コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年05月23日

~進化~ 現在まで・これからのコンサ点検~①ボランチと守備~

全選手・監督コーチ、そしてサポーターの皆様は、
中断期間・1週目リハビリ期間を満喫・リラックス中ですね。
存分に、心身共の完全リフレッシュで、累積疲労を完全解消、
また、故障離脱中選手は、この期間の内、早い時期にリターンし、チームの最終熟成過程にこそ、参加としたいところです。

とは言うものの、チームスタッフ全員が休暇状態では無く、
ミシャ・分析担当コーチは、15節、カップ戦の試合内容分析中。
①チーム現況把握
 ⇒改善すべき課題、その取り組み優先順と計画・日程・方法構築
②当面、2週目(5日間オフから、正確には、5/26土曜が起点日となります)のトレーニング詳細計画(取り組み項目・トレーニング内容・到達目標)確定
を実施中。
また、チーム編成スタッフ(社長・GM・編成)は、今期第2ウィンドーでの選手獲得の検討・計画、更に実行も既に開始されているでしょう。

1.中断期間動向
という事で、この中断期間の概略は、日程も含め未発表ですが、推定するに、

中断期間(5/21~7/18 8週+5日間)
第1週目(5/21~5/25)  完全オフ・リフレッシュ・リカバリー
第2~3週目(5/26~6/15)個別課題別トレーニング
第4~6週目(6/16~6/29)連携・戦術トレーニング
第7週目(6/30~7/10)  実戦テスト・トレーニング
第8週目(7/11~7/17)  完成期  
という所でしょうか。

試合分析が不要なこの期間、中断期間のコンサ取組に沿って、記載していきます。
第1回は、「ミシャ戦術理解」を深化させるべく、隠れキーポジション「ボランチと守備」につき考察してみます。

2.メインテーマ「ボランチと守備」
一般論から確認しましょう。

先ずボランチポジション「ボール奪取力」ワールドクラス選手と言えば、
・セルヒオブスケツ バルサ ・・〔強み〕予測力・対人強度
・ビダル バイエルン ・・〔強み〕守備範囲・対人強度
・カゼミロ レアル ・・〔強み〕対人強度・パスコース予測力
・カンテ チェルシー ・・〔強み〕予測力・タイミング・粘り強さ
 これらのボランチ選手達の特徴は、
①強靭な身体能力により、接触時体幹強度で跳ね飛ばしボール保持を崩し、奪い取る
②高い予測能力で、ボール保持の緩むポイントに長い脚を差し込み奪い取る
加えて、カンテのみには、
③身体をぶつけ、ボールが離れそうなタイミングに身体を入れ奪い取る、
 となり、特にユーロでは、≪1対1のボール奪取≫が中心です。
ところが、「こんな能力」を持つ日本人ボランチは?、と言うと、「井手口・今野、やや山口蛍」くらいで、ほとんどいませんね。実は、「深井」も本来貴重なこのタイプの若手選手で、多方面から期待される理由です。

このボランチポジション「ボール奪取」に対し、
Jリーグでのボール奪取は?、と言うと、
≪パスカット型のボール奪取≫主体・集中と絞られます。

「ボランチポジションボール奪取能力」保有選手の乏しさから、「ボランチポジション=バイタル付近のボール奪取」=「パスカット型ボール奪取」の仕組みが問題となり、そこが、「守備戦術」直結となって来ます。
少し分解してみましょう。

ボランチ位置は、
①自陣だとDFライン上バイタルの上位置
②相手陣だとOMF~DMF付近 のどちらかで、
そこでの「パスカット」となりますが、
その位置によって仕組みが異なります。

