コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2016年09月03日

~進化~  【J1へ向けて】-5.個別戦術編

天皇杯は、試合目的がぶれ続けた無様な試合となりました。
本当に、スタメン選手の「練習試合」、それもキーとなるポジションがスタメン外選手で、契約更改危機感や試合出場へのハングリーも無い、「能力・意識」のWレベルダウン選手の起用となり、練習にもならない「不完全陣容」試合。相手も、レベル低下の内容で、【 1-2 】の接戦風の試合結果となりましたが、社長も、監督も、期待外れの『おまけ試合』消化となっただけでした。
そんな「どん底試合」でも、一所懸命、全力プレーに上げようとしていたのは「小野選手」だけ。スタメン選手も、「手抜き・練習意識」の所、感心しました!!

そんな、酷い試合は、もう終了でよいでしょう。
次に進みましょうね!!

シリーズ~進化~【J1へ向けて】も、5編目となりました。
本日は、『個別戦術』です。

前ブログで、システムと関連する基本戦術を点検・確認してみました。
ポイントのみ確認すると、
①J1で試合起用数第2位の【3-4-2-1】型の「超守備的陣形からの攻守切り替えの困難さ」修正形として、コンサ【3-4-1-2】を採用し、熟成・進化させている。
②コンサの現有戦力からも、適合し、成長し易いシステムであり、今シーズンで大きな進化の成果となっている。
③「攻守バランス」を常時崩さない。
メイン戦術の「守備バランス」(ボール基準で、ボールより後ろの人数が多い)を中心にした「攻撃」は、守備人数の多さから、ボールロストリスクが高い有力攻撃≪サイドチェンジ・少数アタッカーによる速攻・ロングパス等によるトップへの放り込み・ロングスルーパス..≫を選択できます。
④攻めは「ワイド」、守備は「コンパクト」
守備を「コンパクト・密集陣形」により、守備選手の集中により、スペースを埋め・数的優位での守備で、ボール奪取を図り、攻守切り替えでは、サイドを使う「ワイド」なスペースを狙う攻撃で、相手陣形の集中が緩み、守備人数もまばらな中、パスも出し手・受け手共に、難易度が下がり、また、自由なプレー選択・余裕のあるプレーになるもの。
≪サイド重視の戦術≫で、攻守ともボールはなるだけ早くサイドへ運ぶ、との内容。ボールは中央にある場合に比べ、サイドでは布陣変更の必要がなくなります。
攻撃⇒守備に切り替わりの際、少人数で敵パスコースをサイドへ追い込み、サイドで数的優位・囲い込みでボール奪取する。コンパクト布陣までは必要としないため、ワイド攻撃(陣形)から守備(陣形)への切り替わりで効果的。また、サイドでボール奪取し、攻撃へ切り替えの際も、素早くワイドに展開=サイドチェンジ・前方へのフィード・クロスで、チャンスとなり、一端中央に戻してから展開よりも、狭い視野で幅広いパスが出せる(出し手は、狭い視野の中に、中央~逆サイド・前線があり、最適な受け手を選択できる)。
また、サイドからの攻撃は、よりリスクが低く、得点チャンスのある【アーリークロス】が有効。
更に、サイドから、攻め上がれない時は、手数をかけずシンプルにサイドチェンジ(中央へのボールはサイドへ運ぶためのもの)で、ワイド攻撃を連続・反復。

という事で、既に、個別戦術も相当関連していました。
当然の事ですが、個別戦術と密接に関連・連動(基本戦術⇔個別戦術)します。
重複も出ますが、整理も含め、項目化して点検・確認していきましょう..。

≪全体・陣形≫
1.【3-4-1-2】システムにより、目指す基本戦略は【堅守・速攻】です。
メイン戦術は、
「守備バランス」の「コンパクト・密集陣形」により、
「組織型守備」でボール奪取し、「攻守切り替え時」、陣形の修正も必要としない「速攻」を選択し、敵帰陣よりも早い攻撃着手・手段の「スピード勝負」で「得点獲得」を図ります。
「速攻」では、【スピード】(判断とプレー両面)と【プレー精度】と【狙い(意表を付く攻撃展開進路)】が必須能力で、【個の力】が絶対要件となります。
 より具体的に..
A.パスの出し手・供給役、B.パスの繋ぎ・第一段パス受け手・第二パス(スルー等)出し手・ゲームメイク役、C.第二パス受け手・シューター・フィニッシャー役の3~4選手が必要ですが、その選手は、個別プレー能力+上記3能力を併せ持つ”優秀選手”(それだけの能力保有選手ですので...)が、可能条件となります。
 実は、J1でも、各チームで、全て高いレベルでその様な選手をそろえられるか、というと中々難しく、往々にして、「低・中レベル選手」も加えざる得ず、「速攻」攻撃力の強弱の結果となっています。
 コンサは、どうでしょうか..。
 A.役・・ 〇福森、〇~△深井、△宮澤、???
 B.役・・ ◎ジュリーニョ、ヘイス、小野、△荒野
 C.役・・ ◎都倉、ヘイス、ジュリーニョ、△内村 という所、
【B.C.役】はタレント豊富ですが、【A.役】が、絶対的に不足しています!!
 福森は、辛うじて〇レベルも、DFポジションからは、一旦、パス交換が必要で、速攻が遮断され、速攻に出来ません。そのため、例えば、●「福森」を中盤の「ボール奪取」ポジションにコンバートするか、一時的対処として、●DF位置から、毎回「中盤」ボール奪取エリアへ侵出させ、直接「ボール奪取者」とするか、などの修正も、「中盤侵出」はその空いた穴・スペースがターゲットとされ、大リスクに直結し、反対に守備の安定を低下させてしまいます。 【深井の成長】を軸に、その間は、【有力選手の移籍加入】が必要です。

