コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2016年07月18日

~進化~  松本戦 事前点検-その2

前ブログに引き続き、松本戦への事前点検-その2-です。
よろしくお願いします。

前ブログで、システム・戦術【3バック】【堅守・速攻】型のJ2上位現状を確認・点検。
次戦、コンサVS松本戦は、
 ≪1位VS2位の首位争奪戦!!≫と同時に、
 ≪【3バック】チームの順位格付け戦≫『最強3バックチームは、札幌か松本か!?』
      ともなる訳です。

先ず、前回対戦は、
松本ホームアルゥインで、【 2-3 】で激闘の末、敗戦。
試合後監督コメントで、
反町監督「試合前から、こんな感じになるだろうなと頭に描いたのと同じような展開になりました。その意味で驚きはないんですけど、逆に分かっていてやられたということになるので、あまり勝った気がしないゲームだったと思います。・・向こうもなりふり構わずやってきて苦労したわけですが、そう思うと札幌さんはすでにJ1に値するチームだなと感じましたね。最初は地上戦だったんですが、最後は空中戦になったので、1つやられた段階で空中戦に対する処方ができれば良かったんですが。2試合連続でセットプレーから失点したということで、向こうの武器を出させてしまったという意味でも少し悔しいです。」とのコメント。
【いんぎん無礼!!舐められたもんですね..!】元々、口が悪くて有名監督ですが..。
ムカつきますね~~!!
絶対、熨斗を付けて返しましょう!! その時の四方田監督コメントも「まだ試合があり、次でやり返す!!」と珍しく≪頭に来ましたコメント≫でした!!

その後も含め、簡潔型で松本現況です。
順位2位 勝ち点47 14勝5分4敗 得点36(J22位)失点19(同2位)得失差17(同3位)
現5連勝中、その前も、岡山敗戦前、1分はさみ5連勝、C大阪敗戦前、3分はさみ3連勝と≪3回の連勝期≫を構築し、2位に急上昇。

では、前回コンサ対戦での状況で、確認。

(1)システム戦術
〔実戦での良否と課題〕
A.松本【3-4-2-1】でしたが、・サイドはウィングハーフポジション
 ・守備ラインはM3rdの高いポジション その結果 ⇒
①コンパクト陣形で、近接選手間距離でパス交換・パス選択での優位、と、ボール奪取後ゴールまでの距離が短くシュートチャンス増加。
②サイド高いポジションで、攻撃にサイド選手が加わり、攻撃7人(前線3・サイド2・ボランチ2)で、各エリアで数的優位が多数発生。またDF脇のエリアスペースも数的優位も含めた有効攻撃となった。
③中央エリア・バイタルエリアの支配勝負で、ボランチ2人+OMF2人も加わり、数的優位が多数発生・・中央エリアを支配され、攻守でのアクションを封じられ、自由なパス・エリア攻撃とコンサ攻撃起点(配給・フィード)阻止となった
④①~③で、松本の得意・ストロングポイントが自在に出せる状態が続き、2得点獲得となってしまう。
B.コンサ【3-4-1-2】で、・サイドはサイドバックポジション
 ・守備ラインはD3rdの守備的ポジション、その結果 ⇒ 
③中央エリア松本支配
⑤サイドはバックポジションで、長時間5バック守備
⑥攻撃経路が、ボランチからの配給が阻止でセンター・サイド攻撃は封じられ、前線3選手へのロングフィード「放り込み」の手段のみに絞られた。松本高い守備ラインから、DF裏に広いスペースはあったが、受け手選手の個人能力のみに頼るもので、オフサイドトラップにより殆ど阻止されるものとなった。
