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2010年01月25日

“政治と金”とJALの再建。

先日、札幌のスポンサーを継続することになったJALさんは、
会社更生法が適用され、事実上、一回倒産することになった。

その一方、かつて親会社であった清水からは、スポンサーを撤退するよう。

清水エスパルス「JALワッペンどうしよう?」(2010年1月23日 読売新聞)

こっちは一応、競争の激しい新千歳ー羽田間の宣伝のためという名目が立ったのかな・・・。






最近の“政治と金”とJALの再建で思いつくのは、『沈まぬ太陽』。

作家、山崎豊子さんのノンフィクションっぽいフィクションのスタイルは、
どれが事実でどれが創作かわかりにくいので、紛らわしいという批判もある。

が、先日映画化された『沈まぬ太陽』の内容が全てフィクションだとも思えない。
であるとすれば、JALがつぶれた原因をJALだけの責任とするには疑問が残る。

時の政権与党であった自民党が、地元への利益誘導の象徴として
採算度外視で地方空港をつくりまくった。飛行機の飛ばない空港など存在価値はない。
そして、言われるままに国内路線を野放図に拡大した結果、
赤字路線を多数抱えることになりJALがつぶれる原因の一つとなった。

その反省がなければ、“政治と金”の問題などいくら議論しても無駄だと思っている。

自民党の民主党への批判が空々しく聞こえるのは、その反省がないからだろう。


posted by whiteowl |12:52 | Column | コメント(4) | トラックバック(0)