コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2017年03月01日

~進化~ 2017第2節横浜FM戦 準備~2

~前ブログに引き続きです~

2.次戦「横浜FM」チーム点検
①現況
2017移籍競争の台風の目で、シーズン外の大注目でした。
主力(FWカイケ・ラフィーニャ、MF中村俊輔・兵藤慎剛、DFファビオ・小林祐三、GK榎本)は、J1チーム(クラス)へ移籍、SUB(FW和田、MF熊谷アンドリュー、DF北谷、GK高橋)は、J2移籍放出で、スタメン5~6人が流失し、新加入は、12人も、即戦力選手は、FWウーゴヴィエイラ、MFバブンスキー・扇原、DFテゲネク・松原・山中で、SUB選手2名、育成選手3名。
マリノス育成選手がスタメンとなったチーム構成に変化です。
日本代表のFW斉藤学、Wボランチ喜田・天野、左SB金井、そしてDFに中澤、GK飯倉が新加入即戦力選手と合体。平均年齢大幅低下・育成選手率大幅アップのフレッシュな選手構成。そのため、2016シーズンとは異なる新スタイルが展開される2017シーズンとなりました。

②第1節「浦和」戦内容
結論は、守備は「フルマーク」ディフェンス、攻撃は「セットプレーとウィングへのスルーパス」がポイント。
第1節浦和戦では、「3-2」で撃ち合い勝ち。
守備は、浦和の中央攻撃(CF・Wボランチ+サイドポジション気味の2シャドーの5枚攻撃)を2トップ+Wボランチで、CF以外をマンマーク、DFライン4枚で、CFとサイドハーフ3枚をマンマーク。とフルマーク型ディフェンスでした。
J2では、ゾーンディフェンスだらけでしたので、あらためてフルマークディフェンスは新鮮でした。FW~DFまで「マーク」=責任が明確で、個々の守備力も基礎とする戦術で、レベルの高さ、コンサでの実施困難さを痛感したもの。
次戦コンサ戦では、より徹底したタイトなフルマークで、個々勝負を仕掛けられ、そこを突破しない限り、攻撃展開が困難となります。ただ、局面毎では、右SUB松原の守備(=浦和左サイド槙野・宇賀神)は、タイミング遅れのチェック・アタックを仕掛け、本来行けないタイミングでも食いつき、結果、安易な突破を許し、また後追い型危険タックルで失点起点となっていました。しかし、そこ以外、大きなウィークポイントは見当たらなかった試合でした。
攻撃は、第1節のマリノスのアシストエリア;左サイド44%、中央32%、右サイド24%で、圧倒的に左サイド突破攻撃。因みに、コンサは、左サイド31%、中央38%、右サイド31%で特徴エリアは無く、全エリア。更に、コンサの対戦相手の仙台は左サイド61%、中央16%、右サイド22%でマリノスと同傾向でした。左サイドは、シャドー斉藤学・左SB金井のコンビで、ボランチ喜田はあまり絡まず、浦和の強力ディフェンス陣SH駒井・DF山脇・ボランチ青木を、スピードで突破、頭の上を抜く、山脇裏に浮き球パスなど、何回も、面白い様にズタズタに崩し、得点機会を創出しました。マリノス戦は、守備の第一ポイントは、左サイドの金井・斉藤学止めです。そして、左サイドからの決定機に、新戦力のFWウーゴヴィエイラと富樫、トップ下バブンスキー、などの決定力を持つ攻撃選手が得点シュートとします。
実に、攻撃経路も方法も事前に把握しているにも拘らず、浦和の強力ディフェンス陣も阻止できなかったもの。最大ポイントの一つです。
更に、中村俊輔の後継者、MF天野がスーパーキッカーで、DF中澤も含み、セットプレー得点獲得が第2ストロングポイント。
③戦術
システム「4-2-3-1」型の攻守バランス型の筈ですが、ポゼッションは、浦和戦では守備型の34.4%。守備はフルマークディフェンスで、意外にも守備主導・速攻型。ただ、FWから、マーク設定があり、前線~ディフェンス陣まで、どこでもボール奪取~速攻もストロングポイントです。
④2017各データ (含め、コンサ比)
ゴール     3点   1位 ( 0     12位)
シュート   16本   4位 ( 9      9位)
枠内      8本   2位 ( 1     16位)
成功率  18.8%       ( 0)
パス   268本   17位 (291     16位)
成功率  72.0%(66.3%)
クロス     8本  14位 (16      6位)
成功率  62.5%18.8%)
ドリブル   14本   5位 (13      7位)
成功率  50.0%      (46.2%)
タックル   21回   7位 (13     17位)
成功率  76.2%      (84.6%)
クリア    18回  12位 (31      1位)
インターセプト    1回  11位 ( 3      4位)
30m侵入数    25回   17位 (27      15位)
ボール支配率 34.4%17位 (37.7% 16位)
走行距離   15km    5位 (113km 10位)
スプリント数 173回      4位 (154回   9位)