2.『守備ライン』の設定位置・・【M3rd底位置】に設定 (守備時・基本)
J1チームの「守備ライン」設定位置は、各チームにより、大きく異なりますね。
「攻撃的」チーム・・高い位置、「守備主軸」チーム・・低い位置、という程、簡単ではありません。 
 現代サッカーでの「守備ライン」設定位置の根拠・理由の最大ポイントは..
【(DF)裏スペース管理】のアプローチ方法です。
「3バック・4バック」とも、DF裏・サイド裏の「スペースエリア」は、最大とも言える「リスク」エリアで、その対応法が「失点」増減に直結する大課題です。
方法を確認..
a.ペナルティラインまで低い位置とし、全ての「裏スペース」を消す
・・・守備陣形内での、ミス・ロストは、そのまま自陣ゴール前での敵ボールとなり、失点多発となる。
b.センターライン前後位置=「M3rd中位置」。=高等戦術・・??=
・・・攻撃陣=前線に直結する高い位置は「攻撃バランス」となり易く、攻撃力に直結しますが、守備では、GKとの距離があり、「広大なスペースエリア」のカウンターリスクは高くなりますが、逆に、ボールロストがゴールへのシュートとなるためには、自陣ゴールまで長距離のため、パス交換・ドリブル推進が必要となり、「タイトチェック・ミス発生」のチャンスが産まれ、実は、防御可能となります。しかし、「スピード・対人守備力、そして、頻繁に上下出来る運動量とスタミナ」の四拍子が揃った優秀DF」の存在が、絶対条件です。
C.「M3rd底位置」=「攻守バランス」型≪コンサの戦術≫
・・・低過ぎる「守備ライン」は、裏スペースは消しても、陣形内リスクの失点直結のより大きいリスク要因となり✖、また、攻守切り替えでも、敵陣まで長距離で攻撃が届き難い。
また、高等戦術の高い「守備ライン」は、「スピード・強さ・運動量・フィジカル」の4拍子を持つ超優秀DFの複数保有が困難で、どちらも、取れない戦術です。

コンサの守備ライン設定は、a.とb.の中間形で、標記「M3rd底位置」にライン設定です。 
①DF裏のスペースは、b.の半分に減少し、リスク防御は、守備陣(DF・GK・DMF・SB)により、常時意識・予想・注意し、発生時に、数的優位の複数・連携で守備し切ります。また、ゴールまでの距離も一定あり、直ぐシュート出来ないため発生するパス交換・ドリブルなどの阻止のチャンスに、数的優位の連携で、守備し切る訳です。
②敵ゴールまでの距離は、a.より短縮し、「速攻」・「ポゼッションでの多彩攻撃」共に、「得点」可能性を上昇させます。
もう一点、実は、〔3バックと4バック〕で「DF裏スペース防御」の安定性・難易度が変わります。と言うのも、「裏スペース」へのカウンターリスク対処は、〔3バック〕はその通り『3名』ですが、〔4バック〕では、DF『2枚』となります。スペースの担当エリアは、『2名』では、膨大な面積となり、防御可能エリアはその内のごく一部に限定され、カウンターに対して、複数の攻撃で防御不能となりますが、〔3バック〕の『3名』DFだと、担当エリア面積が縮小し、防御可能面積となって来るのですね。その点でも、〔3バック〕では、高い「守備ライン」とし、発生する「裏スペース」へのカウンターリスクに対しても対処可能となって来る所以です。、

3.【中盤支配】を狙い、パス交換の制約と阻止により自由なゲームメイクを阻止します。
 パスの供給元(出し手ボランチ・DF)と受け手(OMF・FW)をターゲットに、「鋭い瞬発力と豊富な運動量、強いタイトチェック」により「パスカット・ロストボール獲得」を反復・連続して仕掛けます。最初は、不成功となっても、相手の運動量低下やより素早い仕掛けなどで、阻止しボール奪取の瞬間が到達します。1回の成功は、反復・連続継続で、多数回成功となり、そこまで来ると、完全に相手のパス交換をズタズタ状態に陥らせ、「中盤支配」状態となり、そこからは、コンサの「試合コントロール」の到達状態となります。

4.【前線からの守備】
 敵DFへのタイトチェック反復により、
  パス先の限定は、パス受け手でのパスカットチャンスを
  ボールコントロールミス誘発は、直接ボール奪取し、敵ゴール前でのビッグチャンス
 となります。
コンサのFW・トップ下は、規律・約束事として、忍耐強く、タイトチェックをし続けます。しかし、一部FWに、「下がり遅れ(守備に切り替わるも、敵陣で休む)」の手抜きプレイ(プレイはしていないですが..)が見られますね。J1では、許されざる犯罪(?)プレイで、そんな選手は起用されません!!...誰でしょうね???..
≪休むのは、『守備位置のポジションに大至急戻ってから』『前を向いて休む』≫です!!

