム全体課題で、チーム全体としての改善がとわれている!」のですから。
しかし、ミシャ戦術の進化・成長は、素直に認め・褒め称えたいですね。
それは「決定機の量」で、これだけ多くの「決定機」を作り出せるチームは、他では、川崎位しかないですね。
「決定力」が問題・課題化するのも、「シュートチャンス」にまで達するゲームメイク力があるが所以ですね。
その高く・強力な「ゲームメイク力」はリーグ随一に達しています。
あとは、しっかり、最後に残った、最後のピース・鍵の「シュート決定力改善」で、ミシャ戦術の第一年目段階は、到達目標に対して100点満点の完成となります。
3.今後の展開
J・B(ジェイ)コメント「シーズン前から、ACL圏内順位が目標だった」とありますが、その通りで、ここに来て急に言い始めた話ではありませんね。
シーズン開始直前のミシャコメント・社長コメントは「成功すれば、リーグ上位争いが可能となる予想」と何回かコメントしてましたね。「リーグ上位」=順位3位以内=ACL圏内、です。
JBのコメント通り、ミシャの試合後コメント通り、ここからのコンサは<順位3位以内死守>が至上命題にバージョンアップしました。
そのための勝ち点獲得戦略がポイントです。
ちょっとだけ、今後のリーグ等日程を確認すると、~超変則日程です~
10/30(火) 28節 磐田~湘南
10/31(水) 31節 鹿島~C大阪
11/ 2(金) 31節 湘南~清水
11/ 3(土) 31節 川崎~柏 横浜FM~FC東京 磐田~広島
名古屋~神戸 浦和~G大阪
ACL 鹿島~PER
11/ 4(日) 31節 コンサ~仙台 鳥栖~長崎
11/ 6(火) 28節 C大阪~名古屋
32節 柏~鹿島
この日程でダメージが大きいチームがあります。
湘南(28節-中2日-31節)、磐田(28節-中3日-31節)、
鹿島(31節-中2日-ACL-中2日-32節)、柏(31節-中2日-32節)、
名古屋(31節-中2日-28節-中3日-32節)、
C大阪(31節-中5日-28節-中3日-32節)、 以上6チーム。
最悪は、鹿島の中2日がダブル、名古屋の中2と3のタプルで、
6チームは、試合内容への悪影響は必至です。
一方、コンサは、余裕日程が続き、コンデイション調整と課題練習・対戦チーム対策練習は十二分に実施できます。・・大きなアドバンテージですね。
また、磐田戦は、過密日程通過後の対戦で、影響はもう消えていますね。
コンサ対戦は、31節仙台~32節浦和~33節磐田~34節広島の4試合ですが、現9位仙台、6位浦和、13位磐田、2位広島との闘いの試合目標戦略は、
【4試合勝利・通算5連勝】しかありません。
その決め手が「1試合3得点以上可能とする<シュート決定力=30%台>」となり、その改善で「4試合勝利」は達成できます。
posted by yuukun0617 |12:48 |