特記は、
シュート数の多さ・・得点機会の多さ、
パス成功率・・プレイ精度とパススピード、パスカットの少なさ、
クロス成功率の高さ・・斉藤からのクロスパス、スルーパスの精度、
タックル数の多さとクリア数の少なさ・・タイトディフェンスでタックルでボール奪取機会の多さと、クリアせずにパス連動=ボール保持の多さ、
支配率の低さ・・守備型
と関連する内容です。
⑤選手
ほぼ第1戦スタメン選手の再起用が濃厚。
FW(1)        富樫
OMF(3)  斉藤 バブンスキー マルティノス
ボランチ(2)    喜田   天野
DF(4) 金井  デゲネク   中澤   松原
GK           飯倉   

下馬評は、降格まであり得る下位チーム順位想定でしたが、戦力充実を第1節戦で確認し、一転して、上位想定チームに評価変更。

強敵、上位想定チームとの対戦となります。

posted by yuukun0617 |20:40 |

2017年03月01日

~進化~ 2017第2節横浜FM戦 準備

DAZNトラブルの影響が、第1節の各種データ提供遅延を産み、そのため、第1節仙台戦の総括と、次節「横浜FM」のチーム分析が本日にズレ込みました。
その間
第1節開幕戦のコンサ評は、大きく二分されました。
1.仙台戦総括
コンサ系(コンサ主体)報道は、「0-1」に焦点を当て、「堅守により1点のみに抑え込め、得点機会も僅かな回数でしたが産まれ惜しい試合であった。今後、更に堅守ベースに、得点機会を得点に現実化し勝利獲得を目指す。」ですね。
一方、客観的・標準的報道・各評論家からは、「J2で勝ち上がって来た戦術を、より守備型戦術に転換してしまい、その堅守・速攻スタイルは再現されず、良い所は出せない試合展開であった。今後、J1では、苦戦必至である。」との評価でした。

実際、どちらかが「正解」で、「3か月後やシーズン終盤」でシーズンを振り返る際には、明確に答えが出ているものです。その際、この「1戦目と2戦目以降動向」がターニングポイントとされる評価は確実ですね。
我々の今シーズン目標は、【J1残留=15位以内獲得】です。
そのための条件は、ただ一点・・【勝ち点35以上】獲得のみです。
勝ち点35獲得の方法論は、簡単な算式から明確です。例えば、
勝ち点35= 勝利 11 ➡ 引分 2 ➡ 敗戦 22
       勝利 10 ➡ 引分 5 ➡ 敗戦 19
       勝利  9 ➡ 引分 8 ➡ 敗戦 17
       勝利  8 ➡ 引分11 ➡ 敗戦 15 
現実、全34試合の中、50%敗戦・50%勝ち点試合は一大基準です。
とすると、9勝8分17敗が目指すべき勝敗となります。
全パフォーマンスがアップ実績のあるホーム試合を優先に、
9勝はホーム獲得➡9位以下9チームから全勝、8位以上8チーム敗戦
8引分はアウェイ獲得➡10以下8チームから全試合引分、9位以上9チーム敗戦
となります。
どのチームが9位以下や10位以下かは不明ですので、中位想定チームから要対象ですね。

