2016年09月09日
~進化~ 群馬戦 直前に「コンサ首位独走の原動力」
シーズンラストをスタートする「群馬戦」の直前ですが、大変面白いデータ・コメントのリリースがありました..。
テーマは、「コンサ首位独走の原動力」。
次の2点についての、データ・コメントです。
1.≪無失点試合16試合≫J2トップ抜群の安定感の原動力は、
【コンサは、後方・低い位置で『ブロック形成』した守備】にある。
〔データ1〕
「タックル」D3rd比率J2ベスト5ランキング
コンサ 60.1%
讃岐 56.4
横浜FC 55.2
岐阜 54.9
C大阪 54.2 J2断トツ1位、意外にC大阪も高率
〔データ2〕
「ボール奪取ライン」J2低い順5ランキング
(ボール奪取ライン・・ボール奪取平均位置のゴールラインからの距離)
讃岐 30.8m
北九州 31.8
横浜FC 32.1
コンサ 32.3 J2、4番目の低さ〔M3rd底位置〕
岐阜 32.5
〔データ3〕
「自陣、PA内空中戦勝率=57.2%の高率」
--増川を中心としたDFが、攻撃を跳ね返している。
〔データ4〕
「GKセーブ率」ランキング
1位 ・・ ソンユン(コンサ) 85.7%
2位 ・・ 菅野 (京都) 75.9
-- 驚異的なセーブ率で、大差の1位。
【結論】
自陣で、組織をつくり、
第一弾 「ボール奪取」で阻止・・「ボランチ」で防御。
突破されても、
第二弾 「PAで跳ね返す」・・DFで堅守。
仮にシュートを打たれても、
第三弾 「GKがストップ出来ている」 との内容。
堅守の流れが簡潔に説明され、大変面白いデータですね。
これらから、コンサの幾つかの内容も確認できます。
≪1≫ 基本の「ボール奪取」位置=「Wボランチ」位置は、「M3rd底位置」。
という事から、
「ボランチ」の上位置の「攻撃陣」=「M3rd中位置」
「ボランチ」の下位置の「DF陣」=「D3rd上位置」となって来ます。
この陣形位置は、どうでしょうか?
思っていた以上に「低い位置」で、ちょっと驚きですね。
ただ、よく考えると、その意図が見えて来ます。
現代流守備戦法では、
最大のリスクポイント「DF裏のスペースエリア」防御は、
「直ちにシュートチャンス」となるDF守備ラインでは低過ぎ、
敢えて、よりスペースを確保し「シュート前プレーでの防御チャンス」が産まれる位置に守備ラインを設定し、
一旦突破されても、「DF間の連携守備」とDFラインからゴールまでの「GK守備に」より防御する、との内容です。
コンサのDF守備ラインは、
「D3rd上位置」=「PA前3m位置」で、
そこからゴールまでの範囲をGK守備としますが、DFの連携守備とGKとの連携守備を構築し、DFとGKは、連携可能な(ショートパス可能範囲)距離感としているものです。
*余談・・「より攻撃的に」とのコンセプトから、「守備ライン」の上昇を図るチームが多いですが、DFとGKの連携は切れる距離間となり、「DF裏スペースエリア」は常時大きなリスクで「失点」に直結の結果が出てしまうのですね。
≪2≫ 「ボール奪取位置」=「攻守切り替えのスタート位置」で「速攻」開始。
「M3rd底位置」・・「ボール奪取位置」から、「速攻」開始、
「M3rd中位置」=「センターライン」・・に位置していたFW・OMFが、
「A3rd中位置」へ侵出し、そこへ「パス供給」して「シュート」のパターン。
この「速攻」は、ボールロストをし、敵カウンターリスクも、低い陣形・位置取りが維持されており、十分に阻止可能となるものです。
2.攻撃のキーポイント
〔データ5〕
「シュートの5プレー前までに関わった選手上位」
・・ 都倉・内村・ジュリーニョ・ヘイス
〔データ6〕
「パス成功率とボールポゼッション率」
ポゼッション率 J2-10位 49.7% --J2低い
パス成功率 J2- 4位 75% --高い成功率
〔データ7〕
「セットプレーランキング」--ゴールとアシスト数
順位 合計 ゴール(FK) アシスト
1位 福森(コンサ) 7 2 5
2位 宮坂(松本) 6 1 5
3位 堀米(京都) 4 0 4
3位 伊藤(岡山) 4 0 4
・・ 福森が得点源
【結論】
・都倉を中心としたFW・トップ下の3人でカウンター・得点が多い。
・ポゼッションは50%未満に拘わらず、パス成功率が高率で、
「ボール奪取」後、前線へのパス供給と適格な「ボールキープ」能力が強み。
・セットプレーでは、福森の「正確なキック」で、J2最多の得点獲得となっている。
との内容でした。
なかなか、目にしないデータで、面白く、コンサの一面を現すものでしたので、
参考として記載しました。
有難うございました。
posted by yuukun0617 |22:10 |