2018年05月03日
~進化~ 第12節鳥栖戦分析:9連続勝ち点獲得!
またまた、劇的な感動の逆転劇を達成しましたね。
本当に「勝負強い」チームに成長・進化しています。
内容も、感動的なプレイと試合展開で、これだけ多数回の実績からは、
【 逆転勝ちがコンサのお家芸 】と呼んで良い、呼ばれるチーム力ですね。
選手・監督首脳陣、そしてサポーターの皆様、豪雨の中、本当に、お疲れ様でした。そして≪有難うございました!≫
では、じつくり試合ポイントを分析してみます。
1.戦前予想は、
チームコンディションは、フィジカルは大幅低下・勝利への闘志はヒートアップと、物理的には困難な状況を、監督・首脳陣の「知恵」の力と多数選手の「闘志・ハート」で乗り切る試合、との内容でした。
試合目標は、
ミシャの念頭にあった「9試合連続勝ち点」獲得で「勝利~引き分け」までを想定し、上手く機能しなかった場合は「勝ち点獲得至難」状態を腹に据えた試合でした。
前 前々ブログで指摘の通り、
コンサのプレイ現状は、6~8節をピークに、コンデション低下とともに、急落し、特に「シュート数激減」の攻撃(チャンス構築)力低下状況で、「プレイミスが激減・改善」し安定して来た守備力・失点阻止力で、攻守バランスを作り、戦績積み上げに成功してきたが、頼みの「守備力」も「被シュート数(相手チャンス機会数)」が急増し、中盤守備力低下で、「黄色信号」状態でした。
更に、対戦相手「鳥栖」は、ギリギリ試合を落とし続ける「6連敗」で、監督生命を懸け、選手も心身ともにボロボロ状態の中のコンサ対戦で、「守備的戦術」か「破れかぶれ・博打の攻撃的戦術」の両極端の選択があるもの。多くは「守備的戦術」選択との予想でした。
2.試合展開と対戦ポイント
①試合展開
蓋を開けると、
鳥栖の戦術は、今シーズン初採用の〔5-3-2〕システムで、コンサの「5トップ」に同数マッチアップをさせ、数的不利を回避する「一見守備的」、ただ、その布陣ポジションが、自陣深くではなく、より高い「M3rd底位置をDFライン」とする攻撃的ポジション。
狙いは、コンサのビルドアップ=GK・DF起点のパス交換を阻止・襲うもので、前半~後半中盤まで、コンサのビルドアップポイントを狙い続けられ、コンサのミスパス多発・実際福森⇒石川のパスミスをカットされ失点となり、更に、10回以上、同様にカウンターを食らい、多数の失点局面発生となつたものでした。
しかし、鳥栖の5バックシステムは、本来守備システムで、事前想定の通り、ビルドアップポイント(GK・DFからのパス交換開始)段階を掻い潜ると、そこからは、コンサの自由自在・多彩攻撃となれる筈のものでした。
しかし、両サイドの切れの悪さ(累積疲労の低フィジカルから)、攻撃陣3枚のパフォーマンスの低さから、チャンスメイク~シュートチャンスも作れず、結果、前半~後半前半まで、コンサ守備一辺倒・鳥栖攻勢で、失点では、いよいよ「連続勝ち点」も至難の状態で、事前懸念の通りの状態でした。
その中、ミシャの事前試合プラン「前半粘り強く耐え切る~後半一気に逆襲、最小失点は逆転する攻撃・得点力がある」の通り、起用全選手、熱い闘志・強いコミュニケーション・連携・身体一杯使ったプレイで「前半0-0」を達成した事が、後半の逆転勝利の第一原因です。
そして、本節の勝利獲得の後半展開です。
後半開始後、前述のビルドアツプポイントでのミスプレイで失点するも、
選手交代を契機に「後半勝負」の通り、システム変更し「攻撃システム」。
そこからは、ミシャ戦術の多彩パターン攻撃から、想定通り「2点」獲得。
その中、「ジュリーニョの涙」は本当に感動的でした。
ここまでの≪ベストインプレッションフォト「ジュリーニョの感激の涙」≫決定ですね。
オリンピックの「ゆずの歌栄光の架橋」が頭の中を流れていました。
「・・人知れず流した泪があった・・」
良いものを観れました。感動しました。有難うジュリ!!
