コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年02月17日

~進化~ ミシャによる進化㉔ 北九州戦試合評価

満を持して皆さん期待のキャンプ最終実戦練習試合「北九州戦」は、肩すかしの試合となりました。
ミシャ監督は、開幕戦のテスト試合として、開幕戦起用選手のテストとの、多くの想定を見事に(?)外し、Bチーム(第二チーム)のスタメン・起用試合と致しました。

試合内容・結果が証明する様に、Bチームレベルは、「ノノラジ」で社長コメント通り、「20%程度しかない仕上がり具合」でした。

起用選手は、    都倉
       内村     ヘイス
 ジュリーニョ 小野  兵藤   白井
        石川 稲本 早坂
           菅野

     兵藤→藤村(ボランチへ)
     白井→横山(RCBへ)早坂(RSHへ)
     石川→田中(LCBへ)
     内村→宮吉(Lシャドーへ) の14名。

戦術理解・実践度に問題プレイが多数で、チーム統一戦術実践には程遠いもの。 矢張り、Bチームは、中々戦術習得・個々選手変化改良は簡単には進まない選手と、証明されてしまいました。
こんなに出遅れ・変化立ち遅れの選手が多いとは思っていませんでしたので、大ショックです。
ミシャの本試合の狙いは「トップチームに入れられる選手の確認」だったのですね。しかし、それに合格・当選の選手は、極僅かしかいないとの結果となってしまいました。
各選手プレイにコメントしてみます。・・

〔前線〕総崩れの評価にしかなりません。大変危惧するところです。

× 都倉・・CFポジションの重要な役割は、ボールの引き出し役・相手ブロック陣崩し・チャンスでの得点の3点です。本日都倉は、3点共に全く機能していませんでした。例えば、激しいアップダウンによるDF陣の引っ張り廻しによりる「スペース・ギャップ作り」は全くありません。また、ジェイの様に、2・3列目までダウンしボール廻しに参加の工夫プレイも一回もなく、ボーと「その辺ポジション」のボヤケたポジションに立っているのみ。心無く(嫌々)サイドスペースに横滑り程度しか無く、「5トップ」戦術の理解不足を露呈していました。更に、最後に残る「決定力」役も、決定機をシュート回避、気合抜けのシュートでチャンスを喪失させました。 プレイがそのままなら、先発は当面想定し難いです。
× 内村・・激しく動き回るプレイは良い筈ですが、ボールコントロールとプレイ判断が遅過ぎ相手のチェックからボール喪失が多発しました。また、シュートチャンスにパス選択し、それが全てミスパスとなり、矢張りプレイ選択・判断が全く合っていません。
△ ヘイス・・戦術理解は都倉・内村よりも高いですが、その2人のプレイ・ポジショニングが不適で、連動したパス交換等、困難でした。また、シュートタイミングが遅い欠点が今日も出ていました。
△ 宮吉・・シュート力が問題です。戦術理解・実践力もそこそこまで到達していますが、シュートチャンスでのシュート力の甘さ・シュート回避があります。
【戦術実践で最大の問題点が、中盤→前線のパス交換の低成功率】でした。
本日試合では、ミシャのパスサッカー戦術に則り、
GK・DF~ボランチ・中盤のパス交換(ショートパスでのビルドアップ)は合格レベルに到達していました。
問題は、そのボランチ・中盤~前線のパス交換です。
 パス交換は、
< 強い縦パスで前線へパス >
 その瞬間、前線選手は、~素早いプレイ判断~ で、
  ①サイドへ展開パス
  ②ボランチ・中盤へ戻しパス
  ③そこからドリブル・シュート を選択しますが、
 本日は、その全てがプレーになっていませんでした。
  ①は「サイド選手のポジションアップ=上がり具合」によりますが、
    本日、1本もありません。(ジェイ・三好・宮吉なら可能プレイ)
  ②は最大の問題点で、ポストからの戻しパスが、
    方向・タイミング・速さでパスミス多発で、
    そのまま自陣のボランチ脇を崩す相手へのスルーパスと
    なつていました。
    この問題点は、以前から再三発生していましたが、
    本日の前線起用選手では、全く改善されていません。
    失点必至となる重大欠陥ポイントです。
    (ジェイ・宮吉・三好は適正プレイを実践しています。)
  ③はその積極性溢れるプレイがほとんどありませんでした。
    モチベーション・闘争心の問題とも観れてしまいますが大問題。

 小野・稲本・兵藤から、それでも懲りずに何回もトライが続きましたが、
 チーム全体、戦術実践度が停滞した主因が前線選手の出来の悪さでした。

〔サイド〕
△ジュリーニョ・・サイドからのビルドアップ・パス供給役としての起用で、有効パス・5トッププレイも多数回、積極的にプレイし評価出来ますが、守備の穴が大きいです。また、スピード不足が攻撃では、突破力不足、守備では帰陣・対応遅れが多発しました。1試合90分となると失点原因となり、攻撃でのプラス面と合わせると、時間制限起用が適正です。(菅は、攻撃面では、豊富なスタミナによる攻撃回数とスピードによる突破、決定力ではジュリーニョを上回ります。また、守備力も、闘争心・スピードによる帰陣・対応で同様上回り、ビルドアップ役が他選手にあれば、スタメン第一候補ですね)
×白井・・白井のサイドは「5トップ戦術」の右ワイドスペースへの浸透・チャンスメイク・逆サイド攻撃でのラストクローザー役にありますが、本日は前線への距離が遠いポジション取りのため、ほとんど機能しませんでした。守備だけでは他選手(早川のバランスの取れた攻守プレイ)の方が上です。本日は、RCBに早川としたためポジショニングが守備的となったものでしょうが、DF起用選手との組み合わせの起用が必要ですね。
△早坂・・横山⇔白井交代後、サイドポジションで、前線の不出来が影響し、攻撃参加「5トップ」プレイは僅かでしたが、守備は安定しました。

