コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年10月27日

~進化~ 第18節暫定試合:名古屋戦~直前点検

明日の名古屋戦への期待が益々増加する毎日。そろそろピークに到達しそうですね。
今朝のラジオ社長コメントも「勝てば、J1残留決定もそうですが、順位3位となります!」との強い願望・期待満杯。

7連勝で「手の付けられない時期の名古屋」から、通常の強敵名古屋まで実像・戦力は「縮み」、絶好のターゲットになっています。

試合前日の本日は、少し冷静に、ミシャ戦術の根幹「可変システム」について点検してみます。

1.「可変システム」について
〇Jリーグへの導入
「可変システム」は、現在、J2リーグの多くと一部J1チームでは「固定システム・フォーメーション」のままですが、J1チームでは、多数のチームが採用しています。
そもそも、Jリーグでの「切っ掛け」は、間違いなく「ミシャ式・戦術」で、広島~浦和で始まりました。
現在、J1では、コンサ・鹿島・浦和・川崎・名古屋・神戸・広島の7チームが、多少なりとも採用し、そしてその「可変システム度(合い)」は、保有パターン・フォーメーション数に比例し、先行組の広島・浦和、そしてコンサは「4パターン」、他チームは「2パターン」と分かれています。
元々、Wワイドでは、ヨーロッパリーグを中心に浸透し、有力チームの多くが「可変システム」により、リーグ戦・カップ戦を闘い、「可変システム」は全盛・先端・標準戦術となりつつあります。特に、プレミア・リーガエスパニュオーラ・ブンデス・エールディブジの4か国が顕著です。
「ミシャ」により、スペイン・オランダでの新動向を逸早く、Jリーグに取り込み、Jリーグも「可変システム」リーグに進化させた訳です。
〇可変システム種類
「4パターン」と「2パターン」に2分されますが、具体的には、
「4パターン」型・・
 〖3-4-2-1〗→〖4-1-4-1〗→〖4-1-2-3〗→〖3-2-5〗が基本システム変換パターンです。
 また、直近(今シーズン)広島・浦和は、「4パターン」~(2)変化型とも言える、基本・スタートを〖4-1-4-1〗から開始する「4バック」形式に転換し、更に、強い「ミシャイムズ・ミシャ色」の脱却を次監督が意図し、「4バック」の「2パターン」型に回帰し始めてもいます。
「2パターン」型・・
 「4バックシステム」→攻撃時「3バックシステム」に転換する2つのパターンです。
 主に、SBを前線近くまで前進させ、DFライン3枚を「ボランチ1枚のポジションDown」と2枚CBで形成する、とのシステムで、「高いパス能力」を持つボランチ選手による、DFラインからの「ロングフィード」とSB選手の攻撃参加を意図するものです。
〇「可変システム」の意図・目的
<期待する効果>は、
①フォーメーションの突然の変化は、相手選手の「マークや攻撃ターゲット」の混乱を産み、その修正までの時間帯「相手チームの組織プレー・戦術力」を低減させられる。その間に、攻守ともに「組織プレー」を展開し、攻守に圧倒し、得点獲得・守備完遂を達成できる。
②攻守に付き、「最適なフォーメーション」を形成でき、オートマチック(自動的な)に展開する、円滑な、流れる様なプレーとなり、戦術の実践度・遂行度が上昇し、攻守で「戦力の最高値の発揮」を目指せる。例;5トップは「最多パスターゲット数」と成り、一機に前線突破の成功率をUPしますね。1トップや3トップとは「成功率」に大きな差が発生します。
以上の2点が主要狙いです。
逆に、<懸念点>は、
・最大の懸念点が、システム可変の「全員一致の実行」=共通実施ですね。
しかし、大丈夫に出来ています。
それは、「特定選手の特定プレー」が、良く解説などに出て来る「スイッチ役」となり、そのプレーが「発端(スイッチ)」となり、チーム全体、オートマチックに、自動展開する、とのシステムとなっている事によります。
その「特定プレーと関連チーム全体プレー」との「ポジション転換と役割実践」が「戦術本体そのもの」で、「規律」と言われる「戦術」の本質です。
そして、反復練習の徹底、いわば「リハーサル」を繰り返し、「滞りの無い、滑るような展開・プレー」のレベルにまで到達させ、「本番=実戦試合」となっている訳です。
2.コンサの「可変システム」
コンサの可変システムは「4パターンの基本型」ですね。
そして、ポイントとなる「スイッチプレー」も明確です。
(1)〖3-4-2-1〗→〖4-1-4-1〗システム転換
①ボランチ(例:宮澤・深井)のDFラインへのポジションDown
   ・・DFラインからのビルドアップ、ロングフィードプレーのため
②両サイドの前線=シャドーポジションへのポジションUP
   ・・攻撃参加選手数増加のため
①と②のポジション転換がほぼ同時に実施されますが、
「スイッチ」は①ボランチ移動の開始、が大半です。
(2)〖4-1-4-1〗→〖4-1-2-3〗システム転換
③シャドーの1トップ同列ラインへのポジションUP
のみですが、
DFライン(3枚+ボランチ1枚)、ボランチ(残ったアンカー)は、ビルドアツプか、ロングフィードプレーに専念し、
同時に、(1)では、相手ボランチ・DF陣へ対処するため残っていたシャドーが、そのマーキング・プレイ阻止役を外し、前線ラインへポジションUPするポジション転換です。
「スイッチ」は、「DFラインからの、ビルドアップ・ロングフィード」の準備段階の「開始動作」で、スプリント・ダッシュで、「パス受け手・ターゲット候補、ポストプレーの折り返し・2次ボール回収役」を狙います。
(3)〖4-1-2-3〗→〖3-2-5〗システム転換
①左右CBがSBポジションへポジションUP
②アンカーボランチがDF陣へポジションDown
       ・・DF陣(CB1枚+2ボランチ)の3枚
③両サイドが、(1)のシャドー位置から、前線ラインへポジション再UP
       ・・5トップ形成
ここは、3つのポジション転換がありますが、
「スイッチ」は、
②アンカーボランチのポジションDownで、そのポジション移動開始動作を合図に、①の左右CBの1列UP、③の5トップ完成となっています。

以上3つのパターン転換、システム可変の切っ掛けとなる「3つのスイッチ」と「それに続くチーム全体展開」は、反復トレーニングにより、現在、多数選手が既に、習得・習熟のレベル・段階に到達しています。
現状課題は、その理解から、「可変後のプレー」の「質、特に、精度とスピード」に絞られて来ました。どんな素晴らしいプレイも、「正確、かつね素早いタイミング」でなければプレイは、通用しませんし、成立しません。
未だまだ、「奥は深く、先は長い」ですね。
しかし、Wクラス先端戦術のチーム完成を目指す闘い・そしてトレーニングにコンサは挑戦し続けています。

湘南は、ルヴァン杯優勝を克ち取りました!おめでとうございます!
湘南も、非難・批判多数の中、独自の「湘南スタイル」を貫き通しています。 リーグ戦への「代償・悪影響」も現実的にはあるでしょうが、メンタルの高揚、強く団結のチーム力は、残留争い・降格圏争いにも、大きなエネルギーとなり、以降のリーグ戦・試合のパフォーマンスは大きく拡大する事でしょう。

コンサも、将来のため、「独自スタイル」構築を目指し、しっかりとサポートしていきたいですね。

先ずは、明日「名古屋戦」で、ミシャ戦術爆発の「完勝」で前進です!!

posted by yuukun0617 |15:21 |