コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2017年04月19日

~進化~ 第8戦「浦和」戦 チーム点検

いよいよ、J1リーグ最強にして、最メガチームの「浦和」戦ですね。
J1リーグ昇格の意味は、多々ありますが、浦和や鹿島などの、メガチームとの対戦もその大きな成果で、日本国内最強チームとの対戦により、結果として「コンサの置かれたサッカーポジション」「存在意味」が現実として示されます。

果たして、どこまでの闘いが可能なのか、その差は「無いのか・僅差なのか・大差なのか」、個々のプレイは通用するのか、組織プレイはどうなのか、、、、

興味・関心と疑問は、どこまでも尽きませんね。
”一番楽しみな試合・対戦”です。
選手・監督コーチも、全く同様でしょうね。

「選手、監督コーチ、サポーターの全員で、強いチャレンジ魂と闘志で試合に全力を注ぎ、浦和を味わい尽くす試合にしよう!!」です。

客観的には、シーズン展開上、勝ち点累積は順調に進行中で、アウェイ・強敵試合から「連続勝ち点獲得=引き分け以上獲得」が試合目標ですね。
しかし、横綱へのチャレンジが如く、コンサの基本「守備力」「攻撃力」を「浦和」でテストしたいですね。やはり、現在のいつも通りの戦術・メンバー・戦い方を、全力で「試験」です。

では、リーグ最強・最メガチーム「浦和レッズ」の点検です。
1.現況
順位1位 勝ち点16 5勝1分1敗 21得点7失点 得失差14
失点数は4位ですが、それ以外、圧倒的な差をつけて、全項目1位。
攻守ともに、J1リーグ絶対的トップチームです。

しかしこの不敗体制は、昨シーズンに完成したもので、2016S2位(年間勝ち点は断トツ1位・CS戦で敗戦で)・2015S3位・2014S2位・2013S6位とチャンピオンには届かず、その間、得点数=攻撃力はトップランクでしたが、
失点数=守備力が、2016S281位・2015S405位・2015S324位と大幅に向上し、「攻撃優先型」から「攻守万能型」に進化したもの。
監督ミーシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ)は2012シーズンから就任し、5年目でミーシャサッカーが完成。前任チーム広島で開始したミーシャサッカーは当時「古典流・異端」とされましたが、広島優勝で、その優秀さを証明し、次チーム「浦和」では、その資金力・メガ力をフルに発揮し、3倍スケールアップした完成形が「浦和」です。

今シーズン、リーグ成績は上記の通りですが、2017シーズンは、2/18ゼロックススーパーサッカー「鹿島」戦から、ACL戦も加え、既に、12戦目で、8勝1分3敗で、勝ち点計算では、「勝ち点25」獲得で(コンサも、9戦目、+YBCで、「勝ち点14」ですね)、「1試合平均勝ち点2」の驚異的・リーグ首位到達となる勝ち点累積のシーズン展開です。
興味深いのは、「敗戦3試合は、全て●2-3」です(鹿島・横浜・上海上港戦)。
逆に、「勝利9試合は、ACL1試合以外、全て失点1以内」です。
この二点から出てくる答えは、
対浦和戦のキーは「2失点=対戦相手からは、2得点」となるか否かで、浦和の得点数では無い、との点です。
という事は、対戦戦績から導き出される「浦和対処法」は、
どうしても、「強烈な得点力」から、
「その防御のための守備力」に焦点を当てた戦略・戦術・メンバーとし勝ちですが、
それでは、「引き分け・勝利」獲得には到達せず、
「2得点以上獲得のための攻撃」に焦点を当てたアプローチとなります。
しかし、超強力な攻撃得点力へ、堅守戦術は絶対必要条件ですが、同時に、「複数得点」獲得戦術も必要となります。