〔ボランチ〕
〇小野・・ミシャ戦術でのキーポジションボランチの役割は、パスサッカー戦術でのビルドアップポジションとなります。パスの神様・神童・Wクラスである小野の最適性ポジションですね。当然、厳しい本日試合内容の中、キラリと光り輝いたプレーの連続で、溜飲が下がる唯一の瞬間でした。
ミシャボランチは、「可変システム」戦術で、ポジションが2段階となりますね。本来ポジションでの攻撃・パス起点と、DFラインに加わったポジションでのパス起点の2つですが、どちらも、滑らかな流動性の中、高レベルで実践されました。スタメン有力候補です。
〇兵藤・・小野同様に、戦術理解・実践度は高レベルを証明していました。「可変システム」をちょつと解説・・・
 GK・DFラインでボール奪取し、「攻守切り換え」の攻撃ターンで、
 第1段階・・前線へのロングフィードでの速攻狙い。
 ターゲットポジション取りが間に合わない、
 ターゲットスペースが見当たらない、などの場合、
 第2段階・・ここでシステム変化となる「可変システム」が発動。
  攻撃のため全体前進しますが、
  ボランチ1枚がそのままの位置に留まりDF陣に吸収され、同時に、
  DF陣の左右どちらかがSH位置までポジションアップし、
  5トップ-1ボランチ-4DF-GK〔5-1-4-1〕に変化、
  DF陣内のボランチ選手が長短のパス供給役、
  1ボランチがショートパスでのパス起点役となり、
  多彩なターゲットにパス供給で、更に、攻撃時間帯として継続局面で、
 第3段階・・さらに、陣形を前進させ、システム変化し、
  DF陣の両サイドCBもSH位置まで上昇しサイドパス・突破役、
  残っていた1ボランチがそのまま位置にとどまりDFラインに吸収、
  ボランチ2+DF1で3DFラインを形成し、そこがバス起点の底。
 この可変システムに則って、両ボランチは機能した訳です。
△藤村・・兵藤の交代ですので、可変システムでは1ボランチ。プレイ内容は、攻守ともに積極性あるパス交換トライは評価出来ますが、精度・ポジショニングが課題です。
〔DF〕
×石川・・サイドでのポジションアップが無く、ジュリーニョとの連携プレーもゼロ。ビルドアップのパスも全く無く、可変システムにも乗れず、機能せず。
〇稲本・・戦術がチーム全体で機能しない中、小野・兵藤と連携し戦術実践プレイを展開、可変システムではセンターDFとしてDFライン構築となりますが、問題なく実践。
△早坂・・守備力と戦術理解・実践力からCBポジションのテスト。可変システムで、CBがSH化の場合の攻撃力が狙いポイントですが、その様な展開がほとんど発生しませんでした。結果、テスト結果は未だ不明、という所。一オプションの程度でしょう。
×田中・・早坂起用と同様の狙いでのテスト起用。しかし、守備力に課題があり、特にポジショニングと守備での判断ミスが複数回あり、最終DFラインでのミスプレイは失点直結となる事から、リスクが大きいです。攻撃機会は全くありませんでした。
×横山・・早坂とRCBの交代。戦術理解が誤った理解の様で、「攻撃参加」として、可変システム局面で、サイドバックの動きとする可き所、リベロの動き・プレイを再三行っていました。戦術上の約束・規律と相違しており、ポジションアップのため発生する自分の元位置ポジションのスペース・穴のカバーがチームの想定外となり、混乱を招きました。守備でも、スピード不足のため「バックチャージ気味の対応」が多発し、イエローカードもののファウル多発で、機能不全。
〔GK〕
〇菅野・・GKからビルドアップのミシャ戦術に則るプレイでした。厳しい試合展開の中、戦術実践に乗る様、再三キープレイを継続トライしていました。スタメン候補有力です。

以上の通り、戦術理解・実践で〇=合格は、小野・兵藤・稲本・菅野の4選手のみでした。

ミシャ監督コメント「唯一の良かった点は、負けなかった事のみ。こんな酷い試合が開幕前の練習試合で救われた。選手は疲労で思う様なプレイが出来なかったもので、本当はこんなレベルの選手達ではないです。」との「激おこ」コメント。明日の練習は、本日起用選手に地獄の特訓必至です。

でも、実は、そんなに驚くもんじゃなく、ミシャの想定最低レベルにはあった試合内容で、「上手くいけばラッキーもので、想定通り、困難な試合展開の場合、Bチーム選手に自分達の現在レベルを自覚させる」事も狙いだったのではないか、と思います。
これからのシーズン展開・進行の中、
チーム内では、個々の選手の「現状・実践度の正しい自覚・認識」は、
「改善への意欲・取り組み姿勢」の原点となり、また、
試合未起用が連続する場合では、「未起用への不満・不平の発生・拡大を防止」するものとなります。シーズン開始前に、選手へのメッセージ替わりの本日試合結果という意味もありそうです。

しかし、本日起用15選手中、戦術理解・実践度で合格選手は、小野・兵藤・稲本・菅野の4選手のみは、確かに、22%で、社長コメントの仕上がり度20%と符合・近似ですね。

という事で、

Aチーム選手は、本日からは4名と、
        プラス ??名・選手となる訳ですね。

来週水曜辺りで、さすがに確定との日程ですが、本日の未起用選手を中心に、最終「開幕戦スタメン」競争です。

Aチームは、本日チームとは異次元のゲーム・プレイの内容を保有するチームの筈ですが・・・。


    

posted by yuukun0617 |20:14 |