コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2016年09月01日

~進化~  【J1へ向けて】-4;システム・戦術編

~進化~【J1へ向けて】-4;システム・戦術編を始めます。

コンサの現在システムは、【3-4-1-2】ですね。
DF 3バック 守備的MF 2ボランチ で、
サイド の2人は、 攻撃時 サイドハーフ 、守備時 サイドバック となり
【3-4-1-2】基本、
攻撃時【3-2-3-2】と守備時【5-2-1-2】の変換型。
攻守でシステム変更し、3バックと5バックの使い分け型です。

2016シーズンここまで、30試合の内、28試合に使用し、
[同システム戦績]は、
18勝6分4敗  勝ち点60 43得点  19失点
1試合当たり   2.14点 1.53点 0.67点。下記で比較します..。
[対システム別戦績]1試合当たり戦績です。
<3バック> 2.18勝点 1.09得点
<4バック> 2.11勝点 1.82得点 ≪対3バック比で、+0.73得点≫
*勝点値=戦績は、対3・4バックともほぼ同一値、得点は、<対4バック>で増加。 

この戦績は、あくまでも、J2リーグの対戦戦績ではありますが、J1の全チーム数値と比較し、課題点検・確認をトライしてみます..。

J1の各チームの「システム」現況を纏めてみました。
               1試合当たり 〇項目別順位です
順位 使用数 システム    獲得勝点   得点    失点 
 1  187  4-4-2    1.38③  1.25②  1.26③ 
 2  120  3-4-2-1  1.17⑤  1.19③  1.45⑤
 3   81  4-2-3-1  1.51①  1.39①  1.16②
 4   26  4-3-1-2  1.42②  0.96⑤  0.92①
 5   14  4-1-4-1  1.21④  1.14④  1.28④
(以下試合実数少数のため、平均値が不安定のため参考データ..)
 6    8  3-4-1-2  0.87    1.25   1.62
 7    5  4-1-2-3  1.80    2.20   1.40
最多使用システムは、〖4-4-2〗、
しかし、勝ち点獲得・得点で①位失点②位で、最優秀システムは〖4-2-3-1〗です。
コンサと同様の〖3バック〗システムは、勝ち点獲得・得点・失点で、⑤位・③位・⑤位の劣後システムですね。
獲得勝ち点の対比は、コンサ2.14の断トツ値ですが、J2実績であり、そのままJ1平均値では、1.17点≪-1.07点≫と半減してしまいますね。
更に、得失点は、コンサ1.53得点 0.67失点は、そのままだと、超強力得点力・失点防御力となりますが、J1平均値では、1.19得点≪-0.44得点≫、1.45失点≪-0.78失点≫で、得点;2試合に1得点減少、失点;3試合で2失点増加となりかねません。
こんな、J1で戦績・得失点では劣後している〖3バック〗システムをメインとするチームは、浦和・広島のチャンピオン争いのトップ2チーム、湘南・甲府の下位2チーム、の4チームで、メインシステとなり、磐田・一部の名古屋の下位2チームが、対戦相手による使い分けとなっています。
もう1点。最優秀〖4-2-3-1〗システムと〖3-4-2-1〗システムとでの、〔3バック・4バック〕との対戦成績を確認..(1試合当たりで..)
          対3バック        対4バック
a.〖4-2-3-1〗・・1.70勝点 1.66得点  1.51勝点 1.40得点
b.〖3-4-2-1〗・・1.44勝点 1.50得点  1.13勝点 1.12得点 となり、
コンサ       ・・2.18勝点 1.09得点  2.11勝点 1.82得点 です。
※a.b.システム共、対3バックの勝点獲得率が高く、得点獲得も同様傾向。
※コンサ戦績は、J2相手値で、そのまま合致しませんが、対4バック戦績低下傾向は無く、対システムでの戦績上下は無いものと想定できます。

少し、〖3バック〗システムの基本を確認しましょう..
〖ポゼッション=パスサッカーへの打開・対抗戦術〗との位置づけで、チーム選択理由は、
①ビルドアップ力(後方から正確にパスをつないでいくプレー)の困難さ=守備ブロックの隙間にボールをつなぐコースがメインとなり、その狭いスペースでパスを受けられる選手、と、ビルドアップしたとしても得点をする優れた攻撃力の選手、の両方が必要
②攻守万能や攻撃力に優れた選手の保有率の低さ
③保有選手からは、「守備型選手保有」から「守備優先戦術」選択
④「守備」・・「組織力」と「個人の力」の2通りのアプローチで、「組織力」が有効で、ポジショニング・連携・運動量(走力)がポイントとなる事から、形にし易く、経費も掛からず、成果も出しやすい。 との4ポイントですね。