②試合ポイント
(1)試合データ
リーグ公式リリースは未だですので、速報値で。
前半終了時 コンサ 鳥栖 勝負判定
53% 支配率 47% 〇
274本 パス数 266本 △
85% 成功率 83% △
6本 シュート数 6本 △
0本 枠内数 4本 ×
58.9km 走行距離 56.8km △
3本 CK数 6本 ×
3本 FK数 5本 △
⇓
後半終了時 コンサ(後半のみ)鳥栖 勝負判定
58% 支配率 42%
(63%) (37%) ◎
579本 パス数 426本
(305本) (160本) ◎
83% 成功率 77%
(81%) (71%) ◎
14本 シュート数 19本
(8本) (13本) ×
6本 枠内数 13本
(6本) (9本) ×
117.6km走行距離 115.2km
(58.7km) (58.4km) △
5本 CK数 7本
(2本) (1本) △
10本 FK数 12本
(7本) (7本) △
前半は鳥栖の支配と、ミシャ・鳥栖監督もコメントしていましたが、
・枠内シュート数は、大きくコンサ劣後ですが、
・それ以外のプレイ数値は接戦を示しています。
見た目とは、違い、攻守はほぼ均衡状態だったとの事で、
「コンサ守備戦略」が導いた試合結果でした。
しかし、
「枠内シュート数」の大きな差=「コンサ失点危機回数」の多さで、
失点寸前の局面が度々発生し、
心理的に、コンサ不利状態との印象・感覚となったものでした。
対して、
後半はコンサが試合を支配していたことがデータ値で証明されています。
・支配率(ボール保持時間)、バス交換数、パス精度が圧倒し、
コンサ攻勢でした。
・鳥栖の高い「枠内シュート数・率」は、後半もコンサを襲い、
失点と失点寸前局面となりました。
しかし、チャンスメイク力は喪失していて、
コンサのミスプレイを起因としシュートチャンスに繋げたものでした。
多数「枠内シュート」を1失点に止めた功績は、
ソンユンのスーパーセーブ、セーブですね。
・・DFラインは突破されていましたね。
という事で、後半は、ミシャ戦術・攻撃スタイルが、久々に発揮でした。
(2)試合ポイント
後半の試合展開逆転は、選手交代とシステム変更がポイントとなったもの。
≪その流れ≫を再確認してみます。
スタート → 内村故障交代⇔兵藤
同型で、戦略的変更はなしのまま
内村 早坂
宮吉 早坂 宮吉 兵藤
菅 深井 宮澤 駒井 ・・以下変更なし・・
福森 石川 進藤
ソンユン
当然、同型システムで、早坂CFWの1トップにしても、
ポストプレー・ボール保持力の能力が無く、スペースへ飛び出しだけで、
機能はしませんでした・・早坂CFWは×ですね。
後半、荒野~ジュリーニョ投入で、一変です。
ミシャ戦術は「可変システム」戦術で
基本〔3-4-2-1〕→〔4-1-2-3〕→〔1-2-2-5〕と攻撃段階毎に変化ですね。
昨日後半・選手交代と同時に、
基本システムを
〔4-1-2-3〕とし、→〔1-2-2-5〕へシステム変化を図りました。
具体的には、
荒野と宮澤をDFラインのDF位置に落とし、
石川・進藤ー左右SBで、DFラインより1段高くし、
〔やや高めのSBポジションの4DFライン〕、
兵藤をアンカー、福森・駒井でSH、宮吉・早坂シャドー、
ジュリーニョ1トップのシステムです。
ジュリーニョ
宮吉 早坂
福森 駒井
兵藤
石川 進藤
荒野 宮澤
ソンユン です。
当然、「攻撃」システムで、センターラインにDFライン設定で、
荒野・宮澤のパス供給能力、石川・進藤の攻撃・パスワーク・突入参加、
兵藤のバス交換・2次ボール奪取・攻撃参加、
福森の高い位置からのピンポイントパスと攻撃参加、
駒井のサイド・クロス突破、攻守バランス取り、攻撃参加、
早坂・宮吉のチャンスメイクと攻撃参加、
ジュリーニョのチャンス拡大と決定力、が、それぞれフル機能となり、
8本のシュート・枠内6本で、2得点とした原因でした。
この「ミシャ戦術・可変システム」の推移・変化順を改革した、
新型「可変システム」の成功は、
今後のコンサシステムに大きな進化をもたらすものです。
「試合開始直後から攻撃的支配を図り、試合全般コントロールの完勝」
「前半は守備的戦術としフィジカル消失を抑え、後半攻撃勝負で、試合を克ち取る」と試合戦略はどちらもありますが、
≪今後、今回新可変システムへの変更が、攻撃勝負開始≫のパターンとなるかもしれませんね。それだけ大きな期待を産む「新戦術獲得」の成果となった試合です。
それにしても、6節~8節の最強チーム戦力をピークに、過酷日程によるコンディション低下のため、プレイ内容が急落の状態で迎え、「連続勝ち点獲得に黄色信号か?」とも懸念した今節、チーム力と知恵の勝利を獲得、更に、次につながる戦術進化も獲得した、今シーズン重要・ポイント試合となりました。
≪10試合連続勝ち点獲得≫を合言葉に、ここまで来ましたが、あと1試合で本当に達成ですね。凄い事が目の前で拡げられている現状!
心身ともにすっかりエネルギー充填120%の「4人衆」都倉・三好・チャナティップ・ミンテは、手ぐすねを引いて、次戦で爆発必至!!
次戦ホームG大阪戦で、コンサの現戦力爆発で、爆勝を掴み≪10連続勝ち点獲得≫達成ですね!!
posted by yuukun0617 |18:18 |