コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2017年08月02日

~進化~  第20節「C大阪戦」事前チーム現況点検

さて、シーズン後半戦も、スタートダッシュ成功!となるか否かの別れ目試合。
リーグ首位で、「絶好調でシーズン展開?とも言い切れない」が器用選手の能力をフル発揮で高戦力で勝ちきって来た、C大阪戦です。

前戦勝利から、コンサ看板【ジャイアント・キラー】を掲げ、シーズン後半を進撃します。

次戦相手、C大阪は、浦和に続く【ジャイアント】で、<全試合勝利ノルマ>の呪縛にはまり、次戦も「勝利獲得戦術」しかあり得ない状態。
結果、当然、次戦も、「試合コントロール・ボール支配・攻撃バランス偏重の積極型戦術・より勝利直結の選手起用」しかありません。
つまり、【ジャイアント】全チームに、特異・共通する同一の対戦方針ですが、
そこに、
大きな穴・ターゲットが発生します。
〇試合コントロール・・想定外になった場合、「各種バランスを崩してでも、想定シナリオに戻そう」とします。<試合展開に即応した柔軟な対応を欠く>
〇ボール支配・・支配=パス数増加しかありません。しかし、不適格なパス数増加=パス成功率急落=パスミス多発=相手へのボールロスト=カウンターリスク・機会急増=失点多発。<戦術の実現・実践がプレイ(パス)が、逆転し、プレイ(パス)至上主義で、戦術実現は無視されます>
〇攻撃バランス偏重の積極型戦術・・攻守バランスが崩れ守備数が低下しエリア管理が不能に陥る、高すぎる守備ラインはDF裏の巨大スペース発生しカウンターリスク対応困難、積極攻撃のためワイド布陣が陣形の密集度を下げ組織守備は不能<カウンターリスク急増での失点リスク危機>
〇より勝利直結の選手起用・・選手能力の高い順に起用選手選択が行われ、結果、試合起用選手の固定化・集中化が、連携度アップの代償に、起用選手フィジカルコンディションの低下・故障離脱が発生、特定選手と試合未起用選手との二層化が選手レベル・意識・育成の二分化に直結。<選手層の希薄化>

ここに、各チーム毎の個別重要課題があったら、益々、困難となる、との状況に多くのチームが嵌っています。

という事で、コンサにとっては、対戦攻略ポイント・ターゲット満載の試合相手という事で、中位・下位チームの「勝点1狙い戦略」だとか「守備優先・消極型戦術」チームとの対戦の方が、戦力均衡はある分、勝利・勝点3獲得への対戦攻略法は難しく・成功確率も低いものです。つまり、
中位・下位チームとの対戦;
 敗戦確率は低下。 勝利確率は、余程の戦力優位が無い限り低下。
上位チームとの対戦;
 敗戦確率は上昇。 勝率確率は、対戦方針はより明確で、一定程度あり、
という事です。

【ジャイアント・キラー】です!