〖3バック〗システムには、≪1トップ+2シャドー≫型とコンサの≪2トップ+1トツプ下≫型がありますが、
≪2シャドー≫(型)は、守備時中盤に下がり、5バック・4中盤・1トップ型となり、守備9枚の超守備陣形です。【3-4-2-1】⇔【5-4-1】変換型で、「守備から攻撃への切り替え」に、大問題が発生します。
〔攻撃〕守備時の【5-4-1】は前線1トップのみのため、カウンター狙いは1トップへのロングパスとなりますが、1トップは「競り合いに強く高さがありロングボールを拾える選手を起用、2シャドーはそのこぼれ球を拾う役割」ですが、J1ではその様な単発な攻撃は十分にケアされ不発となります。
〔守備〕サイドで数的優位を作り、クロスボールの放り込みが出来る状況を強引に作って、クロスボールに、ペナルティーエリアに多い選手数を上げ、多少クロスボールの精度が低くても、誰かに繋がる可能性が高く、こぼれ球を拾える機会も増え、更に、守備陣は人数の多さに対抗出来ずパニックになる。つまり、アバウトなクロスでもチャンスに繋がり易い、との戦法狙いますが、攻守が入れ替わると、一瞬にして数的不利やカウンターから失点のパターンが出現し、J1の高いレベルの守備では、度々破綻発生となります。
要は、押し上げれば、得点かシュートにまで至らない限り、裏を取られるとのリスク、
押し上げなければ1トップの攻撃は不発との結果なる訳です。
〔解決策〕は、≪クロスボールの精度向上とクロスを得点にするフィニッシュ向上≫し、後方に人数を残す、ですが、選手能力・育成どちらも、予算や期間の制約のあるチームにとり、困難な解決し難い課題となる訳ですね。

コンサは、その改善策として現行【3-4-1-2】型の熟成を指向しています。
守備時の変換した【5-2-1-2】では7名の守備人数で、攻撃要員を3名残しています。【3-4-2-1】での、守備時変換【5-4-1】で、守備9人、攻撃1名で、致命的な攻撃力低下を改善する、とのコンセプトで、現行システムの完成度向上・進化に、J1定着陣容の形成がある!!という事です。
 実戦でも、ベテランも加えた若手のハードワークは適材選手も複数となり、J2最高守備力=J1化レベルを実現出来ています。更に、J2レベル越えの優秀FW・トップ下・OMFで、カウンターは得意となり、サイド攻撃もレベル上昇中で、攻撃力の発揮・今後の拡大が見込める状態で、攻撃力も高実績となっています。

J1化での基本戦術ポイントは、
①攻守バランスを常時図る。
攻守バランスは【ボール位置】基準で決まり、人数がボールより、前に多いが「攻撃バランス」、後ろに多いが「守備バランス」となりますが、
コンサのメイン戦術の「守備バランス」を中心にした「攻撃」は、
ボールロストリスクが高い・有力攻撃
≪サイドチェンジ・少数アタッカーによる速攻・ロングパス等によるトップへの放り込み・ロングスルーパス..≫が、 選択できます。
②攻めは「ワイド」、守備は「コンパクト」
守備を「コンパクト・密集陣形」により、守備選手の集中により、スペースを埋め・数的優位での守備で、ボール奪取を図りますが、
攻守切り替えでは、サイドを使う「ワイド」なスペースを狙う攻撃で、相手陣形の集中が緩み、守備人数もまばらな中、パスも出し手・受け手共に、難易度が下がり、また、自由なプレー選択・余裕のあるプレーになるものです。
 
つまり、≪サイド重視の戦術≫で、攻守ともボールはなるだけ早くサイドへ運ぶ、との内容。ボールは中央にある場合に比べ、サイドでは布陣変更の必要がなくなります。
攻撃⇒守備に切り替わりの際、少人数で敵パスコースをサイドへ追い込み、サイドで数的優位・囲い込みでボール奪取する。コンパクト布陣までは必要としないため、ワイド攻撃(陣形)から守備(陣形)への切り替わりで効果的です。
また、サイドでボール奪取し、攻撃へ切り替えの際も、素早くワイドに展開=サイドチェンジ・前方へのフィード・クロスで、チャンスとなりますね。一端中央に戻してから展開よりも、狭い視野で幅広いパスが出せる(出し手は、狭い視野の中に、中央~逆サイド・前線があり、最適な受け手を選択できる)、という事ですね。

また、サイドからの攻撃は、よりリスクが低く、得点チャンスのある【アーリークロス】が有効です。

サイドから、攻め上がれない時は、手数をかけずシンプルにサイドチェンジ(中央へのボールはサイドへ運ぶためのもの)で、ワイド攻撃を連続・反復ですね。

コンサは、優秀な「サイドハーフ」が居ますね。J1クラス選手は、未だ、「マセード」の1名ですが、「堀米」の急成長・進化が期待ですね。

以上  システム・基本戦術のJ1化の点検・確認でした。
有難うございました。









posted by yuukun0617 |07:29 |