2018年01月04日
~進化~ 2018シーズンへの展望⑧パスサッカー戦術
皆様、明けましておめでとうございます。
清々しいコンサ飛躍の新年が、明るく開けました。
昨年のコンサの新年は、J1への挑戦年のため、期待以上に、大きな不安や懸念で開けた事を思い返しますが、昨シーズンの着実な成長と成果を手にした今年の幕開けは、確かな自信=確信=と、果敢なシーズン展開への期待を、静かに、しかし燃えたぎる想い=闘志=だった方が多かったでしょう!!
先ず、各種リリースでの、今シーズン予想では、降格候補の烙印は全く無くなりました。逆に、リーグの台風の目、との活躍予想が多々発表されていますね。これは、チーム外からの「客観的視点」では、チーム戦力が急上昇し、J1リーグレベルに到達が適正評価という事を意味しています。
また、2017-2018シーズン契約更改・移籍交渉でも、既に「J1リーグ戦力を保有」し、名将ミシャ監督の獲得成功で、更に「戦力急上昇」を見込める事から、唯一の要獲得ポジションの「SB・WG」に優秀選手を、GKにもJ1クラス選手獲得の「少数獲得」で、新監督戦術に適性の低い選手の「離脱」「レンタル」程度のみとなり、基本戦力はそのまま契約更改・継続となり、選手も契約での安定感と新監督変化・対応への期待・緊張感の新年となりました。
という事で、戦力上昇のためのチーム選手保有構築は一段落で、現在は「新監督・新戦術の習得・習熟」の段階です。
本ブログも、ここまで、〜進化〜 2018シーズンへの展望 シリーズ
①「選手保有戦略 基本戦略の振り返り」
②「選手保有戦略 第2弾上位への戦略」
③「ミシャ監督流~1~」
④「ミシャ監督流~2~」
⑤「ミシャ監督戦術のコンサ導入・定着・消化のためのステップ」①
⑥「ミシャ監督戦術のコンサ導入・定着・消化のためのステップ」②
⑦「戦力上昇戦略」 まで到達していましたね。
2018年の幕開けテーマは、⑧「パスサッカー戦術」の検討です。
1.パスサッカー戦術とは
新監督ミシャ戦術のキーポイントは、幾つかありますが、最大ポイントの一つが「パスサッカー戦術」となります。
サッカーで、「パスは最基本プレイ」でどのチームも重要ポイントの筈ですが、「パスサッカー戦術」となると、
○多パス数 ○高ポゼッション率 の結果が注目ポイントとされ、その数値を目的とする試合展開との弊害まで指摘されますが、
真の目的・狙いを確認したいと思います。
基本内容で失礼致しますが、そのために「パス」自体を少し確認したいと思います。
パスの要素・内容には、
①パスの方向別分類;縦パス・横パス・バックパス
②パスの距離;ショートパス・ロングパス
③パスの構成;パス供給元(出し手)・パスターゲット(受け手)
④パスのテクニック;精度・スピード・球質・受け易さ
⑤パスの狙い・目的(A);攻撃パス(エリア活用・陣形突破・陣形揺さぶり・ギャップ創出) 守備パス(安全位置・エリアへ転換)
⑥パスの狙い・目的(B);攻撃パス(スルーパス・縦パス・フィード・サイドチェンジパス) 守備パス(バックパス・横パス)
との項目・事項がありますね。
では、「パスサッカー戦術」では、そのパスがどうなるのでしょうね。
最大のキーワードが、【連続パス交換】ですね。
つまり、1回のパス交換による「局面変化や打開」ではなく、「連続したパス交換」との「複数選手=複数プレイ」により「局面変化・打開」を図るとの「組織プレイ」が根幹の考え方です。
サッカーの構成としては、
例えば、1プレイヤーの「ナイスパス」で敵陣型に切り込み、そこから受け手であった現ボールホルダーのドリブルやシュートの個人プレイにより、局面を変化・打開させる、つまり、「1プレイ毎に完結」し、その完結局面毎に、次の攻撃策を取り組んでいく方法が基本ですが、
「パスサッカー戦術」では、
前例ですと、受け手は更に他選手へのパス交換に連続させ、その連続を継続する中で、敵陣の突破やチャンス創出を図りだすものとなります。つまり、「1プレイでは無く、複数(パス)プレイの固まりで完結」するものです。
大きな効果・成果、そして狙い・目的は、
(1)相手チェック・ボール奪取プレイの前にパス交換し、「ボール奪取」を回避出来、ボール支配時間が急増する。パスミス以外は「ボール保持」が可能で、敵ボール保持時間の減少=敵攻撃時間の減少に直結する。
相手攻撃時間を奪う事で、守備へ絶大な効果を狙えるものです。
(2)パス交換により、フリーエリアへの即時進出・攻撃、敵陣揺さぶりによるエリアカバー・マンマークのズレ・キャップによるフリーエリア創出・攻撃を展開できる。これは、速攻時は当然、遅攻時になっても、多彩な攻撃方法・手段による攻撃を可能とし、攻撃・得点力を急上昇させるものです。
2.パスサッカー戦術の必要条件(実践ポイント)
パス交換は、出し手(パス供給元)と受け手(パスターゲット)で構成されますが、
パスサッカー戦術では、
①パス供給元(出し手)の「適性」=パス能力を問われますが、
②相対するパスターゲットも大変重要となります。
先ず、
