コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2016年06月09日

~進化~ 松本戦 総括

皆さん、敗戦ショックから立ち上がっていますか?! 
そういう私はね、未だ重~く引きづりながら、やっと総括に着手。

≪どうしたら、松本反町監督の狙いや思惑を外せたのか?≫をずぅ~と考えていました。
(1)システム戦術(2)選手起用(3)試合展開 の3点から、試合総括を試みたいと思います。

(1)システム戦術
〔実戦での良否と課題〕
A.松本【3-4-2-1】でしたが、
 ・サイドはウィングハーフポジション
 ・守備ラインはM3rdの高いポジション で、その結果 ⇒
①コンパクト陣形で、近接選手間距離でパス交換・パス選択での優位、と、ボール奪取後ゴールまでの距離が短くシュートチャンス増大
②サイドが高いポジションで、攻撃にサイド選手が加わり、攻撃7人(前線3・サイド2・ボランチ2)で、各エリアで数的優位が多数発生。またDF脇のエリアスペースも数的優位も含めた有効攻撃となった。
③中央エリア・バイタルエリアの支配勝負で、ボランチ2人+OMF2人も加わり、数的優位が多数発生・・中央エリアを支配され、攻守でのアクションを封じられ、自由なパス・エリア攻撃とコンサ攻撃起点(配給・フィード)阻止となった
④①~③で、松本の得意・ストロングポイントが大幅に出せる状態が続き、2得点獲得となってしまう。
B.コンサ【3-4-1-2】で、
 ・サイドはサイドバックポジション
 ・守備ラインはD3rdの守備的ポジション、その結果 ⇒ ③中央エリア松本支配
⑤サイドはバックポジションで、長時間5バック守備
⑥攻撃経路が、ボランチからの配給が阻止でセンター・サイド攻撃は封じられ、前線3選手へのロングフィード「放り込み」の手段のみに絞られた。松本高い守備ラインから、DF裏に広いスペースはあったが、受け手選手の個人能力のみに頼るもので、オフサイドトラップにより殆ど阻止されるものとなった。
⑦後半から、サイドの全体ポジションは変えず低目だったが、全体守備ラインをM3rdまで上げ、松本と同じ高さとし、コンパクト陣形から、パス交換・サイドクロス攻撃で打開し、2得点の起点の構築が出来た。
しかし、DF裏・脇のスペースが空き、高いリスク前提陣形で、ロストボール喪失からカウンターで3点目失点となった。
C.A.B.の通りですが、課題検討点として、
コンサの守備ラインをM3rdの松本と同位置でスタート
・・→ 中央エリア支配の闘いは、崩壊までは至らず、
  ・お互いDF裏スペースの飛び出し勝負 - 引き分け
  ・両サイドの攻防 - コンサ優勢
  ・お互い前線3人の能力勝負 - コンサ勝ち の試合展開が想定できます。
もう一点、コンサ3バックの問題点を松本に突かれた点です。
3バックの選手構成は...(基礎編で、ご存じの方、スルーで)
2人のストッパー+1人のリベロ ですね。
元々、2トップFWへの対抗策として、数的優位のため3人とし、2ストッパーが2FWをマンマーク、真ん中のリベロは、エリア管理力(スペース管理・サポート力・予測力・判断力・ラインコントロール)とゲーム起点力(ロングパス力・エリア発見力・予測力)の得意な選手で、ゲームコントロールとのスタイルが基本ですが、
1トップと3トップの時は、リベロが1トップFWのマーク役となり、2ストッパーはサポート・エリア管理役になり、1リベロのサポートで、リベロに接近し始め、2ストッパーの両脇に、大きなスペースを空けてしまいます。そのカバーは..サイドしかありませんね。5バックにされてしまうんです!! 
実際、ポジションを変幻自在の松本高崎に、増川が引っ張り回され、進藤・福森がサポートで空けたスペースへ、2シャドーとサイドが侵出、ゴールすぐ近くのエリアの数的優位→フリーでのクロスが入れられ、マークは剥がされ、失点、とのパターン。防ぐためは、マセード・石井はD3rdまで後退し、数的優位を同数均衡へする、という事てすが、後退・守備へ帰陣が遅れれば、守備が崩される、です...。
有効な対策は、自己完結で、リベロが1FWを、2ストッパーが2シャドーを抑え込むしかありませんね!!
(実は、以前ブログで、対【4-2-3-1】システムに対抗困難、そのため、コンサも、同システム【4-2-3-1】システムの保有が唯一の解決策を記載しました。)
(2)選手起用
DF・・不動のメンバー。但し、基本スタイルとは、相違した選手起用
・対人能力・・増川◎-進藤◎-福森△    =ストッパー
・エリア管理力・・増川◎ー進藤〇ー福森△ =リベロ
・起点力・・福森◎-進藤〇-増川△     =リベロ
 福森=ストッパー ・・ややウィークポイント
 増川=リベロ   ・・起点は、福森代替 総合力で、高レベル
DMF・・深井必須ボランチ、堀米代替の可否は?
・対人能力  ・・深井◎-堀米△
・カバー力  ・・深井◎-堀米△
・パスカット力・・深井◎-堀米△
・ヘディング力・・深井〇-堀米✖
・攻撃起点力 ・・堀米〇-深井△ ⇒ 堀米ボランチ起用は失敗、中央エリア崩壊要因。
OMF・・ジュリーニョですが、守備のプレスバック・サイドへの追い込みが全く無く、中央エリア崩壊の主因。
FW・・必殺FW都倉・内村起用、有効なパスさえ入ればシュートチャンスにしていた。
GK・・金山は、セービングタイミングの遅れ多発し3失点の原因。阿波加起用が正解。
(3)試合展開
〔スタメン内村・都倉・ジュリーニョ(ゴールデン3)起用〕は、【前半から得点】の展開狙いですよね。
所が、〔守備ラインはD3rdの低さ〕の【超守備型ライン】、当然【5バック】化。
攻撃と守備のコンセプトが、全く逆で、不符合!!
連続2失点となり、守備選手もですが、実は、監督コーチ陣が大ショックで、立て直し指示も与えられないパニック・恐慌状態。
ハーフタイムでやっと、守備ラインをM3rd設定に変更し、コンパクト陣形形成からサイドクロス攻撃経由で2得点。

以上3点からの視点で、振り返りをしてみました。
①選手起用の失敗 ・・金山・堀米
②戦術の誤り   ・・守備ライン設定位置を下げ過ぎ、守勢でスタートさせた。
③選手指示不徹底 ・・ジュリーニョへの前線からの守備の徹底指示(宮澤代替のため、堀米サポートを通常以上激しく・多回数とする)の不徹底
④試合展開の誤り ・・前半から、積極型守備・ゴールデン3・サイドハーフポジションで、得点獲得し、以降守備重視とカウンター追加点狙いとすべきであった。強敵意識から、戦術・試合展開を誤った、ですね。

監督・一部選手に取って、厳しい反省の試合となりました。

それでも、【1位】 次戦から、連勝開始し、2位チームとの勝ち点差を拡大・維持する局面は変化なし!! 兎に角、甘い認識・意識による甘い練習・準備は、全一掃!!  
全員で、【稲のために!稲とJ1へ行くために!!】を追求ですね!!! 
  
 

 

posted by yuukun0617 |14:37 |