【超守備戦術ではなく、堅守と速攻により複数得点獲得可能戦術】です。
これ以外は、「敗戦必至」となります。

しかし、直近2試合、浦和は戦術を変化させているように見えます。
メンバーが変化している点も大きいですが、「明らかに、守備優先・速攻型」です。極端な程明確なデータが、支配率で、60%超が常態でしたが、前戦は「49.3%」で驚愕の低支配率です。DF陣の攻撃参加も激減し、DFラインも、センターライン付近から、攻撃時もD3rd上位置まで下がりました。
対戦相手は、前対戦で敗戦した「上海上港」とコンサ敗戦で下降中「F東京」で、対戦相手により、戦術変化とは考えにくいもの。システム・メンバーも変化は少なく、敢えて理由を探すと「前試合の激闘ACL戦から、中3日で、フィジカルの問題」と「当日の暑さ」ですが、意図的な戦術変更による「新戦術」は、コンサ戦もあり得るものです。
2.戦術
システムは、ミーシャサッカーの基本型【3-4-2-1】で「堅守・速攻型」。
コンサの昨シーズンシステム、広島、仙台、G大阪、も同系統。
しかし、その陣形のポジションが、大違いで、最前線型=最も高いポジションに守備陣を置きます。対戦相手が、守備優先のため、ほとんど低位置に布陣することもあり、基本ポジションM3rd中位置=センターライン付近で、「理想は、攻撃は当然守備も適陣内」とし、「ボール奪取位置」は、前線というより、「浦和DF・ボランチ位置」ですが、そこが適陣内「D3rd上端」位置で、ショートパス・スルーパス、サイド抉りからのアーリークロスで、短手数・短時間でゴール到達とのサッカーです。
しかし、DFラインの裏は、フィールド丸々半分の大スペースがありますが、全選手、「体幹の強靭さ」「スピード」「高く強烈なフィジカル」と「鋭く的確な予測・読み力」の4拍子を持ち、敵カウンターリスクも防御しきるものです。
仙台戦の「7-0」大勝利の後のミーシャコメントは「日本で一番完成され、美しく、モダンなサッカー」と自画自賛していました。
しかし、この戦術の「大スペースリスク」を無視せず、「選手の累積疲労によるコンディション」と「試合環境の暑さ」から対応したものが、
前2試合での「新戦術」で、「先制点」獲得となった局面は、
陣形位置を、システム上の本来位置「DFラインはD3rd上辺」位置に変更し、「守備優先・速攻型」の省エネ型としたものでした。
3.個別データ
攻守共に圧倒的にトップ順位でしたが、前試合で大きく変化しています。
順位で対比します。
      1~7戦計  前7戦  同コンサ
得点     1位     7位   7位
シュート数  2位     7位   7位
枠内数    1位     3位   9位
決定率    1位    11位  11位
パス数    2位    10位  17位
成功率    4位     6位  12位
クロス数   9位    10位   9位
成功率   14位    16位   4位
失点     4位     1位   4位
被シュート数 1位     6位   6位
支配率    1位    13位  17位
運動量   10位     3位  13位
スプリント数10位    12位  10位
大きくダウン・・得点・シュート数・決定率・パス数・被シュート数・支配率
大きくアップ・・失点・運動量 です。
意外にも、コンサと同順位で、同水準のデータ結果が多数あります。
7戦目は、データ上からも、「堅守・速攻型」でした。
しかし、攻勢・攻撃態勢の戦術では、強烈な攻撃力データです。
クロスは、意外にも、本数・成功率共に、低順位ですね。コンサの方が、優位です。
しかし、シュートとアシストの個別データでは、凄い内容です。
メンバー編で。
4.メンバー
実に不思議なデータから。
コンサの今シーズン起用選手数は、リーグ戦23選手でしたが、浦和は、たった17選手で、「-6名」も少ない起用数です。保有選手は、コンサ34名、浦和29名。しかし、7試合は同数、試合毎の起用可能数も同一ですので、実起用数も同一の筈が、こんな大差です。
前述の通り、選手のフィジカル能力はリーグNo.1で、獲得ミーシャの求める「選手構成の第一条件」である所以です。交代要員も「駒井・李忠成・ズラタン・那須」の4選手に絞られて、スタメン13選手の集中起用ですが、激しい日程にも拘らず、少数・優秀選手により「連携・組織力の熟成」がハイレベル状態まで到達しています。
17選手は、ほぼ全員、代表クラスのJ1最上級レベル選手で、「ユーティリティープレーヤー」で複数ポジション・能力だらけです。
得点力直結のシュート・アシストデータを見てみましょう。
得点6(リーグ1位) 興梠        アシスト2(リーグ9位)
  5( 同 2位) ラファエル・シルバ  
  3( 同 5位) 柏木         同  3( 同 5位)
  3( 同 5位) 武藤         
  2( 同11位) 李忠成       
           関根         同  4( 同 2位)
得点とアシストランキング リーグトップにぞろぞろいます。
個々選手の決定率。
得点6  興梠        成功率33.3% シュート数18本
  5  ラファエル・シルバ  同 23.8%   同  21本
  3  柏木         同 25.0%   同  12本
  3  武藤         同 21.4%   同  14本
  2  李忠成        同 40.0%   同   5本
  1  遠藤         同 50.0%   同   2本
     槇野         同    0%   同   7本
     宇賀神        同    0%   同   7本
     阿部         同    0%   同   6本
主力シューターの成功率は、リーグ最上です。シュートを打たれると失点濃厚ですので、シュート阻止が必要な状態です。
最後に、ラストパス数ランキング。
1位 関根      14本  アシスト4本
2位 宇賀神     11本  アシスト1本
3位 柏木      11本  アシスト2本
4位 興梠      10本  アシスト2本
5位 森脇       6本
6位 武藤       6本  アシスト1本
7位 ラファエル・シルバ6本  アシスト1本
8位 駒井       4本  アシスト4本
9位 西川       3本  
10位 遠藤       3本  アシスト4本
両SW・ボランチ・FW・DF・シャドー・GK、全ポジションから、長短ラストパスが飛んで来ます。パスの出処は、全ポジションです。

以上 注目ポイントだらけで、幾ら記載しても充足しません。基本部分だけでも、長文となり申し訳ありません。・・・見れば見る程、凄まじいチームです。その一端だけでも記載出来ていれば幸いです。

posted by yuukun0617 |21:54 |