では、チーム点検。
1.現況・戦績
①順位1位 勝点41(2位と1差) 12勝(2位)5分(4位)3敗(1位)
 得点40(2位) 失点(6位) 得失差19(1位、2位と4点差)
・・勝利数と敗戦数が1位の原因。高得点力+そこそこの失点阻止力で、高得失差は攻守バランスの良さを示しています。ここから、敗戦数1位だからと言って、守備優先と言う訳では無く、守備はリーグ上位の中、下の程度とし、攻撃優先のバランスで、高得点力が1位の主因。
②攻撃
・ゴール2位 攻撃回数6位 シュート数5位 枠内数2位 決定率14.0%1位
・パス数11位-成功率75.2%12位 
・クロス数6位-成功率23.8%8位-得点10点1位
・セットプレー数17位-得点13点1位
・・現在の強さ・得点数・順位の真因が、ここにあります。【リーグ断トツの決定力】です。決定率順にチームを並べると〔1位C大阪-8位浦和-4位川崎-6位磐田-3位G大阪-2位鹿島・・〕となり、上位チームの条件です。
パスデータは、極端なパスサッカーとのデータ値では無いですね。ショートパスだけでなく、ロングパスも加えた、攻守切り換えからのカウンターのスピード・精度・創造性で構築しているデータ値です。
特筆の第二点が、【クロスとセツトプレー得点力】です。実は、プレイ多回数ではありません。逆に、少回数に拘わらず、どちらも、リーグ最多得点との点で、クロスのキック力とプレスキック力は共通し、優秀プレスキッカーによる精密度・スピード・アタックポイント、優秀ターゲット選手の得点力を示す数値です。
③守備
・失点6位 被攻撃回数9位 被シュート数8位 被決定率7位
・タックル数6位 クリア数11位 インターセプト1位 オフサイド1位
・クロス失点15位 セツトプレー失点2位 
・・攻撃データに比べると、リーグ中位の数値です。クロス防御には弱点まであります。しかし、特筆第三点目が、【インターセプト力=ボール奪取力 断トツ1位】です。C大阪の攻守の原点となるもので、長優秀ボランチ2名ソウザ・山口蛍はリーグ最強の、エリアカバー・そのための運動量・適格ポジショニング能力を基にした素早いタイトチェック・超強力ボールカット奪取力で、運動量・スピードを持つDF陣と協力して、守備と攻守の切り替えを行います。その判断スピード・攻撃スピード・鋭い縦パスとドリブルでの突破・スピードに乗ったクロス攻撃・セツトプレーと連続するスタート局面を強力に構築するものです。
④その他基本データ
・ボール支配率48.1%12位
・運動量7位 スプリント数3位
・・あれ~? 支配率は下位レベルで、積極的試合展開で、攻守バランスを崩す所までは追及しておらず、攻守のバランスがやや攻撃的、との程度で取れている点が、強さの秘密ですね。
スプリント力は、カウンターの展開・プレースピードの源泉で、相手陣が整う前でのカウンター成功が、数値にて示されています。「堅守・速攻」を基本とする、ですが、そのスタートポジションが、前線に近い、ボランチ位置~より高い位置でのボール奪取からとなり、短手数でゴールに到達となるショートカウンター、サイドへ転換のロングカウンターを成功させるスプリント力となる数値です。
2.戦術
システム戦術【4-2-3-1】が、定番戦術で、数年の経験・習熟を蓄積し今シーズンも同様に展開しています。
個々の選手・プレーでの勝利を積み重ね・連続させて、連係・組織プレーとするコンセプトで、「積極型やや攻撃的戦術」。守備ラインは、高いライン設定で、前線からの守備・中盤支配のボランチと連携DFにより、ボール奪取を図り、その攻守切り換えの瞬間、スピード勝負で、ショート・ロングカウンター、サイド攻撃を仕掛け、攻撃的ボランチの推進力を基に、3攻撃的MFの独創性・精度・スピード・強さに充ちたパス・ドリブル・ロングとミドルシュート・クロス・スルーパスの多彩攻撃を掛け、クローザーにも決定力1トップで仕留め、こぼれを2列目・3列目で仕留めるもの。
謂わば「より前線に近い堅守・速攻と多彩攻撃」戦術です。

しかし、昨シーズンのJ2では、【低決定率と不安定DFライン・優秀ボランチの機能不全】で、攻守バランスに苦しむシーズンでしたが、【決定率と被決定率の劇的改善】により、本来チーム力がハイレベルで発揮され始め、高い戦力発揮が連続し、戦績の高位安定となったものです。その改善の源泉が、監督交代であった事は明らかです。
厳しい監督のもと、適格・適切な方針・指示・練習・展開となり、大幅に戦力活性化となり、それだけでも、大幅改善とした今シーズンとなっています。

3.選手
移籍加入は、
新加入 MF 清武 弘嗣 セビージャFC  
期限付き MF 水沼 宏太 FC東京  
新加入 GK 圍 謙太朗 FC東京  
新加入 MF 福満 隆貴 レノファ山口  
新加入 DF マテイ ヨニッチ  の現主軸選手も成功し、豊富な高レベル選手層を更に厚く、リーグトップランクの現状です。全ポジション、現代表・元代表・代表候補で構築された選手層で、他チームでの「選手固定化・集中化」傾向も回避できているものです。

現システム戦術「4-2-3-1」は高レベル選手の配置起用が可能な状態で、現選手層に最適な現システム戦術も最高レベルで戦術発揮・機能となるもの。

隙が見つけにくいですが、前置きでの記述の通り、全試合必勝ノルマ指向での「スキ・スペース・ギャップ」はあります!!

posted by yuukun0617 |14:04 |