一番多い局面・場面が、
①自陣バイタルエリア付近ですが、問題はパスカットする選手・ボジョションは誰か?という事です。 
答えは、CBのどちらか(が最多)。ですね。ボランチではありません。
実際、コンサの試合でも、福森~ミンテ~進藤の回数順に、バイタルエリアへ飛び出して、相手OMFやFWへのパスをターゲットとしカットするシーンを毎試合数プレイ見ますね。
 そして、その仕組みです。
 ◎相手パス起点から攻撃陣(OMF・FW)へのパスの局面で、
守備側は、パス起点選手へ前線選手がチェック・プレスし相手のパスコースを絞ります。それにより、複数のパスコースが1・2本まで絞られる中、その予想コースの相手受け手選手位置の「少し手前にポイントを設定」し、相手パスが出されるタイミングで、そのポイントへ飛び出し、パスカットする訳ですが、
・パス受け手選手を抑え、奪取ポイントを作り出す役割が「守備側ボランチ」選手で、
・ポイントに飛び出す選手が、ボランチの最直近位置にいる「CB」となる訳です。
しかし、この仕組みには一点、大きな懸念点が発生しますね。
・・・それは、守備の要のCBが飛び出す事です。
 実際、上手くパスカット出来れば良いですが、失敗すると頼みのCBを欠いたDF陣となり、一気に大リスク状態に陥る点です。
 例えば、4バックDFでは、1CBのみで、数的不利・スペースだらけ。
ここで、3バックDFに意味が出ます。
 1CBが飛び出しても、2CBと2SBで、数的不利は無く、スペース管理も大丈夫です。
 実際、Jリーグでは、CB飛び出し型の「パスカット」が主流ですが、
4バックチームでも多く、失点リスク発生を抱えたままのパスカットトライとなりますね。
 そのため、そのリスクを意識した結果が、チーム毎の「ボール奪取」の多寡の発生原因です。(原則的には3バックチームが多くなります。)
 対して、
 
②相手陣内「パスカット」は、自陣パスカットの様な仕組み・システムではありません。相手のパスミスから派生するパスカットが中心です。
具体的には、相手のパス受け手直前のパスカットだけでなく、パス起点・出し手へのチェックによるミスパスによるボール奪取となる訳で、
主に、前線選手とボランチ選手によるボール奪取です。

以上の通り、ミシャ戦術・【3-4-2-1】戦術は、パスカットでのボール奪取力を引き出す事も狙いの戦術で、コンサの守備力の基本・基礎部分となっているシステム・戦術です。

この様に、コンサのボランチは、「単独(個の)ボール奪取能力」は必須条件ではなく、それ以上に「DFライン位置(まで下がっての)パス起点・ビルドアップ能力」が求められる能力となります。
現コンサスタメンの「宮澤・深井、ついでに、兵藤・荒野」全員、ビルドアップ能力は、無くはないレベルで、ミシャ・戦術の求めるレベルにて到達していません。(・・・浦和の柏木・広島青山レベルには遥か遠いですね)
「ビルドアップ能力」は、分解すると、
・ロング、ショートパス精度・スピードのテクニック
・パス先選択、タイミング選択の 精度(良否)・判断スピードのヘッドワーク
・出し手と受け手の連携力 ですね。
この中で、トレーニングで上昇出来るのは、連携力のみで、「テクニック・ヘッドワーク」は固有の能力で、血の出る様な、大量・反復「個人練習」でしか改善・獲得出来ないものです。
ここに「移籍・新戦力獲得」の意義・意味が出て来る訳で、現存4選手を越えた「新選手」の必要性となって来る事になりますね。
絶好の適任選手が1人思い当たります。
昨年まで、浦和でミシャチルドレンの一人だつた「矢島慎也」24歳浦和ユースから、ミシャ戦術を徹底された若手選手。現在、浦和の高い選手その壁を回避で、G大阪ー完全移籍。しかし、ここでもJ1での起用は困難で、現在G23で7試合出場。「カナリの腐り状態」と想像されるところ。「ビルドアップ力と攻撃力」を武器とする「ミシャ戦術熟知」若手ボランチです。
イケメン選手でもあり、女性ファンの心も掴める選手です。
「ミシャの隠れ財宝」は未だまだいそうです。~欲しいですね!~
近い将来のコンサで、「矢島・深井」のボランチ◎は「看板選手」に成長ですね!

以上 コンサボランチと特に、DF陣との関係性につき、考察してみました。

posted by yuukun0617 |18:35 |