2008年11月12日
強くなるためにやるべきこと。
>門限である夜12時すぎに、自宅の固定電話に監督や彼のスタッフから電話がかかってくる。 >その電話に出なければ、理由や言い訳に関係なく、罰金を払わされる。 >また、練習には開始1時間前の集合が義務だが、 >もし練習に遅れるようなことがあれば、罰金。 >チームでの朝食を義務化し、 >移動の際の携帯電話、iPod(携帯音楽プレーヤー)を使用禁止にするなど、とにかく規則が細かく厳しい。 ピッチ外でもこの細かなディシプリン(規律)を求め実施しているのは、 どこかのユースチームか、若手中心で育成をしているクラブなのか、 はたまた、下位に沈み規律の乱れたチームを立て直すための方策なのか。 しかし、これをやっているのは、あのバルセロナだ。 生まれ変わったバルセロナ (1/2) “グアルディオラ改革”3つのキーワード 2008年11月11日(火) >高い位置から連動したプレスを機能させるためには、 >さぼる選手がいてはいけないが、今のバルセロナにはそうした選手は皆無。 >これを支えているのは、前述した“戦術ディシプリン”。 >バジャドリー戦では、前線左サイドに入ったアンリの献身的かつ積極的な守備が目立っていた。 >メッシ、エトーを含めて、前線の選手には「守備は自分たちのチェイシングから始まる」との意識が植え付けられており、 >追い込まれる相手DFが苦し紛れに前線にロングボールを放り込む場面も目立つ。 バルサに居た頃のロナウジーニョは、守備をしない挙句、 左ウイングの位置から中に切れ込むため、相手の右サイドにスペースを与えてしまっていた。 現代サッカーでは、例えスター選手であっても、守備をしないとチームが機能しない。 バルサもこのままの規律を維持するということも考えにくいが、 世界トップレベルの選手でも(だからというべきなのか)、このような状態である。 また、グアルディオラ監督は、選手のコンディション管理に科学的見地を導入している。 >週末のリーガと平日開催のCL(あるいは国王杯)で大胆なローテーションを採用するグアルディオラ監督。 >実は、彼が決めるローテーションでは、医科学的見地からの判断が重要な鍵を握っている。 >彼が就任前から提案してきた医療スタッフ、フィジカルコーチ陣の増員やシステムの抜本的改革が実行され、 >選手のコンディションコントロールがより緻密(ちみつ)に行われるようになっているのだ。 >中でも今季からは、筋肉の状態測定器が重用されており、その測定器でけがのリスクが高いという数値が出れば、 >選手の感覚や意見に関係なくグアルディオラ監督はメンバーから外す。 >現在のところバルセロナの選手に疲労からくるけが、筋肉系のトラブルは減少している。 まず、ローテーションというのは、定期的に選手の入れ替えを行うことを指す。 従って、よく天皇杯でベストメンバーを組まなかったと会長から非難されている千葉や大分は、 ローテーションをしただけだということをいう人がいるが、その指摘はおかしい。 なぜなら、ローテーションとは、普段から選手を入れ替えて使うことを指しているからであり、 普段使っていない選手を使うのは、ローテーションとは言わないからだ。 ただ、ローテーションを実施するには、選手層が厚くないとできないことは書いておく。 さて、私が札幌にフィジカルコーチを採用して欲しい理由は、 科学的に怪我を防止し、選手のコンディションを管理する人間がほしいということである。 フィジカル強化のための練習メニューを考える人間が欲しいわけではない。 北京で金を取った水泳の北島選手は、練習中泳ぐごとに血液を採取し血中の乳酸の量を調べていた。 確かに、科学的見地を導入すれば、怪我はしないかもしれないが、 練習を限界までやらないで止めると選手が強くならないという人がいるかもしれない。 しかし、誤解のないように書いておくが、科学的トレーニングの方が厳しい。 科学的に限界と思われる数値を設定しているため、怪我のリスクは低いが、 負荷は限界ギリギリだ。しかも、数値になってでるため、逆に手が抜けない。 世間では、「科学的トレーニング」といわれるが、 ただの「根性トレーニング」だと別のオリンピック選手も言っていたくらいだ。 そして、このコラムは、↓のようにまとめている。 今季のピクシーと一緒で、まだグアルディオラの監督としての 手腕を云々いうのは時期尚早ではあるが、 >(1)ディシプリン、(2)戦術、(3)ローテーションがチームに浸透したことにある。 >選手たちに高い要求を課し、自らの信条を浸透させることができた背景には、自分自身にも高いハードルを与え、 >それを日々のハードワークで消化しているグアルディオラ監督の勤勉さがあると言える。 >1日24時間をサッカー、バルセロナのために費やし、チームのため、勝利のために >賢明に仕事をこなす姿勢があるからこそ、選手もついてくるのだ。 次期監督には、最低限これは求められるだろう。
posted by whiteowl |14:20 | Overseas Football (海外サッカー) | コメント(4) | トラックバック(1)