コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2017年03月08日

~進化~  第2戦「横浜FM」戦総括

第2戦「横浜FM」戦総括を行います。

その前に、昨日ブログで、2戦目まで終了データから、J1リーグ全チームを通した現況と課題を点検しました。
実は、使用データの中、「シュート数」に、Jリーグサイトの公表データと、その後昨晩リリースされた、Jリーグの研究・管理機関「Football Lobo(フットボールラボ)」データとで相違したチームが複数ありました。・・・という事で確認の所、Jリーグサイトの試合データは、速報値。フットボールラボデータは、試合録画からデータを拾い直した、確定値。
との関係ですね。昨日ブログ使用の「シュート数」は、Jリーグサイトの速報値データで、一応、そのままアップしておきます。

では、総括です。
「0-3」の完敗結果。
ただし、以前ブログで検討の通り、四方田監督のシリーズ展開・戦略を想定すると、
①リーグ上位8チームとアウェイ対戦(ホーム8試合+アウェイ17試合=25試合)は、引き分け=勝ち点「1」狙いで、「8引き分け獲得」。・・「守備主軸戦術」で守備型試合。
②ホーム中位以下9チーム対戦(ホーム9試合)は、勝利=勝ち点「3」狙いで、「9勝獲得」。・・「攻守バランス型戦術」で攻撃型試合。
  ①+②で、9勝8引き分け=勝ち点35 の残留目標到達。
③敗戦は、17試合可能となり、想定は①の上位8チームホーム・アウェイ全敗で16敗+中位以下アウェイで1敗が限度です。 との戦略濃厚です。少なくとも、結果的に毎試合目標設定では相似形となりそうです。
では、今回第2戦は、上位8チーム(ランク)でアウェイの「横浜FM」戦として、①の想定となり、「守備主軸」戦術の守備型試合 戦略です。
結果も、あわよくば、引き分け=勝ち点1獲得も想定出来る程の「前半」の出来・結果でしたが、そんなに甘くは無く、現時点では順当な・想定通りの「敗戦」となったもの。
それもあり、試合結果に対してのダメージは小さく、逆に、試合内容に強烈なダメージを受けました。自身で横浜「三ッ沢・ニッパツ」へ参戦し、サポートと同時に、チーム現況を確認した内容も含め、記載します。
1.試合展開
コンサ【5-3-2】の超守備型陣形を、やや低めですがミドルポジションに布陣。
マリノス【4-2-3-1】の攻守バランス・やや攻撃型陣形を、高いポジションに布陣。
得意の「左ウィング攻撃」と第1戦とは異なり「高ボール支配率」で攻めるマリノス、対、守るコンサの図式で試合開始。
しかし、マリノスの左SBの好調「金井」が離脱し「新井」代替が影響し、SBの効果的なビルドアップ・パスが乏しく、マリノス左ウィング斉藤学へのパスは、天野からに特定され、同時に、斉藤学コントロール・阻止対策「ミンテ・石井での挟み込み」が有効で、そのこぼれも「進藤」カバーで、斉藤学を9割方コントロール成功。あまりのコンサ守備のしつこさから、斉藤の表情は「どうしようもない!」との苦々しく、渋い表情に終始し、前半終盤には、中央・右サイドまで、ポジションを移動(右・左のポジションチェンジではなく、斉藤がフラフラと寄って来たものでした)し、逃げ出す程の守備成功でした。
左サイドを阻止され、もう一方のストロングポイント右ウィング攻撃も、マリノス右SB松原不調が継続し、マルティノス単独では、コンサ「兵藤・田中」でほぼ抑え込め、結果、前半シュート6本でしたが、ミドルシュートだけでマリノスの強力攻撃力の阻止・封印に成功しました。攻撃では、マリノス両サイド攻撃失敗とソンユンでのボール奪取・攻撃へ切り替えから、サイド攻撃・速攻で数回攻撃し、シュート5本シュートとなり、絶好得点機もありましたが、「低シュート決定率」が仇となり、無得点。互角の前半で、コンサとしては「大成功」で、選手もサポーターも、確実な手応えの中、一瞬、勝ち点獲得を意識しました。
所が、一転後半になり、コンサ守備が破たんしました。
後半開始の「試合の入り」はコンサの最大失点タイムですが、全く改善されずその通り、たった20分間で3失点となり試合を決定され、その後、1点でも得点し意地とプライドを見せる!との守備を減らした破れかぶれ攻撃を集中しましたが、相手横浜FMから想定通りで、そのままの大差で完敗。
2.原因は。
後半早々、前半守備の大活躍コンビ「ミンテ・進藤・石井」で破たんです。
マリノス運動量・スプリント数が急増した訳でも、ポジション配置が変更した訳でもありません。