5.【コンパクト陣形】と【連携・組織型守備】
 【3-4-1-2】システムで、サイドの基本位置はサイドバック位置の守備型で、
前述の通り、「守備ライン」は、やや高目とし、そのポジションに「コンパクト・密集陣形」を布陣します。守備時には【5-2-1-2】にシステムが変換し、7選手+GKで、『堅守』を形成しますが、コンパクト陣形は、縦方向=DFとFW間の距離も緊密となる距離間で、≪縦にも短く密集した陣形≫で、縦にも横にも「スペース」が一切無い陣形です。--「FW」ポジションは、ちょうど、センターライン位置となりますね。
..で、その「密集陣形」の中で、周辺プレーヤーと、密接な連携を組み、ボール保持者へ、複数選手による数的優位で守備し、ボールを奪取してしまう!!との「連携・組織型守備」を展開し、自陣内での「堅守」を完成します。

6.「攻めはワイド」の≪サイド重視≫戦術
 前【J1に向けて】-4.システム・全体戦術ブログに詳細記載しました通り、「速攻」はFWへの直接コースに加え、陣形修正の必要も無く、リスクが発生せず、敵陣形を強烈に崩す≪サイドへのワイド攻撃≫を重視し、メイン攻撃とします。
コンサには、D.役のサイド選手は、右サイドに、J1クラス選手がいます!!
選手確認ですが、サイドでパス受け手・クロス攻撃のパス供給・カツトイン攻撃役ですね..
  D.役・・◎   右サイド マセード 左サイド 居ません
       〇~△ 左サイド 堀米
       △   右サイド 石井・イルファン・上原・前(寛)・荒野
           左サイド 石井・上原・荒野
【D.役は、右サイドは居ますが、左サイドは「堀米」の成長・進化待ちで、当面の代替者が必要です。】・・【J1クラス・左サイドハーフのレンタル移籍加入】が必要。

7.J1では、コンサが、「ポゼッション」の状態は、セットプレー時程度しかないでしょうね。その際の、「ポゼッション時リスク管理」戦術は、前述の通り、3DFで「DF裏スペースリスク」を管理・対処します。しかしポイントは、ボランチ2名で、ポゼッション時パス交換の底位置にポジショニングし、パス交換と同時に、もう1ライン、ディフェンスラインを構築します。つまり、「ポゼッション時」ダブルの防御・阻止守備ラインで、カウンターリスクを阻止・消滅させるものです。

8.その他、主に未開発戦術も点検しておきます。
「個の力」による戦術のため、「高能力選手」の有無が、戦術の有無に直結し、コンサに保有選手不在との内容です。
・ドリブル突破戦術・ロングシュート戦術 です。

●ロングシュートは、奇跡的に成功し得点獲得の成功例も複数ありますが、「奇跡的」で、毎回、意図して、得点可能な≪シュート力・シュート枠内力・トライ判断や意識≫が乏しく、戦術として、設定出来るレベルではありませんね。
現有選手を点検してみますが...
 ◎~〇  都倉
 〇~△  福森・ジュリーニョ・稲本
 △~✖  宮澤・深井・マセード・ヘイス・小野
 ✖    上里・内村・堀米   ...という所でしょうか。
 ◎~〇~△ の4選手は、意識を大きく変え、ロングシュートをどんどんトライ。
       但し、『枠内ロングシュート力』の向上トレーニングでの成果が条件。

 【移籍加入を図るMF・左サイド選手は、ロングシュート力も保有】の人材となります。

●ドリブル突破は、DFを抜くFW・OMFは、GKとの1対1局面の大チャンスを作る有力手段ですが、「ボールロストリスクが高く」カウンターの発生原因ともなります。更に、「ドリブル開始位置」が大変重要で、自陣では、上記カウンターリスクが発生しない状況(周辺に敵選手のいないフリー状態)でのみ許され、『突破型ドリブル』は、カウンターリスクでの対処がし易い、敵陣深くのゴール近くでは、突破効果やもPK誘発効果で、強力攻撃手段の戦術となります。という事から、攻撃としては、FW・OMFの有利な能力となります。
コンサでは、「都倉・ジュリーニョ・ヘイス・内村」が対象者ですが...
 〇~△  都倉・ヘイス・マセード
 △    内村・ジュリーニョ・堀米・菅
 ✖    石井・その他選手  という所で、
【都倉・ヘイス・ジュリーニョ・内村・マセード・堀米】の6選手は、能力トレーニングにより成長・進化を図る。前線位置でのみ実施】戦術とします。

以上  個別戦術を点検・確認いたしました。

長くなりましたが、有難うございました。
 

posted by yuukun0617 |08:46 |