いずれにしても「どの戦術を、どの選手をどのポジション起用か」で獲得基準通り達成が決まります。
=上位・中位・下位チーム相手で「戦術・選手選択」相違、という事になります。
①ホーム上位チーム対戦とアゥエイ;
「勝ち点1・引分」目標⇐「守備主軸・堅守・無失点」戦術
 ・・・「5-3-2」「5-2-3」システム
②ホーム中位・下位チーム対戦;
「勝ち点3・勝利」目標⇐「堅守・速攻・失点以上に得点」戦術
 ・・・「3-4-2-1」「3-2-4-1」システム

アウェイ仙台戦は、開けてビックリの
「最終引分想定試合」で「5-3-2」システムでした。
多くのサポーターは、本来戦術「3-4-2-1」だと想定していたでしょうが、直前リリースに驚愕しましたね。

では、問題は、今回試合結果も含めて、アウェイでの「引分想定」試合達成の確率です。
その前に、アウェイ10位以下チーム「勝ち点1・引分」必達ですが、「仙台戦」はそれに該当か非該当かで言えば、間違いなく「該当し引分勝ち点1取漏れ=-1」結果でした。
コンサの「5-3-2」システムの守備強度は、高いものですが、
中位以下チーム=仙台クラス(新潟・甲府・清水・磐田・C大阪・神戸・鳥栖)から「引分以上」の「無失点・0封」が、8試合可能かとなります。例えば、この8チームから「0封・無失点試合」可能な試合は、2~3チームが良い所で、とても8試合獲得は至難の業で、万能ではありません。

実際、システム的には、やや低い陣形の「密集型・ブロック守備」は、パス交換阻止率は高く、また、高さによる空中戦支配率も高く放り込みの跳ね返しで堅守とはなりますが、守備陣裏スペースへのスルーパス・フィードにより陣形の揺さぶりを図られ、密集を崩し、マークやスペースのズレ・ギャップを狙われます。「想定外の跳ね返りなど」も避けられず、多数回の攻撃に対しては、高い守備阻止率は構築しても、必ず失点機会は来てしまいます。
客観的にも「無失点は至難の業」ですね。昨年シーズンの「0封」連続は、J2だからです。

という事で、結論は、チーム別に戦術選択の戦略ではなく、本来戦術「3-4-2-1」を徹底し、対戦相手の強弱により、勝敗は決まりますが、その中での「急激な自己成長」=プレイスピード・パススピード・プレイ精度を個々選手で急上昇させ、チーム戦力では大幅拡大を図る、とのオーソドックスな戦略が正当と考えます。

実際、起用選手は懸命にプレーしていました。気合と魂の入ったプレーを見せてくれました。しかし、試合は、ひたすら固く殻に閉じこもった守備中心試合で、僅か5~6回、ボール奪取からカウンターを掛け、有効攻撃を仕掛けましたが、FW都倉の低精度シュートなどで得点の臭いもせず(アタッカーから機会を奪えば当然、精度も上げられず得点不能、セットプレーも回数に比例して精度上昇ですね)、
大半はDFからターゲット不在の敵陣エリアへのロングキック(ターゲット無しはフィードにもなりません)防御が繰り返され、選手の意識は低下しそうな展開で終始、当たり前のように、高い守備確率も、それ以上の多数回攻撃で、偶然の1失点が必然となる敗戦。
戦術選択からは、当然予想される敗戦結果としか言い様がありませんね。
これだけ、想定通りに敗戦、との結果は「後味悪いもの」で、試合後、選手コメントにも「攻撃陣は『引き分け狙い』への共通意識を作れず混乱。」とされた様に、一体感とはかけ離れる試合でした。
2.次戦「横浜FM」チーム点検は、次ブログで。

posted by yuukun0617 |15:35 |