ズバリ「連携の遅れで、スペース発生、チェック遅延でタイトチェックが緩みました」。
前半の激しい運動量・スプリント数は、コンサにはランク以上レベルで、「前半しかもたない」との現実を示した瞬間でした。当然、注意力・集中力の低下も連動し、ギリギリの状態・フィジカル耐性で前半経過し、後半バダバタ状態に陥る「フィジカル」だ、という事実です。
実際1・2戦とも、後半になると、DF陣が「筋肉痙攣」連発しています。
個々のトラッキングデータでは、MF~攻撃陣~守備陣ですが、選手能力の問題で、早期・根本解決は著しく困難ですが、フィジカル上昇(筋肉量アップ)訓練の徹底と実戦試合・TGで追い込む、成長を図りながら、対処・対策を構築・準備する事がもとめられています。
対処法としては、
運動量10位・スプリント数5位の改善です。
起用選手の本来能力と、実際の実戦・結果データは完全にミスマッチし、後半一定時間からの急減を示します。
1プレーごと確認すると、コンサと横浜FM(他チームも同一)とでは、「無駄走り」の量が大きく相違しています。無駄走りの定義が問題ですね。・・チーム戦術に合致しない、選手の勝手なプレーです。所謂「フリーランニング(これも無駄走りと言いますが)」は戦術上プレイで、攻撃の有効な打開戦術です。そうではありません。
チームでは、戦術を共通認識のもと同一化し、個々の選手の個々のプレイは、全体で連動した統合型組織プレイとなります。また、選手個々の創意や独自スキルの元、フリーに独自に打開プレイをするとも違いますね。
残念ながら、コンサのプレイには、共通意識とは到底思えない個々の勝手な単独プレーが多発します。J2の名残ですね・・・
戦術共有化の甘さ、不徹底の問題ですね。・・結果、フィジカル低下を速め、スタミナ切れを来たらします。
2.課題確認
①「シュート決定率」の改善急務・・前述の通り。
②「スタミナ系フィジカル」の上昇・改善急務・・前述の通り。
③②の代替具体策として、
 「支配率」と「選手交代」がキーポイントとなってきます。
先ず、「一定のボール支配率」は、効率的なフィジカルコントロールに直結します。
つまり、「コンサでの一定ボール支配時間帯」は、攻撃面だけでなく、相手ボール保持時間帯での「攻守のタイミングとプレイの自由自在選択」に対抗する守備(態勢維持・対抗プレイのための意識と体力)から解放され、消耗フィジカル量は大幅に減少し、結果、フィジカルコントロールの時間帯が、より延長します。
社長を始め、監督も言い始めた「やり方=ボール支配時間帯」確保は、攻撃は当然ですが、試合での守備力の高レベル維持が大きな理由でした。
④もう一つの「選手交代」は、そのタイミングと意図・内容が重要ポイントです。
「タイミング」は、最適効果のタイミングですが、より具体的には「フィジカル低下・意識低下」選手を、減少した瞬間で交代するもの。そのため、現在コンサで実施中の「個別選手毎トラッキングデータ・フィジカルデータ」管理で、選手毎の「適正試合実践時間」分析を利用し、試合の「想定推移と実践推移との差で調整」し、大幅低下段階で「選手交代」するもの。
現在は、選手のギブアップで交代する始末で、タイミング大幅遅延段階に、適正目的に合致しない選手交代が通常パターンとなっています。
更に、試合展開をコンサで主導する「意図」・目標で試合実践です。たとえ、「守備的戦略」で、「支配率」を一定時間相手に渡す局面でも、意図的に、システム・布陣・プレイを構築するもので、フィジカル低下も、相手より先行して攻守の意図を込めた選手交代内容で、試合を展開すべきです。
⑤個別課題は、
・都倉、ジュリーニョ、金園の「シュート決定率」の大幅アップが最特急改善課題
・ミンテは、攻撃役割りは封印し、守備に徹するプレイが適正
・深井のハードワークをより前面に出し、ボール奪取へのインターセプト・タイトチェック回数増加。同時に、ショートカウンターでのパス供給と飛び出し役を増加。瞬発力・スピード・精度・強度・運動量・スタミナ・闘志をフル活用し、「キーマン」とする。
・DFのリスク回避のターゲット無しアバウトロングキックは撲滅・解消。
・全選手、守備に切り替わった際の、全力帰陣徹底。サボりが多々ある。
●選手間の声掛け・指示・相互確認が、特定選手以外の選手で極端な不足。

⑥第2戦前半の闘いは、J1ランク・レベルの「見ていてもファンタスティックな」試合でした。後半の意識・プレー・戦術・ベンチワークの緩み・弛緩を払拭、排除できるかが、当面の即効改善法です。

以上 第2戦の総括でした。

posted by yuukun0617 |13:51 |