2009年08月27日
上里の左SB。
24日の拙稿:バランス。 -第35節 鳥栖戦考- で指摘した左サイドのバランスについて色々と反響がありました。 私もよくわからなくなってきたというのが、正直なところ(苦笑)。 で、以下、個人的な妄想(笑)。 私が具体的に想定していたのは、例えば、鳥栖戦だと。 左サイドでボールをキープしながら数的不利だったSHの砂川を 追い越す動きをしたSBとしての上里の動き。 結果的には、その後、ボールを奪われ、 上里が上がって空けたスペースを突かれピンチになった。 しかし、ボールホルダーが数的不利の中で上がったことは、 確かにハイリスクだが、その分ハイリターンであるともいえる。 つまり、砂川のところに相手が密集しているだけに、 砂川のキープ力を信じて上がって、ボールが上里に渡ればフリーになる可能性もある。 結果だけを見れば、上里のオーバーラップは失敗だったことになる。 だが、成功していればその評価は真逆になる。(よく上がった!ということになる。) 従って、上里の左SBをどう見るかの前に、 まず、今の札幌のサッカーをどう評価しているか?というマクロの評価をする必要がある。 つまり、石崎監督の目指すサッカーのコンセプトから、 上里の左SBが機能しているかどうかを考える必要があるということ。 ただ、石崎監督の目指すサッカーのコンセプトが、最近ちょっとわからない(;´Д`A ``` 開幕時は、高い位置でのプレスからのショートカウンターという傾向が顕著だった。 しかし、相手が引いて守ってくることが多くなり、 ポゼッションしながら相手を崩す手段が必要になった。 そこで、最近はどうもサイド攻撃を課題として取り組んでいる可能性が高い。 そういう観点からいうと、右サイドには藤田が居て、さらに古田も出てきた。 しかし、左サイドは、岡本が怪我で離脱中だった。 また、岡本も、砂川も縦への突破という点では右サイド程、存在感を示せていない。 どちらかのサイドに攻撃が偏ってしまっては、サイド攻撃の威力が弱まってしまうので、 両サイドから満遍なく攻めたい。 また、左右からバランスよく攻めるには、サイドチェンジも有効な選択肢になる。 そこで、一人で無理なら二人でということで、 砂川+上里のコンビネーションで縦へ突破して、 上里のサイドへの展開力も発揮できるということで、 上里を左SBに起用しているという可能性は高い。 サイド攻撃が最大の目的の場合、多少、守備で負担をかけても、 それを上回る攻撃の効果があれば良いことになる。 この辺り、どこに重点を置いて評価しているかによって意見が分かれそうである。
posted by whiteowl |11:35 | Consadole Sapporo | コメント(3) | トラックバック(1)