⑦後半から、サイドの全体ポジションは変えず低目だったが、全体守備ラインをM3rdまで上げ、松本と同じ高さとし、コンパクト陣形から、パス交換・サイドクロス攻撃で打開し、2得点の起点の構築が出来た。しかし、DF裏・脇のスペースが空き、高いリスク前提陣形で、ロストボール喪失からカウンターで3点目失点となった。
C.改善策は、コンサの守備ラインをM3rdの松本と同位置でスタートすれば
  → 中央エリア支配の闘いは、崩壊までは至らず、
  ・お互いDF裏スペースの飛び出し勝負 - 引き分け
  ・両サイドの攻防 - コンサ優勢
  ・お互い前線3人の能力勝負 - コンサ勝ち の試合展開が想定できたもの。
もう一点、コンサ3バックの問題点を松本に突かれた点がありました。
 3バックの選手構成は...2人のストッパー+1人のリベロ。
元々、2トップFWへの対抗策として、数的優位のため3人とし、2ストッパーが2FWをマンマーク、真ん中のリベロは、エリア管理力(スペース管理・サポート力・予測力・判断力・ラインコントロール)とゲーム起点力(ロングパス力・エリア発見力・予測力)の得意な選手を起用して、ゲームコントロールする、とのスタイルが基本ですが、1トップ陣形と3トップ陣形の時は、リベロが1トップFWのマーク役となり、2ストッパーはサポート・エリア管理役になり、1リベロのサポートで、リベロに接近し始め、2ストッパーの両脇に、大きなスペースを空けてしまいます。そのカバーは..サイドしかありませんね。5バックにされてしまうんです!! 
 前松本戦でも、ポジションを変幻自在の松本高崎に、増川が引っ張り回され、進藤・福森がサポートで空けたスペースへ、2シャドーとサイドが侵出、ゴールすぐ近くのエリアの数的優位→フリーでのクロスが入れられ、マークは剥がされ、失点。防ぐためは、マセード・石井はD3rdまで後退し、数的優位を同数均衡へする、という事てすが、後退・守備へ帰陣が遅れれば、守備が崩された訳です...。有効な対策は、自己完結で、リベロが1FWを、2ストッパーが2シャドーを抑え込むしかありません??
(2)選手起用
DF・・不動のメンバー。増川◎-進藤◎-福森△ 
DMF・・堀米ボランチ起用は失敗、中央エリア崩壊要因。
OMF・・ジュリーニョですが、守備のプレスバック・サイドへの追い込みが全く無く、中央エリア崩壊の主因の一人。
FW・・必殺FW都倉・内村起用、有効なパスさえ入れば、シュートチャンスとなっていた。
GK・・金山は、セービングタイミングの遅れ多発し3失点の原因。阿波加起用が正解。
(3)試合展開
〔スタメン内村・都倉・トップ下ジュリーニョ起用〕は、【前半から得点】の展開狙い。所が、〔守備ラインはD3rdの低さ〕の【超守備型ライン】で当然【5バック】化。
攻撃と守備のコンセプトが、全く逆で、不符合!!陣形も伸び切り、連続2失点し、守備選手もですが、実は、監督コーチ陣が大ショックで、立て直し指示も与えられないパニック・恐慌状態。ハーフタイムでやっと、守備ラインをM3rd設定に変更し、コンパクト陣形形成からサイドクロス攻撃経由で2得点。との不首尾の展開。
以上を纏めると、
①選手起用の失敗 ・・GK金山・ボランチ堀米
②戦術の誤り   ・・守備ライン設定位置を下げ過ぎ、守勢でスタートさせた。
③選手指示不徹底 ・・ジュリーニョへの前線からの守備の徹底指示;ボランチ堀米サポートの不徹底
④試合展開の誤り ・・前半から、積極型守備・ゴールデン3・サイドハーフポジションで、得点獲得し、以降守備重視とカウンター追加点狙いとすべきであった。強敵意識から、戦術・試合展開を誤った。
監督・一部選手に取って、厳しい反省の試合。
でした。
では、このための対策は..明日の 試合展開・戦術・メンバー予想としますね。