①パス供給元ですが、
パス供給元となるポジションは、
ロングパス;GK・DFライン・ボランチライン⇒攻撃陣
ショートパス;DF・GK⇒ボランチ⇒攻撃陣 となります。
そのため、GKとDF選手には、本来能力+パス能力が求められ、GKでは、ソンユン+高パス能力の菅野獲得となった理由です。DFは、福森・横山・菊地・河合・石川の高パス能力選手が多数おり、浦和の阿部や遠藤役は豊富です。また、ボランチラインでも、兵藤・宮澤・稲本も高パス能力選手で、福森コンバートや、DF陣の本来ポジション復帰もあり得、充分な選手層となっています。荒野のボランチ起用はこの原因で減少しそうですし、中原・前寛(永坂)のレンタルも櫛引の離脱もこの点が主因で、要成長項目という事です。
この点は、ミシャ新監督によるキャンプでのポイント必至です。
②実は、①と同様、否、①以上に重要なのが、パスターゲット(受け手)です。先に結論ですと、「パスサッカー戦術」実現での、コンサ現状での最大不足課題です。当然、ミシャが最大限の強烈指導箇所となるものでしょう。
と言うのは、
パスは、出し手がどんなに優れていても、パス交換成功となりません。
その理由は、パス交換には、
・豊富なパスターゲット数=成功確率の高いターゲットを選択
・パスターゲット先状況=ターゲット先の成功確率
・パスターゲット選手能力=J1レベルは最低条件
が必要で、それが「成功率」を大きく上下するからです。つまり、「パスサッカー戦術」とするためには、絶対条件が「高パス成功率」であり、そのために、「出し手」と同様「受け手」の高レベル化が必要となる訳です。
選手のパストラップ能力は、試合起用可否条件で、J1レベル条件は絶対です。そして、
パスターゲット数とターゲット先状況は、密接に連係し、同一対策の中で対応出来ます。
「パスサッカー戦術」では、
パスターゲットは、前線=FW+2SHの3人だけではありません。サイドのWG・SBも含む【5人】がミシャ特殊戦術です。
そして、攻守切り換え時点=ボール奪取の瞬間、GK・DFラインから5選手にロングフィードが飛んで来ます。当然、敵陣は、帰陣未能状態で、そのままトラップ出来れば、数的優位・大スペース等の大得点機・決定機です。
問題は、その瞬間、ターゲット位置・ポジションに居るか?準備出来るか?のポイントです。 選手構成によっては、5トップは困難で、2~3トップともなり兼ねないが、そのターゲット数を増加出来るかどうかが、キャンプのメインテーマとなります。
同時に、特にサイドのWG・SBは、一転、守攻切り替わり、守備となった瞬間、SBポジションへ全速スプリントで帰陣が求められます。
ターゲット=前線選手の条件を確認しましょう。
(1)決定力、得点力
(2)ゲームメイク力(パス能力)
(3)プレイ予測、予想力
(4)ポジショニング力
(5)運動量とスプリント多回数力
が必要となりますが、
コンサ現戦力は、
(1)決定力・得点力 ;ジェイ・都倉・ヘイス・ジュリーニョ・チャナティップ・小野・兵藤・駒井・三好までが当確ラインで豊富で数は問題なし。決定率のバラツキはあり、特に都倉・チャナティップの改善が重要。
(2)ゲームメイク・パス能力;ジェイ・都倉・ヘイス・ジュリーニョ・チャナティップ・小野・兵藤・駒井・三好・石川は当確で、戦術実践支障はなし。早坂・荒野・菅は実戦起用は厳しそうですね。シーズン内での成長次第。
(3)プレイ予測・予想力、ポジショニングは対で一体。;ジェイ・都倉・ヘイス・ジュリーニョ・チャナティップ・小野・兵藤・石川・駒井・三好までが当確。
(4)運動量・スプリント力;ここが問題です。(1・2・3)は充足しても、ここが大課題で、(3)プレイ予測力による早いポジショニングで補正するしかないでしょう。;都倉・チャナティップ・兵藤しかいなかったため、駒井・三好・白井を獲得し補強した訳です。特に、最大運動量・スプリント数となるサイドは、現有選手は全員当確ラインに至らず、スタメンのため、駒井・三好のR・LWGとバックアップの両サイド可能な白井を獲得し、菅・早坂・石川・ジュリーニョをピンポイントバックアップとする態勢で乗り切る計画ですね。運動量とスプリント力を軸に、新選手のポジションチェンジ発掘もあり得る所で、荒野・ミンテ・進藤辺りが候補ですね。
3.戦術による効果
得点力アップと失点減少の効果と同時に
「パスサッカー戦術」は、「戦術理解力」「プレイ予測力」を中軸に、「考えながら走るサッカー」「運動量とスプリント力」「パス交換力」を上昇し、「ボール支配時間」を延長し「自チームによる試合展開・コントロール」を図り、「見ていても、やっていても愉しいサッカー」により「戦績」も上げるもので、チーム全体、トップから育成層まで一貫した戦術での「個」の育成により、将来にわたる人材輩出チームとするものです。
以上 「パスサッカー戦術」は今後のコンサの中核となりますが、その中での過程と課題につき、少しだけ確認出来たのでは?!と思います。
頑張れ!コンサ!!
posted by yuukun0617 |23:23 |