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2009年04月08日

“4バックか3バック”よりカバーリングの意識。

守備が崩壊すると、4バックと3バックの話が出てきます。
確かに、札幌には特に右SBに適切な人材がおらず、CBタイプが多い。

ただ、ノブリンは、昨季の三浦監督と比べると、
用いている戦術というか考え方が違うからだとも思うのですが、
今までを見ても、4バックと3バックをそれほど気にしていないのではないかと思います。




DFラインと相手FWの数の相性だけでいうと、

4バックは、1トップと3トップと相性が良いとされ、
3バックは、2トップと相性が良いとされます。

これは、『守備の人数は、攻撃+1人』(≒数的優位を作る)という理屈で大体説明されます。


では、なぜ、3バックが、1トップと3トップに相性が悪いかと言えば、
まず、3バックと3トップの場合は、数的優位がつくれない。

そして、3バックに対して、1トップの場合は、


図1:(●…守備側 ○…攻撃側)


●(ストッパー)  ○(相手1トップ)  ●(ストッパー)

           ●(リベロorスイーパー)

           ●(GK)



基本的に、リベロ(スイーパー)が、相手の1トップに当たることになる。
大体、リベロには、両ストッパーに比べて、1対1のフィジカルに強い選手よりも
例えば、神戸の宮本のようなカバーリングに優れた選手を配置することが多い。
そのため、相手の屈強な1トップのFWとミスマッチが生じることが多いとされます。




4バックの場合は、基本的に3トップまで数的不利になることはありません。
そして、3バックがピッチの横幅に対して人が少ないため両サイドに危険なスペースを作るのに対して、
4バックは、4人がDFラインに張り付いて居る限りは、
最も危険な最終ラインにおいて、相手にスペースを与えません。
なので、世界的には4バックが主流になっているとされています。


ただ、4バックが2トップと相性が悪い理由は、
まず、ピッチ中央で2トップとCBの二人が1対1になってしまうこと。


図2:(●…守備側 ○…攻撃側)

      ○(FW) ○(FW)
●(SB) ●(CB) ●(CB) ●(SB)

         ●(GK)


次に、相手2トップに対してDFラインに4人貼り付けると二人多いことになります。
ということは、サッカーは11人対11人でやるスポーツなので、
どこかの地域で常に数的不利を招いていることに・・・(・・;)

昨季の三浦監督が、やたら平川さんに非難されていたのはここ(笑)。
(※昨季はボールをすぐ失うので、危険なスペースを最終ラインに生むことになる
SBを容易に上げることが出来ない、前線で常に数的不利、ポゼッションができない
の悪循環だったと私は思ってますが・・・(;´Д`A ```)


それと、4バックの弱点は、SBはサイドで攻撃参加も求められているため、
CBと比べて縦の運動量を求められ、体格的にも守備力が劣ることが多い。
そのため、相手FWが屈強なCBとの1対1を避けて、
サイドに流れてSBと1対1の状況を作られると、
SBが相手FWを止められない、高さでも負けるという状況が多くなります。

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posted by whiteowl |13:26 | Tactics (戦術) | コメント(3) | トラックバック(1)