2018年02月26日
~進化~ 開幕戦第1節広島戦 概要データから評価
本日、
リーグ起用選手は、日曜リカバリー+本日オフで1.5日
未起用選手は、日曜テストマッチあるも、本日オフで1日との差がつけられています。
オフ時間数も、しっかり計算され、全員一律形式は「悪平等」として変更され、「選手毎疲労データによる客観的管理」による設定、とされています。
どんな詳細な点も、「チーム力に直結」する事項として、見過ごされていません。ここまで徹底すべきもの、とあらためて勉強・認識させられますね。・・ほんとに何から何まで、凄い!が続きます。
さて、J1リーグ第1節が全試合スタートし2018シーズンが開始です。
残念ながら、コンサは≪3年連続開幕戦敗戦≫の結果、しかし、勝負には負けるも、試合内容には勝ったもの、との評価が多く、相半ばのスタートでした。
月曜時点では、未だ試合詳細データは未公開ですが、
概要データでも、注目点があります。
広島戦の反省点も明らかとなるもので、確認してみましょう。
1.概要データ
開幕戦の全チームデータで、
①シュート数
1位 順位6位 横浜FM シュート16本
2位 16 コンサ 14本(枠内8本;57.1%)
3位 16 柏 12
6 神戸 12
4 広島 12
15 長崎 12
7位 14 G大阪 11
6 C大阪 11
9位 12 清水 9
2 名古屋 9
11位 1 川崎 8
3 湘南 8
18 磐田 8
14位 12 鹿島 7
6 浦和 7
16位 4 仙台 6
6 F東京 6
6 鳥栖 6
※シュート数は、「チャンス数に比例」し、攻撃力=攻撃回数を表しています。
※リーグ平均数 9.7本 でした。
②シュート決定率
1位 順位1位 川崎 決定率 37.5%
2位 2 名古屋 33.3%
3位 3 湘南 25.0%
4位 14 G大阪 18.2%
5位 4 仙台 16.7%
6 F東京 16.7%
6 鳥栖 16.7%
8位 6 浦和 14.3%
9位 6 C大阪 9.1%
10位 6 神戸 8.3%
4 広島 8.3%
15 長崎 8.3%
13位 6 横浜FM 6.3%
14位 16 札幌 0%
16 柏 0%
12 清水 0%
18 磐田 0%
12 鹿島 0%
※完全に、決定率とリーグ順位が連動しています。
※リーグ平均 決定率 10.9%
③運動量とスプリント数
〔運動量〕
1位 順位6位 鳥栖 走行距離119km スプリント163回9位
2位 6 横浜FM 118 204 3位
15 長崎 118 213 1位
2 名古屋 118 190 4位
5位 16 コンサ 117 154 16位
6 神戸 117 163 9位
6 C大阪 117 213 1位
8位 3 湘南 116 189 5位
9位 12 清水 115 156 15位
10位 4 広島 114 146 17位
14 G大阪 114 165 8位
18 磐田 114 163 9位
6 F東京 114 157 13位
14位 4 仙台 112 169 7位
15位 12 鹿島 111 157 13位
16位 1 川崎 110 181 6位
6 浦和 110 130 18位
18位 16 柏 108 163 9位
※リーグ平均は、走行距離114km、スプリント数170回
※例外(川崎・仙台)はあるも、上位チームは、運動量、特にスプリント数上位。
2.コンサについて
①シュート数
リーグ2位・更に、枠内率57%は、チャンス機会の多さを表し、ミシャ戦術の優秀さを証明しました。昨シーズンの弱点の一つが、解消されたとの成長・進化です。起用選手がそれこそ有効に機能した事をも証明したのですね。起用選手は、当面、連続起用最有力となったものです。
②シュート決定率
試合結果・リーグ順位に直結原因が、この決定率で、昨シーズン弱点のもう一つ課題が大課題、との証明ともなりました。
「枠内シュート」が60%近くに拘わらず、低決定率は、「シュートの質」の問題で、「意識・認識」問題とも言えます。
再三記載していますが、「ゴール枠内では甘く、ゴールのターゲットそこを意識したそこへのピンポイントシュート」「明確なシュートイメージに乗せるシュート」の問題で、ミシャが、チームトレーニングとせず、個人トレーニングとしている理由ですね。
≪どんなに言っても治らず、自分でしっかり自覚し、自ら直すしか、改善は起きない≫との方法論という事でしょうか。
Jリーグ全体の課題でもあり、そもそも日本の育成時代の練習そのものにある、という事ですが...
③走行距離・スプリント
ミシャ戦術のキーポイントが、走行距離・スプリント数ですが、ここは、ミシャ戦術実践度は未だ低い項目が残っている事を証明しました。
走行距離5位117kmは、ギリギリOKレベル下限レベルとなりましたが、スプリント数は、全然駄目ですね。スプリント回数は、16位、リーグ平均17回にも△16回と達せず、
特定選手が低レベルでした。
起用選手のスプリント状況で、スプリント頻度(回数)です。
1位 SH石川 スプリント頻度2.8分 (11回)
2位 SH菅 2.9分 (20回)
3位 FWヘイス 3.1分 ( 6回)
4位 FW三好 4.0分 (22回)
5位 FWチャナティップ 4.4分 (16回)
6位 SH駒井 6.0分 (15回)
7位 CFジェイ 6.4分 (14回)
8位 DMF宮澤 7.5分 (12回)
9位 CBミンテ 8.1分 (11回)
10位 DMF小野 9.5分 ( 2回)
11位 CB進藤 10.0分 ( 9回)
CB福森 10.0分 ( 9回)
13位 DMF深井 23.6分 ( 3回)
14位 GKソンユン 90.0分 ( 1回)
1位~4位 石川・菅は、左サイド攻撃バランスの源泉、
三好・ヘイスは、チャンスメイクの源泉で大合格点です。
5位~9位 やや物足りませんが、次戦以降のアップが期待でき、〇。
問題は、
10位~13位の4選手です。
・小野はほとんどスプリントは無理で、その前提での起用でしょう。稲本との差です。
・また、CBの進藤・福森は、特に前半戦の慎重なプレイ=スプリントせず、ポジション・スペースのカバーを最優先としたスタイルという事ですが、より積極的に、ポジションもアップさせることがポイントで、
試合後の駒井コメント「試合課題点は、前半、ボランチがDFラインに吸収された事で、広島のボール廻し、失点を許したもの。後半は、ボランチも本来位置に戻り、リスクスペースもなくなり、コンサのコントロールとなった」とありましたが、その理由が、DFラインの低さで、その原因が、慎重なDFライン設定で、ミシャコメントも同指摘でした。それを表すデータが、スプリント数の少なさ、という事になる訳です。
ミシャ戦術の通り、適正にDFラインを上昇させ、当然、スプリント数も増加させる事です。
・最大の課題選手が≪深井≫という事が、ここに証明されてしまいました。
パフォーマンス、運動量、特に、ストロングポイントの筈の「ボール奪取力」には「スプリント数」が源泉ですが、チーム最低の「頻度と回数」で、ボランチとしては、不合格・失格数値としか言えません。リハビリ後、直ちの起用は、時期尚早、かなりの無理、で、チーム戦術の実践度を低下させているものです。=どうでしょう?= 少なくとも、チーム最高値となる筈の選手が、チーム最低値の状態は、深井本人の苦悩にもなり、考え物ですね。
以上 概要データに、コンサの課題と成果が出ています。明確な課題ですので、早期改善は可能ですね。
posted by yuukun0617 |16:10 |