有難うございました。

posted by yuukun0617 |14:55 |

2016年07月18日

~進化~  松本戦 事前点検-その1

激闘想定の松本戦の事前点検のため、
再確認・分析したい点があり、「事前点検」を-その1- -その2-の2回に分け記載させていただきます。
では、-その1-です。
【システム・戦術】の再確認と現在状況です。

以前(5/5)ブログで、以下の点検をブログしました。

・・「『J2リーグの3バック化』が傾向として指摘されています。
特に、コンサ以外のチームは前線の≪1トップ+2シャドー≫型で、コンサの≪2トップ+1トツプ下≫とは異なっています。〔2シャドー型は、守備時には、中盤に下がり、5バック・4中盤・1トップ型となり、守備時9枚の超守備陣形です。【3-4-2-1】⇔【5-4-1】変換型・・守備から攻撃への切り替えが??難しそうですね。〕
3バックは、【弱者の戦術】とも言われ、
特に、〖ポゼッション=パスサッカーへの打開・対抗戦術〗と捉えられていますね。
その原因は、
①J1に対して、J2の全般的特徴として、ビルドアップ力(後方から正確にパスをつないでいくプレー)に大きな差があると言われています。
具体的には、相手にブロックを引かれた場面に、こじ開けなければならないですが、それには技術の高いアタッカーが必要になる=守備ブロックの隙間にボールをつなぐコースがメインとなり、その狭いスペースでパスを受けられる選手がいなければ成立しなくなるという点と、
ビルドアップしたとしても得点をする選手が要る という2点で、優れた攻撃力の人材は、J1・海外に吸い取られ、J2で人材を揃えにくい。
②選手の攻撃力と守備力はどちらかに偏り、どちらを軸にするかで起用される選手特徴に変化が出るが、先ず攻守万能選手はおらず、攻撃力に優れた選手も乏しい。
③保有選手に合わせると、守備優先戦術との考え方が主流となる。
④守備のためには、組織力と個人の力の2通りのアプローチがあるが、守備では、組織力が有効で、ポジショニング・連携・運動量(走力)がポイントとなる事から、形にし易く、経費も掛からず、成果も出しやすい。 ... などが挙げられています。
実戦は、
J1昇格チームが、2014 湘南・松本・山形の3チームとも【3-4-2-1】型、2015 大宮・磐田・福岡 は、福岡は同上型、大宮・磐田はJ1時代の【4-4-2】型で、J1降格のカムバツクを除く、J2での上位チームシステムの成績となっています。
ただ、【3-4-2-1】型は、上述のとおり、守備⇔攻撃の切り替えに、攻撃、守備共に大きな課題があり、J1実戦は、2015 松本・山形降格、2016シーズン通算 福岡 最下位 の不振成績となりました。
その理由を少し確認してみましょう。
〔攻撃〕守備時の【5-4-1】は前線1トップのみで、カウンターはやり難く、狙いは1トップへのロングパスとなりますが、J2の1トップは競り合いに強く高さがありロングボールを拾える選手を起用、2シャドーはそのこぼれ球を拾う役割、となります。所が、J1ではその様な単発な攻撃は十分にケアされ不発という結果。
〔守備〕湘南と松本は、3バックスタイルでの基本戦術≪走れる選手を揃え走力と組織力スタイル≫。サイドでサイドとシャドーにDF選手の駆け上がりも加えて数的優位を作り、クロスボールの放り込みが出来る状況を強引に作って、クロスボール時に、ペナルティーエリアに通常の3人より多い5人を上げる攻撃を得意としています。それは、多少クロスボールの精度が低くても、誰かに繋がる可能性が高く、こぼれ球を拾える機会も増え、更に、守備陣は人数の多さに対抗出来ずパニックになる。つまり、アバウトなクロスでもチャンスに繋がり易い、との戦法ですが、
攻守が入れ替わると、とたん危機状態=守備が薄くなり、クリアボールから一瞬にして数的不利やカウンターから失点のパターンが出現し、J1の高いレベルの守備では、度々破綻発生となりました。要は、押し上げれば、得点かシュートにまで至らならなければ裏を取られるとのリスクが急増し、押し上げなければ1トップの攻撃は不発との結果となりました。
改善方法は、≪クロスボールの精度向上とクロスを得点にするフィニッシュ向上≫し、後方に人数を残す、ですが、選手能力・育成どちらも、予算や期間の制約のあるチームにとり、最も難しい課題で、解決できず、降格・順位低下の結果となっている、という状態です。」・・

長々と引用しましたが、
現在、J2上位陣は、【3バック】チーム中軸の闘いとなっています。
【3-4-1-2】1位札幌のみ
【3-4-2-1】2位松本・4位岡山
【4-2-3-1】3位C大阪のみ
他の【3バック】チームは、11位愛媛・12位徳島・13位長崎ですね。
全チーム、【堅守・速攻】のJ2適合・省エネ型で、調子を上げ始めています。
 上位と中位の差・原因はなぜでしょうか..意外に単純な原因です。
..<ライン設定>です。
上位陣は、コンパクト陣形と低過ぎない・ミドルより高目の最終ラインを設定し、堅守を維持しながら、攻撃開始ラインを高くし、ゴールにより近く・直結型としている事から、得点力が大きく向上している点ですね。ただ、このためには、DF・DMF・サイド選手の豊富な運動量・スピード・適確なポジショニングと予測・高さの優位・対人力の強さ・連携と組織守備が必要で、欠けていると、裏側を自由に取られ失点に直結します。
中位【3バック】チーム(不思議ですが、順位が11位~13位まで連続していますね..)も、守備安定=失点減少=と、守備ライン設定が徐々に上がり始め得点力向上で、連勝発生や順位上昇し、3チーム共、好調で今後のシーズン展開の=台風の目=攪乱原因となりそうな状態ですね。

【3バック】チームは、対【4バック・ポゼッション戦術】への対抗システム・戦術として、現J2流行?型で、実戦でも、対【4バック】チーム戦績は実績を出していますが、【3バック】同士の対戦では、チームにより、大きな差が出ています。
【3バック】VS【4バック】
 ・・【堅守・速攻】VS【ポゼッションサッカー】!!
【3バック】VS【3バック】
 ・・【堅守・速攻】同士のガチンコ勝負!!システムでの有利不利は無くなり、
   真のチーム実力勝負 と異なりますね。

【3バック】チーム対システム別戦績
札幌〈対3バック)2.2勝点/試合(対4バック)2.1勝点/試合
松本  同    1.6        同      2.1
岡山  同    2.2        同      1.5
愛媛  同    0.5        同      1.6
徳島  同    0.8        同      1.2
長崎  同    1.3        同      1.0
※次戦 松本は、対3バック戦績が、対4バックに比べ低下していますね!

以上の通り、次戦対戦は、【3バック】VS【3バック】の典型的試合となる事から、
【3バック】システム・戦術を軸に、現況分析でした。

 事前点検-その1-を終了いたします。 有難うございました。

posted by yuukun0617 |06:41 |